(原題:Sherlock Holmes)
※熱狂的なホームズ・ファンというわけではありません。
※普通に子どもの頃、読んだ程度ですので、
原作ファンの方は、間違いがあったら教えていただけると幸いです。
----あれっ。観る前は、あんなに危惧していたのに、
意外と気にいっているみたいだね。
確か、予告の段階ではシャーロック・ホームズらしくないって、
そう言っていなかった?。
「うん。ロバート・ダウニーJr. がホームズというのもさることながら、
最初に流れた予告の最後で、
彼がホテルで裸になっていて、メイドがキャッ。
こんなお色気シーンは、子どもの頃読んで知ったホームズっぽくないし、
アクションに次ぐアクションが、
あまりにも現代の観客を意識しすぎているのではないかと…」
----そういえば鳥打帽をかぶっていないね?
「そうなんだ。製作サイドは
この鳥打帽を“悪名高い”とまで言う。
というのも、この鳥打帽はコナン・ドイルの小説に書かれているのではなく、
初期の挿絵から広がったものなのだそうな」
----へぇ~っ。それは初耳。
監督はガイ・リッチーだっけ。
そうとうなホームズのファンなんだね。
「そういうことのようだね。
それだけにこれまで知らなかったことがいっぱい。
ホームズを熟練の武道家としていて、
労働者階級が集うパブの
パンチボウルで相手をノックアウト。
しかも観客を納得させるために
相手の特徴を即座に見抜き、
パンチを繰り出す順番を計算するという、
その思考過程を映像とモノローグで見せる。
ジュード・ロウ演じるワトソンにしても、
原作のイメージよりも、はるかにタフ。
こちらは復員兵ということもあり、
その戦いは接近戦で荒っぽい。
つまり、ふたりを対称的に描くことはこれまでと同じながらも、
その対称性を変えたって感じかな。
しかもホームズがワトソンを必要としていることは、
より強調されていて、
ワトソンの結婚相手メアリーを怒らせるようなことばかりズバリ言う。
結婚されることで推理のパートナーを取られてしまうってわけだね。
このメアリーをケリー・ライリーが演じているんだけど、
一見、悪女風に見せるところも、巧いと言えば巧い」
----ヒロインの方を演じているのは今人気の
レイチェル・マクアダムスだよね。
「そうだね。彼女の立ち位置がなかなか見えないところも、
観客をイラつかせて効果的かな。
さてここで少し映画の内容を…。
連続女性殺人事件の犯人ブラックウッド卿がホームズたちの活躍で死刑に。
この死はワトソンが確認したにもかかわらず、
なぜかブラックウッドは復活を遂げ、ロンドンを再び恐怖に陥れる。
そこでホームズが再び立ち上がる……というもの。
死者の復活という、もっともあり得ない設定、
しかもワトソンも確認というところが
ストーリーボードとしては、これまた巧い。
あと、『007』シリーズのジョーズ(リチャード・キール)を意識したような
大男ドレジャー(ロベール・マイレ)の使い方もね。
でも、この映画、最大の見どころは
ぼくは美術だと思う。
19世紀末のロンドンの猥雑さから生まれる熱気。
クライマックスはまだ建設途中のタワーブリッジでの格闘。
そこからの眺望なんて、
いくらCGIが使われていようと、やはりこれは嬉しいプレゼント。
絵的なこだわりで、捕逸すれば、カラス。
冒頭から、何度も重要なシーンでカラスを映像に挟み込んで
アクセントを作ってくる。
こういうこだわりは、ぼくは好きだね。
ロケだけに頼っていない」
----そういえば、先日発表されたアカデミー賞でも
作曲賞(ハンス・ジマー)に並んで
美術賞にノミネートされていたっけ。
で、肝心の謎解きはどうだったの?
