ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『キラー・インサイド・ミー』

2011-03-22 23:45:32 | 新作映画
(原題・英題:The Kille inside Me)



----この映画って、
ラジー賞で話題になったんだよね。
「あ~あ。
ジェシカ・アルバの最低助演女優賞ね。
まあ、彼女はこの作品だけでなく
昨年の出演作、そのほぼすべてで受賞しているけどね」

----それって、かわいそう。
「う~ん。でもこの作品に関しては仕方がないかな。
映画の持っている雰囲気と、彼女の存在感があまりに違いすぎる。
まるで別の映画から借りてきたかのよう。
さて、その話の前に、まずはプロットから…。
この映画、主人公は保安官助手ルー・フォード。
ハンサムで紳士的なはずの彼が、
若く美しい情婦ジョイスと出会い
激しいセックスに燃えたことから、
内なる殺人衝動が表面化する」

----そして、そのジョイスを演じているのがジェシカ・アルバってワケだね。
「そういうこと。
ジョイスは
いわばこの映画のキーとなる存在。
それだけに、なるほどルーを狂わせたと
みなを納得させるものがなくちゃいけないわけだけど、
普通の蓮っ葉なお姉ちゃんにしか見えない。
妖艶だのファムファタルだの言う言葉からはほど遠い」

----確か、ケイト・ハドソンも出ていなかった?
「うん。彼女は
ルーの愛人エイミーを演じている。
愛人と言っても、こちらは教師。
ジョイスがバッドガールならエイミーはグッドガール。
まあ、ケイト・ハドソンがグッドガールというのも、
ちょっとあわない気もするけどね」

----じゃあ、ダメじゃん。
これはキャスティングのミス。



「まあ、抑えて抑えて。
主演のケイシー・アフレックはよかったよ。
この映画の原作は、ジム・トンプスンのノワール小説。
この手のモノを映画化する場合、
内容よりも、
どれだけその雰囲気を出しているかがポイント。
そこでケイシー・アフレックは
常に眠たそうに演じてみせるんだ。
ぼくは、このけだるい演技を見て、
あの『さらば愛しき人よ』
ロバート・ミッチャムを思い出したね」

----そうか。
彼の愛称はスリーピング・アイ…。
「そう。
この映画、監督がマイケル・ウィンターボトム
ロバート・ミッチャムへのオマージュを込めたとしても
何ら不思議はない。
でも、それだけに、なぜジェシカ・アルバなのか?
経営サイドからの要求でもあったのかな…。
ちょっと、もったいない映画だったと思う」



                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「田舎町の犯罪は、いつも奇妙なのニャ」もう寝る

人間関係が特別だからかもだ度

コトリ・ロゴこちらのお花屋さんもよろしく。

こちらは噂のtwitter。
ツイッター
「ラムの大通り」のツイッター



blogram投票ボタン

ranking.gif人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー

画像はオフィシャル・ギャラリーより。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。