----これって大ベストセラーになった本の映画化でしょ。
お笑いの人が書いた自叙伝とか聞いたけど…。
「らしいね。
人気お笑いコンビ、麒麟。
と言ってもこれまたぼくは知らないわけだけど…(笑)。
その中の一人、田村裕という人のノンフィクション」
----しかし、ニャンと言っても
ネーミングが上手いよね。
「そうだよね。
普通ホームレスと中学生は結びつかない。
だってまだ義務教育を受けている年齢だし…。
そういう好奇心も手伝ってのベストセラーだろうと
ちょっと高をくくってたんだけど、
いやあ、映画を観た限りでは、
これはなかなかのものだ」
----ふうん。どういうお話ニャの?
「う~ん。
ベストセラーだけにあえて
ストーリーを詳しく話すこともないような…」
----でもフォーンは知らニャいもの。
「だよね。
じゃあ、さわりだけ。
一学期の授業を終え、
学校から帰ってきた田村裕(小池徹平)を待っていたのは
玄関に貼られた“差し押さえ”の黄色いテープ。
しかも自転車で帰ってきた父親(イッセー尾形)は“解散!”を宣言。
裕は兄(西野亮廣)や姉(池脇千鶴)とも別れて
公園でホームレス生活を始める…」
----それって、ひどい父親!
たまらないね。
あれっ、お母さんは?
「そこが実はこの物語のポイント。
彼ら3人はその昔、
母親(古手川祐子)を病気で失っているんだね。
裕はまだそのとき子供で“死”というものが実感できていない。
いつか母は戻ってくるのではないかと…。
ところが民生委員の西村スミ子(いしだあゆみ)や
友人・よしや(柄本時生)の両親(宇崎竜童&田中裕子)らの
努力と親切により兄弟一緒に暮らせるようになった矢先に西村が急死。
初めて死を現実のものとして実感した裕は
人生を空しく感じ、
学校にも行かず荒れ始め、ついには家を飛び出してしまう…」
----ありゃりゃ。
思いっきり話をはしょってニャい?
「バレたか(笑)。
しかし、これは仕方がいないんだ。
というのもこの映画が見応えを発揮するのは
3人が一緒に暮らし始めてから。
前半で描かれる公園でのホームレス生活、
ダンボールを食べたり、自販機の下の小銭を探したりというその描写は、
たまたま彼が中学生だったわけで、
想像の範囲内でしかないもの」
----ニャるほどね。
ところで主人公を演じるのが小池徹平ってどうよ?
もう22歳だよね。
中学生って無理がニャくニャい?
「それを言うなら、
池脇千鶴27歳の高校生も無理がある(笑)。
でもこれは実に的を射たキャスティング。
ふたりとも童顔で、しかもコミカルなところがある。
だから映画が暗く沈まないんだ。
そうそう、この西野亮廣という人も
やはり、お笑いグループ、キングコングの人らしいしね。
彼らのアンサンブルは
この映画の成功の要因の一つだと思うよ。
田村裕は、
『もし映画化されたら、主役は小池徹平さんに…』と
希望していたらしい。
そうそう、オールヌードで頑張ってたよ」
----それは観なくてもいいけど(笑)。
「まあ、そう言わないの。
体張って頑張っているんだから…。
この映画、脇役も実力派で固めていて、
なかでも圧巻はイッセー尾形。
『太陽』と同じ人とはとても思えない庶民ぶり。
しかも身勝手で怒りっぽいダメオヤジ。
しかし、観客にそう思わせながら、
実はほんとうは
妻を心から深く愛していたんだと分からせる。
これは演技もさることながら、
演出プランも巧くいっていると思うな」
----監督は誰だっけ?
「古厩智之。
『奈緒子』とはうってかわって、
映画ならではの世界を繰り広げる。
なかでも、牛丼屋のシーンはお見事。
あんなに牛丼をおいしそうに見せた監督は初めてじゃないかな。
もう少し粘れば 『崖の上のポニョ』のインスタントラーメンと双璧だったのに。
僕はこのシーンがとにかく好きで、まさかの落涙。
原作にあるのかな、あの兄のセリフ。
最初のうちは、お笑い界からの他流試合にしか見えなかった西野亮廣の演技も
ここではぼくの心をわしづかみに。
これはタレント本の映画化などという
先入観を捨てて、とにかく観てほしい作品だね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ぼくも危うくホームレスになるとこだったのニャ」
※まあ、とにかく観てみる度
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お笑いの人が書いた自叙伝とか聞いたけど…。
「らしいね。
人気お笑いコンビ、麒麟。
と言ってもこれまたぼくは知らないわけだけど…(笑)。
その中の一人、田村裕という人のノンフィクション」
----しかし、ニャンと言っても
ネーミングが上手いよね。
「そうだよね。
普通ホームレスと中学生は結びつかない。
だってまだ義務教育を受けている年齢だし…。
そういう好奇心も手伝ってのベストセラーだろうと
ちょっと高をくくってたんだけど、
いやあ、映画を観た限りでは、
これはなかなかのものだ」
----ふうん。どういうお話ニャの?