「そこなんだよね(汗)。
この映画で、ぼくがやられたなって思うのは…。
実を言うと、謎の行方なんか忘れて、
そのときそのときの展開を楽しんでしまった。
でも、最後にホームズはちゃんと謎を解く。
しかも、彼の観察力がいかに優れているかを証明する形でね。
ポイントの一つは、途中に出てくる怪しげな実験室。
ここで彼が見たものが、すべて謎解きに繋がっている。
まあ、これは脚本で最初から作っていけばいい世界ではあるけどね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「意外な誉め方だニャあ」
※小説ファンが喜びそうな“イースター・エッグ”が
いろいろ隠されているらしい度
お花屋さんもよろしく。
噂のtwitterを始めてみました。
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(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はイギリス・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。
※熱狂的なホームズ・ファンというわけではありません。
※普通に子どもの頃、読んだ程度ですので、
原作ファンの方は、間違いがあったら教えていただけると幸いです。
----あれっ。観る前は、あんなに危惧していたのに、
意外と気にいっているみたいだね。
確か、予告の段階ではシャーロック・ホームズらしくないって、
そう言っていなかった?。
「うん。ロバート・ダウニーJr. がホームズというのもさることながら、
最初に流れた予告の最後で、
彼がホテルで裸になっていて、メイドがキャッ。
こんなお色気シーンは、子どもの頃読んで知ったホームズっぽくないし、
アクションに次ぐアクションが、
あまりにも現代の観客を意識しすぎているのではないかと…」
----そういえば鳥打帽をかぶっていないね?
「そうなんだ。製作サイドは
この鳥打帽を“悪名高い”とまで言う。
というのも、この鳥打帽はコナン・ドイルの小説に書かれているのではなく、
初期の挿絵から広がったものなのだそうな」
----へぇ~っ。それは初耳。
監督はガイ・リッチーだっけ。
そうとうなホームズのファンなんだね。
「そういうことのようだね。
それだけにこれまで知らなかったことがいっぱい。
ホームズを熟練の武道家としていて、
労働者階級が集うパブの
パンチボウルで相手をノックアウト。
しかも観客を納得させるために
相手の特徴を即座に見抜き、
パンチを繰り出す順番を計算するという、
その思考過程を映像とモノローグで見せる。
ジュード・ロウ演じるワトソンにしても、
原作のイメージよりも、はるかにタフ。
こちらは復員兵ということもあり、
その戦いは接近戦で荒っぽい。
つまり、ふたりを対称的に描くことはこれまでと同じながらも、
その対称性を変えたって感じかな。
しかもホームズがワトソンを必要としていることは、
より強調されていて、
ワトソンの結婚相手メアリーを怒らせるようなことばかりズバリ言う。
結婚されることで推理のパートナーを取られてしまうってわけだね。
このメアリーをケリー・ライリーが演じているんだけど、
一見、悪女風に見せるところも、巧いと言えば巧い」
----ヒロインの方を演じているのは今人気の
レイチェル・マクアダムスだよね。
「そうだね。彼女の立ち位置がなかなか見えないところも、
観客をイラつかせて効果的かな。
さてここで少し映画の内容を…。
連続女性殺人事件の犯人ブラックウッド卿がホームズたちの活躍で死刑に。
この死はワトソンが確認したにもかかわらず、
なぜかブラックウッドは復活を遂げ、ロンドンを再び恐怖に陥れる。
そこでホームズが再び立ち上がる……というもの。
死者の復活という、もっともあり得ない設定、
しかもワトソンも確認というところが
ストーリーボードとしては、これまた巧い。
あと、『007』シリーズのジョーズ(リチャード・キール)を意識したような
大男ドレジャー(ロベール・マイレ)の使い方もね。
でも、この映画、最大の見どころは
ぼくは美術だと思う。
19世紀末のロンドンの猥雑さから生まれる熱気。
クライマックスはまだ建設途中のタワーブリッジでの格闘。
そこからの眺望なんて、
いくらCGIが使われていようと、やはりこれは嬉しいプレゼント。
絵的なこだわりで、捕逸すれば、カラス。
冒頭から、何度も重要なシーンでカラスを映像に挟み込んで
アクセントを作ってくる。
こういうこだわりは、ぼくは好きだね。
ロケだけに頼っていない」
----そういえば、先日発表されたアカデミー賞でも
作曲賞(ハンス・ジマー)に並んで
美術賞にノミネートされていたっけ。
で、肝心の謎解きはどうだったの?
