(原題:Valkyrie)
----この映画、トム・クルーズがドイツ人に扮しているんだよね。
監督はブライアン・シンガー。
ちょっと異色の顔合わせだよね。
ブライアン・シンガーって娯楽大作のイメージが強いし。
「そうだね。その前が『スーパーマン リターンズ』
だし、
でも、彼は『ユージュアル・サスペクツ』。で
メインストリームに出てきて以降、
『ゴールデンボーイ』や『X-MEN』など、
そこには隠れテーマとしてそこにはナチスが横たわっている。
ブライアン・シンガー自身、ユダヤ人だし、
この映画には、これまでの彼の思いが一気に噴出している気がするな」
----でもハリウッド映画でナチス側を描くというのも珍しいよね?
「その昔は、サム・ペキンパー監督『戦争のはらわた』なんてのもあったけどね。
ただ戦場が舞台だったあの作品とは違って、
こちらはナチスの高官たち。
それもヒトラー政権転覆を狙う将校たちを描いていく。
さて、簡単にストーリーを説明するとこうなる。
国家に忠誠を誓ったシュタウフェンベルク大佐だったが、
ヒトラー独裁政権に絶望。
ヒトラー暗殺を企てるレジスタンス組織の秘密会議に参加する。
しかし彼の眼はもっと先に向いていた。
それはヒトラー暗殺後のドイツ社会。
たまたま『ワルキューレの騎行』を耳にした彼は、
ドイツ国内の有事の際に反乱勢力を鎮圧する
『ワルキューレ作戦』を利用した壮大な作戦を思いつく。
かくして、そのミッションは実行に移されることとなるが…」
----ミッション?どこかで聞いたような言葉だニャあ。
「(笑)。『ミッション:インポッシブル』ね。
でもそれって、当たらずとも遠からじ。
この映画の最大の見どころは、
シュタウフェンベルクが会議室の机の下に爆弾を仕掛けて
ヒトラー暗殺を企てるシーン。
ここがなかなかうまくいかずハラハラドキドキ。
というのも彼は戦地で片目と片腕を失っていて、
そのハンディゆえ、観ているこちらにも緊迫感をあおるんだ。
後は、本人たちがヒトラー暗殺に成功したと思い込んだ後の
電報、電話を使った情報戦かな。
実際とはだいぶ違うんだろうけど、
もし、タイミングさえうまくいっていれば
彼らレジスタンス側が政権を掌握していたこともあり得た」
----でもこの映画、遺族の評判があまり良くないんでしょ?
本人に比べて
トム・クルーズは小さすぎるとまで言われているようだけど…。
「そうみたいだね。
でも、これは史実に基づいたというよりも
戦争サスペンス活劇という気がするね。
『出世より信念を重んじる』など、
いくつかのメッセージは発せられるけど、
それはそう目新しいものでもない。
第一、全編を英語で通しているところからしてそう。
ここ数年、相次いで生まれた
ドイツ発のナチス告発映画とは一線を画していることは
認識しておいたほうがいいね。
あたりまえではあるけど…」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「トム・クルーズもいろいろやるニャあ」
※けっこうサスペンス度は高い度
お花屋さん ブーケ、アレンジメントetc…
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はアメリカ・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。
----この映画、トム・クルーズがドイツ人に扮しているんだよね。
監督はブライアン・シンガー。
ちょっと異色の顔合わせだよね。
ブライアン・シンガーって娯楽大作のイメージが強いし。
「そうだね。その前が『スーパーマン リターンズ』
だし、
でも、彼は『ユージュアル・サスペクツ』。で
メインストリームに出てきて以降、
『ゴールデンボーイ』や『X-MEN』など、
そこには隠れテーマとしてそこにはナチスが横たわっている。
ブライアン・シンガー自身、ユダヤ人だし、
この映画には、これまでの彼の思いが一気に噴出している気がするな」
----でもハリウッド映画でナチス側を描くというのも珍しいよね?
「その昔は、サム・ペキンパー監督『戦争のはらわた』なんてのもあったけどね。
ただ戦場が舞台だったあの作品とは違って、
こちらはナチスの高官たち。
それもヒトラー政権転覆を狙う将校たちを描いていく。
さて、簡単にストーリーを説明するとこうなる。
国家に忠誠を誓ったシュタウフェンベルク大佐だったが、
ヒトラー独裁政権に絶望。
ヒトラー暗殺を企てるレジスタンス組織の秘密会議に参加する。
しかし彼の眼はもっと先に向いていた。
それはヒトラー暗殺後のドイツ社会。
たまたま『ワルキューレの騎行』を耳にした彼は、
ドイツ国内の有事の際に反乱勢力を鎮圧する
『ワルキューレ作戦』を利用した壮大な作戦を思いつく。
かくして、そのミッションは実行に移されることとなるが…」
----ミッション?どこかで聞いたような言葉だニャあ。
「(笑)。『ミッション:インポッシブル』ね。
でもそれって、当たらずとも遠からじ。
この映画の最大の見どころは、
シュタウフェンベルクが会議室の机の下に爆弾を仕掛けて
ヒトラー暗殺を企てるシーン。
ここがなかなかうまくいかずハラハラドキドキ。
というのも彼は戦地で片目と片腕を失っていて、
そのハンディゆえ、観ているこちらにも緊迫感をあおるんだ。
後は、本人たちがヒトラー暗殺に成功したと思い込んだ後の
電報、電話を使った情報戦かな。
実際とはだいぶ違うんだろうけど、
もし、タイミングさえうまくいっていれば
彼らレジスタンス側が政権を掌握していたこともあり得た」
----でもこの映画、遺族の評判があまり良くないんでしょ?
