ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』

2012-11-03 14:44:13 | 新作映画
(原題:Comme un chef)

----『シェフ!』
これは料理の映画ってことか…。
しかもジャン・レノが出ているってことは
フランス料理だニャ…。
「うん。
この20年ほど、
ぐっと増えてきたのが
この“料理”をモチーフとした映画。
その中には、シェフたちが腕を競うものもあれば、
レシピを紹介するもの、
食を通して人生を描くものと、
数え上げればキリがない。
日本でも『かもめ食堂』の大ヒット以来、
忘れた頃に、
この“料理”、“食”の映画は現れる。
なかでも人気が高かったのは『南極料理人』
普通なら、ここで例を挙げるところだけど、
それをしないのもあまりに数が多すぎるから…」

----じゃあ、いい加減、食傷気味?
「そうだね。
正直、あまり期待せずに観に行ったんだ。
ところがこれが実にユニークな視点。
一種のバディムービーでもあり、
師弟映画でもある。
しかも基本はフレンチ・コメディ。
ストーリー自体はありふれているんだけど、
その併せ技で最後まで一気に観られちゃう。
ランニングタイムも85分と気楽」

----でも、どんなお話かくらい教えてよ。
「いいよ。
とにかくシンプルだから。
パリ有数の超高級三ツ星レストランの
ベテランシェフ、アレクサンドル(ジャン・レノ)は、
次の審査会に向けてアイデアがひらめかず大ピンチ。
オーナーは、そんな彼をここぞとばかりに切ろうとしている。
そんな折に彼が出会ったのが、
老人ホームのペンキ塗りをしていたジャッキー・ボノ(ミカエル・ユーン)。
ジャッキーは天才的な舌と嗅覚を持っているだけでなく
アレクサンドルの大ファン。
彼の料理はアレクサンドル自身より知っているくらい。
しかし、生意気なことが仇になり、
どこでも長続きはしない」

----ニャるほど。それだけで全部読めちゃう。
ふたりで、新メニューを開発…(笑)。
「そういうこと。
ただ、その過程が山あり谷あり。
ボノは妻に、
猛料理とは縁を切ったと宣言している手前、
隠れて勤めなくてはならない。
というのも、最初のうちは無給」

----うわあ、それは厳しい。
「でしょ。
それでも好きな料理のためなら…
伝統料理よりもアヴァンギャルドな分子料理が人気と、
ふたりはスペインのシェフのレクチャーを受けたり、
有名レストランにお忍びで出かけたり…。
そのときのふたりの変装が笑える。
なんと、彼らが扮するのは日本人夫婦。
日本人に化けるだけでも無理があるのに、
ちょんまげ侍と芸者と言ったようないでたち」

----それって、悪ふざけがすぎてニャい?
「普通だったらね。
でも、このふたりが
怪しい日本語を操っているのを観ると、
それだけでもう大爆笑」

----つまりはおバカ・ムービーということだニャ。
「そうだね。
それでも一発逆転を目指して
初めはボノに反感を持っていた他のシェフたちも
一致団結してゆくところは
すがすがしい感動がある。
なかで出てくるメニューも本物だし、
こういうさじ加減の映画は
ぼくは好きだね」

----おいしくいただきました…ってとこかニャ。

フォーンの一言「ジャン・レノと日本と言うと、『WASABI』で、あまりいいイメージがないのニャ」
ご不満
※分子料理らしきものはドキュメンタリー映画ファイティング・シェフ 美食オリンピックへの道』にいっぱい出てくる度



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