「そこなんだよね(汗)。
この映画で、ぼくがやられたなって思うのは…。
実を言うと、謎の行方なんか忘れて、
そのときそのときの展開を楽しんでしまった。
でも、最後にホームズはちゃんと謎を解く。
しかも、彼の観察力がいかに優れているかを証明する形でね。
ポイントの一つは、途中に出てくる怪しげな実験室。
ここで彼が見たものが、すべて謎解きに繋がっている。
まあ、これは脚本で最初から作っていけばいい世界ではあるけどね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「意外な誉め方だニャあ」
※小説ファンが喜びそうな“イースター・エッグ”が
いろいろ隠されているらしい度
お花屋さんもよろしく。
噂のtwitterを始めてみました。
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※画像はイギリス・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。
実はこの映画を観ているとき、
ホームズ=推理ということを忘れていました。
それほど、別の作品にシフトしつつ
エンタメしていたということでしょうね。
ぼくらは、日本語訳されたホームズの本、
そしてその中の挿絵で
ホームズ&ワトソンのイメージが出来上がっている気がします。
彼が生まれたイギリスのクリエイターからすると、
これが昔から抱いていたイメージなのかも。
あの頃のロンドンとあいまって生き生きして見えました。
ガイ・リッチー的現代のニュー・キャラクターが気に入りました。
産業革命当時のロンドンがどんなに混沌としていたかも楽しめました。
ひろちゃんさんも、エンタメ大好き人間ですか!?
ぼくもそうです。
その手合いの人間には、
こういう映画はたまらないです。
観る前までは、こんな組み合わせありえないと、
そう思っていたのですが、
まあ、まったく新しいシャーロックと思えばそれもありかなと…。
で、ありながら、
あの歯車真っ二つ寸前のシーンは、
ドキドキ。
使い古された手ではあるのですが、
こういうOO7か、はたまたジャッキー・チェンかというシーンは、
懐かしい映画の記憶を掻き立ててくれます。
いやあ、後で考えたら、
オカルトになるわけないのに、
なぜ復活したのか?
論理的思考がストップして、
どうしたどうした、と観ていました。
騙されやすい性格ですね。←自分。
ノレなかったですか?
ぼくは、楽しませてもらいました。
おそらく、
ぼくはこういうエンターテイメントに徹した映画が好きなんでしょうね。
スピーディーな展開について行くのがやっと
でしたが(^^ゞ大好きなロバートが、新生ホームズを魅力的に演じてくれて、また、ジュードのワトソンとも相性が良くて、楽しめました♪
ケイリーって見かけがイジワルそうにも見えるので、上手い使い方だなあと私も思いました。
ミステリーはミステリーで好きですが、こういうアクションエンタメ大好きな人間なので
面白かったです\(^O^)/
特にジュード・ロウのワトソンが個人的には大好きです。
私も予告編でのあまりの奇抜さにドキドキしていましたが、なかなか面白く鑑賞出来ましたw。
首つりは、「パルナサス博士・・」から笛がノドに詰まってたりしてぇ~とか冗談にも思ってしまいましたが、そんなワケもなく、しっかりホームズが解明してくれたのが良かった(^^)
「あり得ない」に反応するホームズの態度や表情が上手かったですw
絵的にはおもしろいところ色々ありました~。
カラス。ちょこちょこ居ましたねw
探偵というと頭で推理のイメージがあるだけに、
ここまでマッチョだとは想像もしていませんでした。
日本風に言うと、文武両道。
こういうのって、ほんとうに
監督がそう思っているのか、
受けを狙って作ったのか、
そのあたりがよく分からないですね。
これジュード・ロウ舞台挨拶つきで鑑賞しました。
ジュード・ロウ曰く「原作に忠実に描きながらも、新風を入れたかった」とのこと。
その辺りがアクション的な部分かと思うのですが・・・
正直、女子としてはアクションシーンはあまり楽しくなかったです(笑)
あと、謎解き部分にもう少し深みを持たせて欲しかったかなと思います。
オモシロいですよね、このキャスティングと、
それに伴った描き方。
なんというか、古い表現ですが
ロックンロールしているって感じ。
カラス、やはり気づかれましたか?
