ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『あさひるばん』

2013-10-09 00:19:05 | 新作映画
----う~ん。
あんまり、この映画、興味湧かないニャあ。
「それはまた、
どうして?」

----だってタイトルが今っぽくないし、
出ている人もオジサンばかり。
しかも『釣りバカ』が復活だとかまで言っているし…。
「『釣りバカ』ね。
ぼくも最初はなぜ?と思ったんだけど、
よく、ホームページを見ると、
復活したのは
『釣りバカ』魂
実はこの映画、助監督の経験もある
『釣りバカ日誌』シリーズの原作者、
やまさき十三が71歳にして初めてメガホンを取った作品。
映画の中では
釣りによる“果たしあい”が行なわれたりもする。
しかもその一方を西田敏行が演じているんだ」

----ニャるほど。
そう聞くと、
『釣りバカ』が引き合いに出されるのも
分らない気がしないでもないニャあ。
で、どういう話ニャの?
「じゃあ、簡単にストーリーを。
まず“あさひるばん”というのは、
かつての高校球児にして親友でもあった
浅本(國村隼)、日留川(板尾創路)、板東(山寺宏一)、
3人のこと。
甲子園出場まであと一歩だった彼らだが、
9回裏の土壇場で
ライバル校の選手・野沢(松平健)に打たれ、
夢を断たれたという苦い記憶があった。
それから30年後、
互いに音信不通となっていた彼らの元に、ある日、
野球部のマネージャーだった幸子(斉藤慶子)の娘・有三子(桐谷美鈴)から
入院中の母に会いに来てほしいという手紙が届く。
かくして、
いまは、それぞれまったく別の道を歩んでいる3人は、
30年ぶりに故郷の宮崎で顔を合わせることになるのだったが…」

----へぇ~っ、
父親はだれにゃんだろう?
「普通、
それが一番の関心事だよね。
ところが、この映画、
微妙にそこをはずしながら、
もうひとつのドラマの方を軸として話が進んでいく」

----ん?
「この幸子、
なんと高校時代に妊娠が発覚。
彼女の父親であり、
また野球部の監督でもあった雷蔵(西田敏行)は大激怒。
幸子は家を出て、ひとりで娘を育てていく。
そのいきさつを知った“あさひるばん”の3人は、
ふたりの間を取り持とうとするのだったが…。
なんて、書いているうちに、
だんだんと、
あれっ、これはあまりにも調子よすぎないか…
という気がしてきた。
この話、
ここに描かれているような
人情コメディに落ちつくはずはない」

----うん。フォーンも
ニャんか、引っ掛かってる。
「でしょ。
あまりに牧歌的というか、ヌルイというか…。
かつてのマドンナのイメージを壊す事件。
でも、彼らはさして悩むことなく一肌脱ぐ…。
でもね。
いま言ったことを自ら否定するようだけど、
こんなのどかな映画もあってもいいんじゃないかな。
ふらっと映画館に入って、
そこでひとときの時間をつぶす。
肩の凝りをほぐし、日ごろの疲れを癒し…、
ロビーに出てきたときには、
体中、新陳代謝でポカポカ。
そう、まるでスーパー銭湯にでも入ったように…。
実はこういう映画は
昭和30年~40年代にはあたりまえのように生まれていた。
ノスタルジーだけではなく、
そんなことがまたあたりまえに起こったら、
それはきっと
世の中も平和だということなんだろうな、
なんて、ちょっと余計な考えを抱いてしまったね」




         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ツッコミ始めたらキリがないのニャ」小首ニャ

※でも、くつろぎ効果はある度


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