----今夜の映画はドキュメンタリー。
しかもライヴものだ。そういうのって最近敬遠してなかったっけ。
「そうなんだけどね。
遠藤賢司が武道館で、しかも無観客ライヴを…と聞けば、
どうしてもやらないわけにはいかない」
----誰?そのエンドウケンジってのは…。
「1969年のデビュー以来、
36年も歌い続けている、いわばシンガーソングライターのハシリ。
『中津川フォークジャンボリー』や『春一番コンサート』を
知っている世代には懐かしいだろうね。
当時は和製ニール・ヤングなんて言われて、
『満足できるかな』『カレーライス』などのヒット曲も生まれた。
漫画『20世紀少年』の主人公の名前も、
おそらくここから来ていると思われる」
----あっ、そういえば確かに同じだ。
「ただ、その後、フォークが吉田拓郎や井上陽水、ユーミンらを中心に
ポップにメジャー化する流れの中、
彼はミュージシャンからリスペクトされながらも、
いわゆる表舞台に出る方のシンガーにはなりえなかった」
----そうか、この前映画になった高田渡と同じだね。
「うん。ただ遠藤賢司は、
生ギターのホールにピンマイクを付けアンプでフィードバックさせ、
轟音を轟かせるなどロック的アプローチを
早くから取り入れていた。
しかも、パンクやテクノ、歌謡曲までを呑み込み、
ついには自分の表現する音楽を<純音楽>と呼び、
自らを<純音楽家>と称するようになったんだ」
----ほほう、スゴい自信家だ。
「でもね。この映画を観たらそれも分かるよ。
1947年1月13日の生まれだから、もう58歳。
しかし、ここでのパフォーマンスはとてもそうは思えない。
声の張りは昔のままだし、ギタープレイはさらに過激になっている。
終始、イッちゃってるとしか思えない激しさで観る者全てを圧倒。
映画が終わっても、しばらくだれも席を立たなかったもんね。
彼はこの映画の話が来たとき、
国立協競技場か、武道館か東京ドームを提案。
しかも自分で監督することを申し出たらしい」
----だって、ライヴでしょ。監督の意味なんてあるの?
「うん。クレジットを見て分かったけど、
編集もやっているんだ。
そのため、音に合わせて彼のギターテクニックの細かいところも
観ることができる」
----舞台イメージはどんな感じ?
「富士山の麓に家があって、近くにあぜ道やバス停や
円形のドラムステージ、コタツまである…。
いかにも昭和のイメージだ。
ま、それはともかく、この映画の何がスゴいかって、
無観客だから、演奏が終わっても拍手がないわけだけど、
なぜか、拍手が聞こえてくるような気がすること。
観る前は、武道館で無観客なんてシラケるに違いないと思っていただけに、
これはほんとうに驚きだった」
----しかし、こんな映画、人が入るのかなあ?