ぼくは、何回出てくるか数えていました。(笑)
すっごくよかったなって思いながら鑑賞してました。
ガイ・リッチー監督の作品って、デコボココンビが主役で
いろいろな人物が交錯して最後に意外なオチがあって
そんな描き方してるとこが好きなのですが
今回はビジュアル的にOKなコンビが楽しい掛け合い見せてくれたのが
楽しい作品でした。
あとは、鴉が絶妙な効果でカァと鳴く(笑)
ちょっとホームズというキャラの印象の好感度がアップしてます。
まだ~むさんは、あちらでご覧になったんですよね。
この映画、エンターテイメント・ムービーのど真ん中といった感じ。
もし、公開されてあたると嬉しくなります。
シリーズ化されるといいなあ。
ぼくはこの監督とは相性良くないのですが、
初めて、楽しめましたね。
自分がウェルメイドな娯楽映画が好きだからでしょうか?
ジュード・ロウのワトソンも、
合っていないという予想を覆し、
なるほど、こういうアプローチもありなのかと
感心しました。
お返事が大変遅くなりました。
ホームズは、ほんとうにいろんなアプローチがなされていますよね。
あの江戸川コナンだってその一種。
日本人好みのキャラクターかもしれませんね。
そのTVシリーズ。
ぼくも観てみたいです。
新しいタイプのホームズが、多少違和感ありますが、すごく新鮮でもありましたね。
ワトソンとの軽快なおしゃべりが、きっと推理とともにキーワードなんだと思いますが、残念ながら英語では完璧?な私でした。
魅力的な主役ふたりで、これからもシリーズ化してほしいですね。
今回は(PBEは、イマイチの感想でしたので・笑)かなりの好感触!カエルちゃんも3つあるので、ますます楽しみになりました!
コナンドイルは大好きで、シャーロックホームズは小説も読んでましたし、TVシリーズも観ていました^^大好きなシャーロックホームズをこれまた大好きなロバートが演じてくれるのですから、楽しみでなりません♪
くわえて、ワトソンにジュードロウ(カッコよ過ぎない?と思いましたが・笑)、悪役の
マークストロングも好きな役者さんですし、
レイチェルも好きなので、好き好き印のこの
作品楽しみでしたが、えいさんの感想読ませて頂いて、さらにテンションあがりました\(^O^)/鑑賞後に、またお伺い致します(^_-)-☆
昔からいろいろなスタイルで映画化されてますね~と書きたかったんです。
以外、
私は違和感を覚えそうです(^^;
でも観たい気持ちが勝ってます(^^)
(機会があったら、是非この本格ドラマを観てほしいです)
ホームズは昔から本人以外に子孫だったり、
本人が冷凍保存されていて現代に蘇ったりと、
本当に好かれているキャラクターですね。
コメントありがとうございます。
思うのですが、ロバート・ダウニーJr.って、
どんどんよくなっている気がします。
ハリウッド俳優には珍しいポジショニングにいるし、
これからが楽しみです。
楽しみにしているんですよ。
3月にならないと見られないので、待ち遠しいです。