空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

自民党の教育方針・・・国民は知っているのだろうか

2012年12月21日 11時39分48秒 | 思考試行

自民党の今度の選挙で、教育についても、大変な主張をしていた。「民主教育」をダメだとして、それこそ、第二次大戦以前の教育を志向しているのだ。そこには、国民にモノをいわせない為政者の意思がある。

共産党は、大弾圧を加えられた。山田洋次監督作品の映画「かあべえ」などに描かれている共産党ですらない民主的な教育者すら弾圧されて殺されてしまう時代である。そういう時代があった。

吉永小百合さんが、お母さんの役で、浅野忠信さんも好演だった。この時代の反省があって、戦後教育は、ガラリと変わった。教育者は、戦後の民主教育を決意したのである。

日教組などの、教師の活動を苦々しく思っていた、右翼保守層は、虎視眈々と、機会を狙っていた。昔の良き日本を、「取り戻そう」というのだ。

森元首相は、「日本は、神の国」などと、迷言を連発して、首相を辞めたのだったが、日本の保守支配層は、先の大戦のことを本当に反省しているのかどうかは、まことに疑わしい。戦争突入の必然性を、心中密かにもっていて、まさに、負けてしまったから悪いのだ、としか考えてはいない。

民主主義になったといっても、それは、戦争に負けたからそうなったのであって、根底には、国家主義的な傾向を色濃くもったまま、国民は一丸となって、国家のために命を投げ出すのは当然である、という考えである。愛国心を叫ぶ。反対するものは、日本を出て行け、と言うだろう。

日本のことだけを考えることは、日本のためにもならないのだが、そこを短絡させる。大事なのは、人々である。全地球上の人間、環境、生きとし生けるものを、考えなくては、ならないのに、日本国の国益(極めて狭い視野である)しか、頭にないようだ。これで、命をかけられたら、戦争必至である。必ず、対立が起こる。