80爺の車での奥飛騨の旅は少々きつかったが、たくさんの素晴らしい景色や歴史的建造物にリア
ルに接することができた。合掌作りの家、高山や飛騨古川の伝統的な家並、上高地の紅葉真っ盛り
の明神池までの少々きつい散策等など、天候に恵まれての旅行だった。
家にいてもgoogle mapのstreet view を使えばヴァーチャル観光で日本中を見て回れる。
しかし2次元の観光はできても、そこに現地ならではの空気を吸うことができる4次元とでもいえ
るリアルな景色や現地の人たちとの会話は2次元とは比較にならない。時間も金も体力も使うが、
今後どこまでできるでしょうか?
旅の最後に立ち寄ったのは松本市郊外、安曇野最大のワサビ田、大王わさび農場だった。
何度か立ち寄ったところだが、いずれも季節は初夏。日除けの黒い寒冷紗がかけられて、風景とし
てはいまいちだった。今回季節は秋、日焼けの心配もなくなり寒冷紗は巻き上げられワサビ田は素
の姿を見せてくれた。何度来ても安曇野は良いところだ。 住みたい市を自由に選んでよいと言わ
れれば私は松本市を挙げる。
旅が終わってすぐに中学校の同窓会が開かれた。1学級55人ほど、それが11クラスもあった今
では考えられない学年構成だった。卒業した人数も600人を越える。このマンモス集団の逝去者
は凡そ2割強、今回の参加者が70人強、過去30年間に今回を含め10回開いてきた。さまざま
な卒後65年を過ごしてきた爺さん婆さんとのひと時は実に楽しかった。何人かは少し認知症?と
思われるが、皆童心を取り戻した時間だったようだ。既に老後に入って久しい皆さん、その元気を
さらに10年、20年持ち続けて欲しい。
こんなマンモス同窓会が長い期間継続できたのはN嶋君の存在が大きい。何の利害もない、同じ時
期に学び卒業しただけが共通の集団をまとめ挙げるのは容易なことではなかったと思う。
N嶋君はじめ幹事の皆さんに感謝、感謝。
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