本人に比べて
トム・クルーズは小さすぎるとまで言われているようだけど…。
「そうみたいだね。
でも、これは史実に基づいたというよりも
戦争サスペンス活劇という気がするね。
『出世より信念を重んじる』など、
いくつかのメッセージは発せられるけど、
それはそう目新しいものでもない。
第一、全編を英語で通しているところからしてそう。
ここ数年、相次いで生まれた
ドイツ発のナチス告発映画とは一線を画していることは
認識しておいたほうがいいね。
あたりまえではあるけど…」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「トム・クルーズもいろいろやるニャあ」
※けっこうサスペンス度は高い度
お花屋さん ブーケ、アレンジメントetc…
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※画像はアメリカ・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。
そういえば、これ、
あまりヒットしたという話を聞きませんね。
やはり製作サイドの気持ちと観客の観たいものとが
遊離しているのかも。
トム・クルーズは
いろんな映画に意欲を見せているのですが、
それが観客にはうまく伝わらない…というか、
観客はそんなトム・クルーズはあまり興味がないのかも。
そういえば昨年の『大いなる陰謀』もそう。
ちょっと同情したくなってきました。
と、同時に広告系の人間としての眼で観れば「これではヒットしないだろう」とも。
むしろ『ヒトラー最後の12日間』みたいに、なかばドキュメンタリーみたいな地味な作品ですよ…という宣伝の仕方の方がふさわしいのかも知れません。
主演が彼ではそれで行けというのは無理でしょうけど…
彼の内面があまり描かれていないせいでしょう、もしかしたらあえて作り手の主観を交えずにそうしたのであって、観客にゲタを預けたかったのかも知れませんが『その時歴史が動いた』の再現ドラマみたいな淡々とした映画になってしまったような気がして、映画としては実にもったいない作品でした。
ノラネコさんが仰るようにバランスが難しいところですね。
主人公の内面が描写不足だったのは確か。
気がつくと、
反ヒトラーになっていたって感じ。
そのあたりをもう少し丁寧に描いてくれると
さらに見ごたえがある作品になったであろうということが
惜しまれてなりません。
サスペンス映画としてはかなり良く出来ていたと思います。
バランスが難しいですけど、もう少し大佐の内面の葛藤が出ていたら、もっと深くなった様に思います。
お越しいただき、とてもうれしく思っております。
>毎日映画のブログを一本ずつ連載
これはすごいですね。
ぼくは、どうしても
ところどころあいてしまいます。
先ほど覗かせてもらいましたが、
大好きな『ナチュラル』のレビューが…。
これからも楽しみです。
また、よろしくお願いいたします。
今現在、納得できない不当解雇で失業中なので、時間があるとほとんど映画三昧です。映画で励まされ、映画で憂さを晴らしています。
失業中は暇なので、戦後映画史をブログにしたいです。大胆不敵な計画ですね・・・。
今年、年間100本、毎日映画のブログを一本ずつ連載する計画をたてました。でも、奥深く、見た後に何かを考えさせてくれる映画は素晴らしいですね。
「映画のMIKATA、映画をMITAKA。」というブログタイトルにしました。「蛇にピアス」(掲載完了)、「象の背中」(掲載完了)、「パフューム」、「寝ずの番(掲載完了)」、「ワルキューレ」(掲載完了)、「鑑識米沢守」、「ジェネラル・ルージュの凱旋」、「禅」「ミルク」、「血と骨」、「グリーンマイル」「ハンニバル」、「ナショナル・トレジャー」、「深い河」、「火宅の人」・・・いろいろ書きたい映画や、観たい映画がたくさんあります。応援してください「さい。
勿論、「ワルキューレ」も先日封切りを待って行きました。
彼は、銃殺の際に、うなだれる仲間の反乱将校に、「もっと顔を上げて・・・胸を張って・・・」と、励ます。大佐は、「ドイツよ、永遠に…」と高らかに叫ぶ。彼もまた独逸のために戦い、独逸のために反逆した愛国主義者であった。クーデターが失敗して、銃殺されるシーンが印象的でした。
http://ameblo.jp/sasuganogyosui
で「ワルキューレ」を載せました。よかった読者になってください、ついでに私の映画批評もコメントもください!