「だけど、あの『タカダワタル的』も大ヒットしたんだからね。
昔の仲間も言っていたけど、音楽はぐるり一周回ったのかも知れない。
80年代には『ネクラ』の一言で片付けられ敬遠されていた
1970年前後の音楽が復権を果たしている。
音楽の趣味が多様化してきたからこそ、こういう映画も生まれてきたんだろうね。
次は、日本各地をギターとともに歌って回っている加川良か、
子育てを終えて音楽のフィールドに舞い戻ってきた中山ラビあたりを
若い世代の監督が撮った映画が観てみたいな」
(byえいwithフォーン)
※エンケン音度人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
しかもライヴものだ。そういうのって最近敬遠してなかったっけ。
「そうなんだけどね。
遠藤賢司が武道館で、しかも無観客ライヴを…と聞けば、
どうしてもやらないわけにはいかない」
----誰?そのエンドウケンジってのは…。
「1969年のデビュー以来、
36年も歌い続けている、いわばシンガーソングライターのハシリ。
『中津川フォークジャンボリー』や『春一番コンサート』を
知っている世代には懐かしいだろうね。
当時は和製ニール・ヤングなんて言われて、
『満足できるかな』『カレーライス』などのヒット曲も生まれた。
漫画『20世紀少年』の主人公の名前も、
おそらくここから来ていると思われる」
----あっ、そういえば確かに同じだ。
「ただ、その後、フォークが吉田拓郎や井上陽水、ユーミンらを中心に
ポップにメジャー化する流れの中、
彼はミュージシャンからリスペクトされながらも、
いわゆる表舞台に出る方のシンガーにはなりえなかった」
----そうか、この前映画になった高田渡と同じだね。
「うん。ただ遠藤賢司は、
生ギターのホールにピンマイクを付けアンプでフィードバックさせ、
轟音を轟かせるなどロック的アプローチを
早くから取り入れていた。
しかも、パンクやテクノ、歌謡曲までを呑み込み、
ついには自分の表現する音楽を<純音楽>と呼び、
自らを<純音楽家>と称するようになったんだ」
----ほほう、スゴい自信家だ。
「でもね。この映画を観たらそれも分かるよ。
1947年1月13日の生まれだから、もう58歳。
しかし、ここでのパフォーマンスはとてもそうは思えない。
声の張りは昔のままだし、ギタープレイはさらに過激になっている。
終始、イッちゃってるとしか思えない激しさで観る者全てを圧倒。
映画が終わっても、しばらくだれも席を立たなかったもんね。
彼はこの映画の話が来たとき、
国立協競技場か、武道館か東京ドームを提案。
しかも自分で監督することを申し出たらしい」
----だって、ライヴでしょ。監督の意味なんてあるの?
「うん。クレジットを見て分かったけど、
編集もやっているんだ。
そのため、音に合わせて彼のギターテクニックの細かいところも
観ることができる」
----舞台イメージはどんな感じ?
「富士山の麓に家があって、近くにあぜ道やバス停や
円形のドラムステージ、コタツまである…。
いかにも昭和のイメージだ。
ま、それはともかく、この映画の何がスゴいかって、
無観客だから、演奏が終わっても拍手がないわけだけど、
なぜか、拍手が聞こえてくるような気がすること。
観る前は、武道館で無観客なんてシラケるに違いないと思っていただけに、
これはほんとうに驚きだった」
----しかし、こんな映画、人が入るのかなあ?
「だけど、あの『タカダワタル的』も大ヒットしたんだからね。
昔の仲間も言っていたけど、音楽はぐるり一周回ったのかも知れない。
80年代には『ネクラ』の一言で片付けられ敬遠されていた
1970年前後の音楽が復権を果たしている。
音楽の趣味が多様化してきたからこそ、こういう映画も生まれてきたんだろうね。
次は、日本各地をギターとともに歌って回っている加川良か、
子育てを終えて音楽のフィールドに舞い戻ってきた中山ラビあたりを
若い世代の監督が撮った映画が観てみたいな」
(byえいwithフォーン)
※エンケン音度人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
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いつもTB&コメントありがとうございますm(_ _)m
この映画、予告で観たのですが機会あれば観たい映画です!
彼の「カレーライス」とかコピーして、ギター片手に歌っていました~♪
観る前にコメントも変ですが、ちと興味あったので、素通りせず足跡残しておきます(笑)
これからもよろしくお願いします^^
まさかこの映画でcyazさんからコメントがいただけるとは?
「カレーライス」は不滅の名曲ですよね。
エンケンをご存知なのでしたら、ぜひ観ていただきたい映画です。
こちらこそよろしくお願いします。
エンケンさんの「不滅の男」が明後日に迫りました。
予告編もいろんなバージョンがあって、それだけでも楽しめましたから、本編もおのずと期待してしまいます。
彼にはやっぱり華があって(オーラとでもいいますか)その上にあの説得力のある歌声ですから、女性ファンでなくとも参ってしまうとです。
テアトル新宿で、先着100名にエンケンさんの缶バッジがもらえるそうで皆さん早く行って貰いましょう。実はもう既に私は持っているのですが、それでもまだ欲しいのよね。(欲ばり?)
