空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

周恩来のテレビ番組をみて

2011年08月05日 10時12分30秒 | 思考試行

番組で描かれている周恩来は、毛沢東に監視されつつも、自らの仕事をやり抜いていく、つつましく、誠実そのものの人である。元秘書、護衛、親族が証言する。毛沢東に指示する立場であったのが、革命の過程で、逆転していく。文化革命では、相当おいつめられている。

田中角栄首相との日中正常化の交渉に備えて、朝方の田中首相にあわせて、夜型だった生活を変える、田中首相の女性問題なども調べあげてきた周辺に対して、こんなことを調べて何になる、と言ったという。本質的に、まっすぐに、やるべきことをやろうとした人のようだ。

ソ連にしても、中国にしても、政治家同士の人間関係には、幻滅させられる。それは、資本主義国家でも同じかもしれないが、その程度問題でいえば、情報公開をタテマエにしているだけに、まだ、資本主義国家の方が、わかりやすいといえるかもしれない。

それでも、属する組織のために、であるとか、メンツであるとか、人間同士の軋轢は、いつも、この世における悩みのタネである。ほんとうに、なんで、こんなに争いたがるのであろうか。

子供手当をめぐって、三党の話し合いがついたようだが、民主としては、参議院で逆転されている以上、特例公債法案を通すためには、妥協するしか手がない、という様子であるし、片や、政権交代の成果をつぶそうと躍起である。そして、ニュースでは、「また、民主党の看板政策が後退しました。」と報じる。

経産省の官僚の「更迭」に関しても、人心一新といいながら、結局は、官僚サイドの思惑通りの後任人事となって、エネルギー政策の転換をねらう動きは、封殺されたという。

結局は、国民世論がしっかりすること、そして、いい政治家をちゃんとサポートすること。そして、政治家はその意をうけて、しっかりと仕事をすることである。

それが、あるべき世の中の姿であるが、簡単ではない。国民は、騙されるし、誤魔化されるし、ムードにのせられたりするからである。へんな政治家を選んではいけないのに、そうするからである。