●メール
sasuganogyosui@ybb.ne.jp
あらら。
ひろちゃんさんへのお返事を書いた後に、
たいむさんのコメントを見直したら、
ちょっとヤバいことに(汗)。
ぼくは昔から、
ハリウッド製の戦争映画を見慣れているせいか
(いや日本語吹き替えのテレビ洋画劇場が多かったか…)、
言葉の壁ってあまり感じないんです。
たいむさんのおっしゃる「軽さ」が
かえってこの手のサスペンスには合っていた気がします。
トム・クルーズの起用が遺族に反対された理由の一つに
宗教的要素があったとは知りませんでした。
ほぼ全員を英米俳優で固めてドイツの物語を作る。
これは最初からエンタメ志向ですよね。
そう、割り切って観ると
案外楽しめました。
トーマス・クレッチマンの評価高いですね。
ぼくは世代的に、
テレンス・スタンプに憧れたほうなので、
彼の使われ方がいつも興味を引きます。
途中で姿を消してしまったケネス・ブラナー。
彼もまた最後に姿をちらっと見せてくれたのも
嬉しかったです。
ふむ。好印象を持たれなかったのですね。
顛末にがっかりですか…。
まあ、でもこれは史実をもとにしているのだから、
そういうことになるのは仕方がないことで…(汗)。
でも、ぼくなんか
それでももしかしたらと思ってしまったクチ。
それだけのめり込んで観ていたということでしょう。
やっぱり全編英語って違和感でした。
トムなだけに、彼が愛国心溢れるドイツ人に見えなくってねぇ。
ドイツ語ってだけで独特の迫力を感じちゃう私で、英語ってだけで逆に軽さを感じちゃいました。
思って行ったので、その期待は裏切られずに
えいさんが言われるように、戦争サスペンス
活劇として、退屈せずに2時間楽しめました♪
トムは宗教の関係で、大佐の家族にも反対されていたみたいですが、背まで小さいって
言われてたんですね・・・ちょっとかわいそう(^^ゞ
それでも中盤からはドキドキはらはらしてしまいました。
そこらへんの見せ方はさすが「ユージュアル~」の監督さんだなぁと。
トムもがんばってましたが私としては
地味な仕上がりになってもトーマス・クレッチマン主演で観たかったかな。
あんましいい印象持たなかったの私だけ???
単純にエンタメとして楽しみにしてたので
実に淡々としてて・・(わわわわわ)
えっと、うまくいかないならいかないなりの
なんていうかもっと
奥深いもんがあるかと思ったんですよ。
裏切りは大ドンデンをもってくるから
話として盛り上がるけど
こと話が決行にいたって躊躇ってないよと。
その点、なんだ演習かよと文句言いながらも
まとまってるのはさすが軍隊で。
通信網を押さえられなかったのも痛かったけど
電話1本でオセロがみんなひっくり返るように
せっかくのクーデターはパー。
おそるべしヒトラーの一声。
志持った人が集まって
大それたことしてるわりに
その顛末のおそまつなことに
正直ちょっとがっかりしたわけで・・・。
・・・なんかえらそうなこと言うてしまってどうも・・・。
そうか。
あの音楽とあまり関係ないと思っていましたが、
確かにドキドキ感は通じるところがありますね。
トム・クルーズは、いい意味の映画バカなところがあるので
いろんな映画にチャレンジしたいのだと思います。
彼の動向は目が離せないです。
お久しぶりです。
この映画、絶対にとなひょうさんがお好きと
にらんでいました。
だって「男の映画」ですもの(笑)。
「イマイチなんでしょ」と言われたんですか?
風評というのは怖いですね。
ぼくは結構楽しめました。
そんなドキドキ感が映画そのものにもあったことが凄く面白く感じました。
トム・クルーズもこういう映画に出演し続けてくれたらいいのですが・・・。
歴史モノという部分よりは、心理戦の面白さが勝っているという印象で。
腹の探り合いとか、真意を測りかねる描写とか、かなりハラハラしました。(トム・ウィルキンソンのキャラが・・・)
全米では、それ程にヒットしなかったのですか。
それで「イマイチなんでしょ」とか言われちゃったのかしら。
今回も、トム様のプロモーションにかける姿勢に感銘を受けましたです。
ビストロSMAPにも登場してました。
そうですか、全米の成績が芳しくないとは…。
ぼくもともやさんと同じで
こういうミッション系は好きです。
日本で受けるかどうか?
女性ファンがどう動くか次第という気がします。
戦争映画は苦手なんですが、こういうミッション系のハラハラドキドキ映画は好きなんで、楽しんじゃいました♪
全米興行ランキングを見ると、あんまり思わしくない成績だったからコケちゃったのかな?
でも日本人はこういう映画好きし、トムちんも知名度あるからヒットするかもね~?
会議室のシーンから
ぐぐっと、引き込まれました。
この映画、評判がいいのか悪いのか……?
でも個人的には楽しめたほうでした。
それは酷いですね!
>
シュタウフェンベルクが会議室の机の下に爆弾を仕掛けて
ヒトラー暗殺を企てるシーン。
ここがなかなかうまくいかずハラハラドキドキ.
本当、そうでした。
なかなか面白い映画でした★
えいさん「愛を読むひと」観られてる!って思ったんですよ、観たらお邪魔しますね