各土曜日毎にはご本人も交えてのトークショー他イベントも盛りだくさんなのでenken.comもまめにチェックしたほうが良いようです。
見終わったらまた皆さんの感想など聞きたいものですね。
よろしく。って人のお宅にお邪魔していて何しきってるんだろう失礼致しやした。
お越しいただけて、とても嬉しいです。
いまオフィシャルの予告編観てきました。
エンケンさんのギター・テクニックが、
おそらく日本一であるなどと、
仲間と喋っていた頃を思い出しました。
この映画がヒットすることを祈ってやみません。
凄い、なんて言葉は使い古されていて云いたくない。
まさに純音楽家でした。
エンケンさんの感性は凡人のそれではないので、監督としてもユニークで、また次をどうしても期待してしまいます。
何回かはまだ見なきゃね。
音楽に関してだけは、いい時代になったものだと思います。
いわゆるマスコミ主導ではなくなったと言うことですものね。
時々おじゃまさせていただいてますが、
いつも知識の豊富さに感服しております。
知識の高さ……なんて、またまた恥ずかしくなるような
嬉しいお言葉をいただき、もう穴があったら入りたいくらいです。
これからもよろしくお願いします。
物理的には毎日行くのは無理だったけど、毎日行きたくなるような気持ちにさせられたんだけど、それって稀有なことだよね。
遠賢さんの人柄と、アルタミラピクチャーズの温かい?体質によるものだろうか。遠賢さんがとてもアルタミラPに大事にされてた気がした。
そういやあ、日本映画で我が家にあるDVDってアルタミラPのばっかだな。今回のでもう一枚増えるな。
毎回あの映画のようにがんばり過ぎなくてもいいから、細く長く活動して行ってくれたら嬉しいな、そんなの遠賢じゃないって?ノンノン、彼の力を抜いた曲もスンゲーかっちょよくて半端ないっすよ。
車椅子ででもいけるようだから、じいさんになっても歌い続けて欲しいもんっす。
あの人にはずっといて欲しいから、無理して欲しくないっすね。
毎回拍手喝采!それは嬉しいです。
今年、私は70年代初期に活躍した人たちのライブに積極的に行っているのですが、
時代が一めぐりして彼らがまた脚光を浴びているような気がします。
でも当人たちは決して自分のスタイルが変わったのではない。
そう、スタイルを変えず「俺流」の人が生き延びている…
そんな気がします。
エンケンはいつでもエンケンです。
「待ちすぎたぼくはとても疲れてしまった」が
聴きたくなりました。
勿論、遠藤賢司さんの「不滅の男 エンケン対日本武道館」もあって、嬉しい事に舞台挨拶まであるそうなのでエライコッチャです(笑)
4月に入ってすぐには(4月3日~4月8日)凱旋上映として、下高井戸シネマで「不滅の男」を一週間見られるそうで、激やばかっこいいです暇なので通います。
DVDも出るけど、映画は大きなスクリーンと大音量が鉄則と自分の中でそれだけは譲れないんです
情報ありがとうございます。
新文芸坐でオールナイト。
いまオフィシャルを覗きました。
なるほどアルタミラの3本を中心にやるわけですね。
でも、体力が続くか……?
学生時代だったら行ってるでしょうね。
体力に自身がないんですかぁ
僕は40代ですけど二晩ぐらい徹夜が続いてもぜんぜん余裕でOKね
年のことは……ナイショです(笑)。
でも想像されているより、上だと思いますよ。
何度見てもやっぱりエンケンさんの映画は凄いので、下高井戸にも絶対行きます!
やはりこの映画は劇場で観た方が
臨場感を損なわずにすみますものね。
情報ありがとうございました。
とりあえず初日と7日は行かなきゃ。
情報ありがとうございます。
舞台挨拶まであるんですか。
ファンにはたまりませんね。
昨日見てきたけど、マジいけてた。{/roke