力を持った連中が、自分の都合のいいように、メディアを使う。それが、はっきりしてきた。見る側は、その事実を知っておかなくてはならない。
NHKに勤めていた同級生に聞いたことがある。別に、幹部というわけではない。それでも、聴視者からお金を貰っているのだから、番組は、聴視者に喜んでもらえるものでなくてはならない、権力者にお金をもらっているのではない、と言った。
これは、いい、と思った。一般に、NHKのニュースは、一番信頼してみられているように思うが、それは、こうした心意気が、背景にあるからかもしれない。
ただし、そこにも、権力の手は、伸びてきている。人脈、権力との関係、思惑がはたらいているはずである。信じ込むようなことはできない。チェックの姿勢は、当然必要である。
政治の仕事の基本は、公開だし、過ちがあれば糺すことであり、順序どおり、効率的にいければいいが、なかなかそうはいかないのであり、困難な中で、手探りで、やるべきことをやることしかない。
海江田さんが、国会で思わず号泣したらしいが、こうした紆余曲折は、ないほうがいいのかもしれないが、それでも、必要と思えば、変える勇気もいる。菅さんは、それを実行している。
どこかの思惑をうけてか、マスコミは、菅さんを、たたきまくり、評論家、政治家、タレントたちが、まるで、犯罪者であるかのように、扱い罵倒する。それだけではなく、菅さん本人は言うに及ばず、周辺にまで、鵜の目、鷹の目で「不都合」はないか、探しまくってくる。
儲けのためならなんでもする、権力をとるためならなんでもする、脅し、すかし、ありとあらゆる作戦をねってくる。
ひとびとのくらしや、健康や、生きがいや、本質的なことを、大事に考えているかどうか、である。そういう視線を持っているかどうか、政治家、メディア・マスコミを、検証するポイントだと思う。