toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

361-291209山本周五郎の名作を読み返す

2017年12月09日 | 小説・映画・など

http://www.kotaro269.com/archives/51368571.html

今回もいきなり人さまのブログにリンクを張りごめん

なさい。危険なサイトではありませんのでクリックし

てください。

その深さを問わなければ、比較的多方面の知識を持っ

いると自負していた。そんな私の目の前に想像しな

かった写真が拡がった。他船と衝突して船腹が大破し

たアメリカ海軍のイージス駆逐艦を乗せて修理のため

に横須賀港に入る重量物運搬船だ。朝日新聞にも載っ

た。自力で航海できない船はロープでえい航するもの

とばかり思っていた。最初は信じられない光景だった。

第にこんな運搬船があるのは当然だと思えるように

った。浮きドックというのがある。浮かんだ船を海

とともに取り入れ、扉を閉めてから海水を抜く。浮

を上手に使った例だ。これに推進器を付ければ運搬

になるというわけか。何も5000tジャッキで持

上げるわけではない。      納得!!

 

さて***

 

今週は山本周五郎の名作「樅ノ木は残った」を再読す

る。

 

30年前に一度読んだ。あらすじは忘れた。最後の部

分だけ少し記憶が残る。ご存知伊達騒動に題材を取る。

今の境遇になってから昔1年間で読んだ本の数を一ヵ

月で読んでしまうほど読書の時間がたっぷり取れる。

ありがたいことです。

今はベッドに寝たまま再起の可能性ゼロの読書好きの

友人が若い頃語っていた。「山岡荘八著徳川家康を人

生で3回読むんだ。今と50才ごろ、最後は退職して

から」 友の願いは叶わなかった。

本の中身は変わらないが、読み手の環境は年代により

大きく変化する。本の受け止め方も変わる。時には

「これ同じ本?」という場合もある。

私にとり2回目の「樅ノ木は残った」は登場人物を逐

一ノートに書きとめ相互の関係を理解できるようにし

ながら読み進む。当然理解度が格段に向上する。まだ

上巻を読んだだけなので感想は書くのは早すぎる。

ただ蔵王の東、阿武隈川と白石川が合流するあたりの

岡を治める主人公原田甲斐が鹿を追って山に籠って

しまう場面、初冬の葉を振るい落としてしまった

なる尾根、人の気配がない谷筋、所々の日陰に

雪が消えずに残る。このあたりの描写が素晴らしい。

私もこの時期、知らぬ低山の厚く堆積した落ち葉

隠された道をしながら歩くのが大好きだ。

 

 

 

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