「う~ん。
ベストセラーだけにあえて
ストーリーを詳しく話すこともないような…」
----でもフォーンは知らニャいもの。
「だよね。
じゃあ、さわりだけ。
一学期の授業を終え、
学校から帰ってきた田村裕(小池徹平)を待っていたのは
玄関に貼られた“差し押さえ”の黄色いテープ。
しかも自転車で帰ってきた父親(イッセー尾形)は“解散!”を宣言。
裕は兄(西野亮廣)や姉(池脇千鶴)とも別れて
公園でホームレス生活を始める…」
----それって、ひどい父親!
たまらないね。
あれっ、お母さんは?
「そこが実はこの物語のポイント。
彼ら3人はその昔、
母親(古手川祐子)を病気で失っているんだね。
裕はまだそのとき子供で“死”というものが実感できていない。
いつか母は戻ってくるのではないかと…。
ところが民生委員の西村スミ子(いしだあゆみ)や
友人・よしや(柄本時生)の両親(宇崎竜童&田中裕子)らの
努力と親切により兄弟一緒に暮らせるようになった矢先に西村が急死。
初めて死を現実のものとして実感した裕は
人生を空しく感じ、
学校にも行かず荒れ始め、ついには家を飛び出してしまう…」
----ありゃりゃ。
思いっきり話をはしょってニャい?
「バレたか(笑)。
しかし、これは仕方がいないんだ。
というのもこの映画が見応えを発揮するのは
3人が一緒に暮らし始めてから。
前半で描かれる公園でのホームレス生活、
ダンボールを食べたり、自販機の下の小銭を探したりというその描写は、
たまたま彼が中学生だったわけで、
想像の範囲内でしかないもの」
----ニャるほどね。
ところで主人公を演じるのが小池徹平ってどうよ?
もう22歳だよね。
中学生って無理がニャくニャい?
「それを言うなら、
池脇千鶴27歳の高校生も無理がある(笑)。
でもこれは実に的を射たキャスティング。
ふたりとも童顔で、しかもコミカルなところがある。
だから映画が暗く沈まないんだ。
そうそう、この西野亮廣という人も
やはり、お笑いグループ、キングコングの人らしいしね。
彼らのアンサンブルは
この映画の成功の要因の一つだと思うよ。
田村裕は、
『もし映画化されたら、主役は小池徹平さんに…』と
希望していたらしい。
そうそう、オールヌードで頑張ってたよ」
----それは観なくてもいいけど(笑)。
「まあ、そう言わないの。
体張って頑張っているんだから…。
この映画、脇役も実力派で固めていて、
なかでも圧巻はイッセー尾形。
『太陽』と同じ人とはとても思えない庶民ぶり。
しかも身勝手で怒りっぽいダメオヤジ。
しかし、観客にそう思わせながら、
実はほんとうは
妻を心から深く愛していたんだと分からせる。
これは演技もさることながら、
演出プランも巧くいっていると思うな」
----監督は誰だっけ?
「古厩智之。
『奈緒子』とはうってかわって、
映画ならではの世界を繰り広げる。
なかでも、牛丼屋のシーンはお見事。
あんなに牛丼をおいしそうに見せた監督は初めてじゃないかな。
もう少し粘れば 『崖の上のポニョ』のインスタントラーメンと双璧だったのに。
僕はこのシーンがとにかく好きで、まさかの落涙。
原作にあるのかな、あの兄のセリフ。
最初のうちは、お笑い界からの他流試合にしか見えなかった西野亮廣の演技も
ここではぼくの心をわしづかみに。
これはタレント本の映画化などという
先入観を捨てて、とにかく観てほしい作品だね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ぼくも危うくホームレスになるとこだったのニャ」
※まあ、とにかく観てみる度
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