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私も感動を持って読了したので、Sさんと会って話をしたくなった。まだ滞在されてい
たので部屋を訪ね、ちょうど居合わせた介護の若い女性職員も含めて3人で話し
た。
Sさん 「ゼロ戦の格闘戦の部分はともかくとして、小説全体を貫く戦争のむな
しさは共感できました。最後の部分は泣けて仕方がありませんでし
た。戦争はいけません。」
私 「ゼロ戦の空中戦の場面は男なので興味深く読みました。 でも反戦
が内容であることはそのとおりですね。 泣くまでには至りませんでし
たが最後の一章が著者の主張のようですね。」
女性職員 「私は映画で見ました。いい映画でした。泣けました。でも本は読んで
いません。」
Sさん 「逆に映画は見ていません。」
女性職員 「岡田准一が主人公を演じていました。格好良かったです。」
私 「映画は想像が含まらないので本のほうが数倍面白いよ。」
Sさん 「私もそう思います」
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50年の年代差がはっきりと露呈した。 映像では今黒田官兵衛を演じる俳優岡田准
一のイメージで主人公が固定化されてしまう。 本を読んだ後に映画を見るのはいい
が、逆の接し方を私はしないでしょう。
身体の自由が利かずに大変な身ながら、こうして本を味わう利用者がいることに感
動する。 そしてSさんの回復を願う。
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