※<ネタバレ注>ご覧になってから読まれることをお勧めします。
----チラシの裏に「最後の復讐が、一番哀しく、美しい」って
書いてあるけど、これってどういうこと?
「これは『復讐者に憐れみを』『オールド・ボーイ』に続く
監督パク・チャヌクの<復讐三部作>の最後の作品と言う意味なんだ。
物語は13年間無実の罪で刑務所に入れられたクムジャが出所する場面から始まる。
服役中、彼女は誰に対してもやさしい微笑を絶やさなかったことから
<親切なクムジャさん>と呼ばれていた。
でも、その奥では自分を陥れた男に対する復讐の炎が…という話だ」
----えっ、それだけ?意外とシンプルだね。
「うん。ぼくは観る前は、
刑務所内で善行を積んで周囲を欺いていたヒロインが、
シャバに出て豹変…というのをイメージしていたんだけど、
なんと彼女は<復讐>のために刑務所内で同房者を仲間に引き入れるばかりか、
その一環として殺人まで犯している」
----ニャんだ、<親切>には裏があるわけだ。
前作『オールド・ボーイ』のように、実は…という語り口じゃないんだね。
「そうなんだ。もう少し謎めかせてもよかったと思う。
最後にナレーションとして語られる言葉を借りれば、
この映画は
『人の力を借りて<復讐>という自分の目的を達成したけど魂は救われなかった』
女性の話。
あと、ナレーションが多用されているんだけど、
それがシーンごとに変えてあり、
だれが語っているのか、どうもはっきりしない」
----ふうん。『ライフ・イズ・ビューティフル』で
ラストに大人になった子供のナレーションが入ってきたことで、
映画が彼の回想として語られていたことが分かった時のような…
あの衝撃に乏しいんだね。
「でも、ビジュアルはあいかわらずがんばっているよ。
刑務所内は杏色を基調に温かみのある空間。
出所した後、彼女が泊まる部屋の壁紙は赤と黒のストライプ。
刑務所内の“天使のような”クムジャさんの顔からは光が放たれ、
出所した彼女には真っ赤なアイシャドウが塗られている。
また、編集も『アメリ』のような意表をつくカットつなぎを見せてくれる」
----ニャるほどね。そういえば、出演者がスゴいんだって?
「主演は監督とはすでに『JSA』でも組んでいるイ・ヨンエ。
彼女の復讐のターゲットが『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシク。
さらにカメオで、ソン・ガンホやユ・ジテまで出ている。
特にユ・ジテのワンショットには驚いたな」
(byえいwithフォーン)
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☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
----チラシの裏に「最後の復讐が、一番哀しく、美しい」って
書いてあるけど、これってどういうこと?
「これは『復讐者に憐れみを』『オールド・ボーイ』に続く
監督パク・チャヌクの<復讐三部作>の最後の作品と言う意味なんだ。
物語は13年間無実の罪で刑務所に入れられたクムジャが出所する場面から始まる。
服役中、彼女は誰に対してもやさしい微笑を絶やさなかったことから
<親切なクムジャさん>と呼ばれていた。
でも、その奥では自分を陥れた男に対する復讐の炎が…という話だ」
----えっ、それだけ?意外とシンプルだね。
「うん。ぼくは観る前は、
刑務所内で善行を積んで周囲を欺いていたヒロインが、
シャバに出て豹変…というのをイメージしていたんだけど、
なんと彼女は<復讐>のために刑務所内で同房者を仲間に引き入れるばかりか、
その一環として殺人まで犯している」
----ニャんだ、<親切>には裏があるわけだ。
前作『オールド・ボーイ』のように、実は…という語り口じゃないんだね。
「そうなんだ。もう少し謎めかせてもよかったと思う。
最後にナレーションとして語られる言葉を借りれば、
この映画は
『人の力を借りて<復讐>という自分の目的を達成したけど魂は救われなかった』
女性の話。
あと、ナレーションが多用されているんだけど、
それがシーンごとに変えてあり、
だれが語っているのか、どうもはっきりしない」
----ふうん。『ライフ・イズ・ビューティフル』で
ラストに大人になった子供のナレーションが入ってきたことで、
映画が彼の回想として語られていたことが分かった時のような…
あの衝撃に乏しいんだね。
「でも、ビジュアルはあいかわらずがんばっているよ。
刑務所内は杏色を基調に温かみのある空間。
出所した後、彼女が泊まる部屋の壁紙は赤と黒のストライプ。
刑務所内の“天使のような”クムジャさんの顔からは光が放たれ、
出所した彼女には真っ赤なアイシャドウが塗られている。
また、編集も『アメリ』のような意表をつくカットつなぎを見せてくれる」
----ニャるほどね。そういえば、出演者がスゴいんだって?
