空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

情報の持つ意味

2011年08月15日 07時54分39秒 | 思考試行

むのたけじさんが、NHKのテレビで登場していた。聞き手は、「あさいち」の有働アナウンサーで、かた苦しい感じではなく、97歳の、むの氏にせまる。

むの氏のジャーナリストとしての活躍ぶりを、写真、記録など織り交ぜながら紹介していく。戦中、戦後のジャーナリストとしての心境が語られる。その語り口が、しっかりしている。真っ正直に生きている人の魅力に溢れている。

戦中は、思ったことをそのまま書けなかったこと、終戦を機に、新聞社を退職する。奥さんも、「そうすると思った」と言った。表情は柔和であるが、自分の意志どおりに生きてきた自信にあふれている。人間として、今がトップの状態であるという。身体は弱ってはくるし、忘れることもあるが、日々成長しているという。

人生の達人である。「松明」という地域新聞を、故郷秋田で発行し、全国を講演している。戦争を絶対にしてはいけない、と言う。

このお盆の時期、いい番組が多い。福島原発事故をめぐって、アメリカに取材したレポート番組もあった。日本の「原子力村」が閉鎖的で、各専門パートにわかれ、全体としての安全性を充分に検討できていない事情が、日本側の元設計者によって語る。

お互い、専門部分があって、口出しすることが、タブー視されていたこと、アメリカでの検討のことなど、このように、明確な検討がされていることなど知らなかったともいう。

アメリカでは、30年前ぐらいから、福島原発と同型の「マーク1」について、安全性が問題になっていたこと、詳細に検討されながら、結局は、このことが、日本では、充分検討されているとはいえなかったこと、には驚かされた。

業界の秘密主義だけではなく、メディア、行政、政治、学者を含めた、問題も語られた。どのように改善されていくだろうか。注視しなくてはならない。

これらのことは、先の大戦にも関わることである。情報公開がなければ、流れのままに、戦争に行ってしまうのである。