「主演は監督とはすでに『JSA』でも組んでいるイ・ヨンエ。
彼女の復讐のターゲットが『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシク。
さらにカメオで、ソン・ガンホやユ・ジテまで出ている。
特にユ・ジテのワンショットには驚いたな」
(byえいwithフォーン)
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先週、鑑賞しました。
思っていたよりも、イ・ヨンエに存在感がなかったような気がしました。
ユ・ジテのワンショットは、反則とは言わないけれど、ドアップ過ぎて驚きますね。
あと、娘があんまり可愛くないのはわざとなんでしょうか?
ラストは、賛否分かれる感じですね。
ではまた!
ユ・ジテを初めて意識したのは『リメンバー・ミー』でした。
その後、韓流の中では新進スターの陰に隠れていた感があり、
歯がゆい思いをしていましたが、
『オールド・ボーイ』で思いもよらぬ形での復活。
今回のカメオは、その返礼的な意味を感じてしまいました。
もしかして本人もそれを意識していたのかな?・・・なんて。
娘は、彼女と一緒にいる「黒猫」の方が
気になってしょうがありませんでした(笑)。
そういえばチェ・ミンシク、
この映画での彼の顔は
本田博太郎に似ていたと思いませんか?
黒猫、ぬいぐるみかと思いました! なんで布団被っててじっとしてるの!?とびっくり。
映像的には凝っていたと思うのですが…。
脚本の構成が、
ヒロインへの感情移入を排するような作りになっていた気がしますが、
これも意図的なのかな?
子役はもう少し大人になればシン・ミナに似てきそうな気がしました。
オープニングは好みでした。
自分が男で女心が理解できないせいなのかな。
理解できないところが悪女たるゆえんかも知れませんが。
クムジャが自分一人だけの復讐に終わらせず、その事件に関わった他の人たちにも復讐をさせる・・そういったお膳立てをしてあげたあたりは、恐ろしい゛親切゛だと思いました。
よく出来ているんですよね、物語は。
では。また遊びにきまーす♪
「親切なクムジャさん」見ました☆
私は痛いのやらキツイのはすごく苦手で・・・
でも、イ・ヨンエが見たくてこの作品を見ました。
復讐のシーンはちょっときつかったです。
私は娘さんとのシーンや刑務所でのシーンが好きでした。
とってもおもしろい記事ですね。
楽しく読めました~。
TBさせてくださいね♪
あのオープニング、不思議でしたね。
いきなり豆腐を差し出して、
なにこれ?と思ったものでした。
■朱雀門さん
こんばんは。
感情移入できないのは、
映画の話の進め方にも理由があるような…。
やはり『オールド・ボーイ』はスゴかった。
■睦月さん
『親切」の本当の意味が分かったとき、
この映画はゾクッと来ますよね。
あんな『親切』されたら怖いですよ。
■あかねさん
コメント&TBありがとうございます。
おもしろいと言っていただけて
とても励みになります。
これからもよろしくお願いします。
>特にユ・ジテのワンショットには驚いたな
私もこれ思いました。
被害者の少年の幻影が成長してユ・ジテになったのは、かなりの驚きでしたよ。
「復讐三部作」の出演者があちこちでてきたのでユ・ジテが出てきても可笑しくはないですけど、予測できませんでした。
しかしいつ読んでも、面白いレビューの書き方ですね~