ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『エミリー・ローズ』

2006-01-14 10:54:19 | 新作映画
----「この映画はホラーではない。実話である」……
これどういうこと?ホラーじゃニャいの?
「うん。ぼくも以前、だれかにそう言ったら、
『いや、宗教をめぐる法廷サスペンスです』と返されて
『えっ?』と思ったことがある。
そのため、これはキツい映画かな、と思って身構えていたんだけど…。
やはりオカルト・ホラーでもあったね。
原題も『THE EXORCIZM OF EMILY ROSE』だし、
テーマは深遠でも、キリスト教に縁遠い我々から見ると
ホラーに映るのは仕方ないかもね」

----そのタイトルからすると、
エミリーと言う女性から悪魔祓いをする話なのかニャ?
「そう。エミリーという女性が悪魔に取り憑かれて、
ムーア神父(トム・ウィルキンソン)がエクソシズム、
つまり悪魔祓いの儀式を行うんだけど、
失敗して結局は死んでしまう。
しかもその途中、
神父はエミリーに薬を与えることを止めたことから、
過失致死罪で起訴され、法廷で裁かれることになってしまう。
そこで敏腕弁護士エリン(ローラ・リニー)が弁護に当たる。
エリンの上司はカールは、
大切な顧客であるカトリック教会の意向を汲んで
神父に証言をさせないよう彼女に命じる。
しかし神父は、自分はエミリーについて何が起こったかを
彼女のために法廷で証言したいと、
自らの信念を貫こうとする…」

----ニャるほど。法廷サスペンスだ。
でも『エクソシスト』のような怖いシーンはあるんでしょ?
「もちろん。
スパイダー・ウォークとまではいかないけど、
取り憑かれたエミリーの異様な姿がかなり丁寧に描き込まれる。
ただ、効果音を大きくしたり、
エミリーから見える人の顔が化け物風だったりと、
このあたりの恐怖描写は、ジャパニーズ・ホラーを見慣れた後では、
あまり新味はなかったね。
そうそう、この映画で悪魔が現れるのは
夜中の3時が多いと言うことが分かった」

----えっ、なぜ?
「一つは<三位一体>を否定するため。
そしてもう一つがキリストが死んだ午後3時の
ちょうど反対の時間だからと言うことらしい」

----だから、昨夜は珍しく夜中に起きなかったんだ(笑)。
「・…………・」
----ごめんごめん。
でも、こういう話聞くと、
いつも不思議に思うんだけど、
なぜ取り憑かれる人とそうでない人がいるの?
「取り憑かれるのは感覚過敏症の人に多いらしい」
----ふうん。でもなぜ神は彼女を助けないの?
「それこそがこの映画の重要なテーマ。
全米初登場でNo.1を獲得した理由も
その辺りにあるかも。
あっ、それと裁判の行方も、ちょっと驚くかもね…」

          (byえいwithフォーン)

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14 コメント

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怖かったっす (ノラネコ)
2006-03-12 11:19:29
確かにホラーというよりも法廷物でしたが、恐怖描写はかなり怖かったです。

法廷シーンがクッションになるんで、良くも悪くも怖さは連続しないですけどね。

特にジェニファー・カーペンターの顔怖すぎ。

夢に出てきますよ、あれは(笑

返信する
■ノラネコさん (えい)
2006-03-12 11:35:06
おはようございます。



ジェニファー・カーペンター、

普段からちょっと怖い(?)顔でしたものね。

でもあの役、よく引き受けたなあって思いました。

『エクソシスト』当時のリンダ・ブレアと違ってお年頃なのに…。
返信する
キリスト教 (ゆづ)
2006-03-12 20:17:13
えいさん、こんにちは。



>キリスト教に縁遠い我々から見ると



確かに教会の影響力とか、

普段から神父さまがどれくらい尊敬されている存在なのか、

というのすらわからない私には

ピンとこない部分もありました。

ハリウッド映画はキリスト教が根底にある作品が多いと聞くし

聖書などをもっと勉強すると

映画もさらに面白くなるのかなぁと思うこのごろです。
返信する
■ゆづさん (えい)
2006-03-12 21:23:30
こんばんは。



どなたかが書いてられました。

悪魔が日本で出てきた映画は観たことがない……と。



それはさておき、

先日読んだ『ダ・ヴィンチ・コード』もそうですが、

キリスト教が日常の中に前提としてある西洋人と

キリスト教と無縁な私たち日本人では、

同じものを観ても感じとり方が

大きく違うのではないかと思えてなりません。
返信する
イナバウアー^^; (にゃんこ)
2006-03-14 22:05:13
なんかエミリーの教会での反り具合が”イナバウアー”に似てるからって

あの予告は・・・という声があがってるとか、いないとか^^;

変なことに反応するもんだなぁ~とちょっと呆れてます。

日本の丑三つ時は、お化けの出る時間・・・

実は関連性あったんでしょうか?(笑)

ちなみに真夜中・・・2時22分とか、3時33分とかに

目覚めちゃうと^^;;;友人たちの間では

ぞろ目の呪いと呼んでます。
返信する
■にゃんこさん (えい)
2006-03-15 00:39:11
この映画を観た時、

夜中に目が覚めても

絶対に時計は観るまいと思いました。

でも、いろんな方のところを訪れると、

「見たらちょうど2時59分だった」とか、

書いてられる方も。

勇気あるなあ。



そうそう、ぼくは昔から時計を見ると

22時22分と言うのがけっこう多いです。

返信する
こんにちは (鈴 薔薇子)
2006-03-19 13:10:12
こんにちは。

トラックバックありがとうございました。

こちらからもトラックバック返させていただきました。



法廷劇はかなりいいできの映画でしたよね。

そこにホラー要素が入ってるって思ったらスゴクいい。

最初にホラーだと思って行っちゃったのでちょっと拍子抜けしちゃいました。残念。
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■鈴 薔薇子さん (えい)
2006-03-20 00:24:19
こんばんは。



ぼくはこの映画を人から

「まじめな法廷劇」とうかがっていたので、

なるほどって感じでした。

でも怖いシーンもよくできていたと思います。
返信する
キリスト教 (MA)
2006-03-23 10:15:51
とてもすごいとおもいました。みる前まではこわそ~ってしか思ってなかったけど、最後までみるとすごいなぁ(≧▽≦)ってまじ思った!悪魔は存在するし、神様も存在するんだなー!!善は悪に勝利するのはまじホントだとおもう~♪♪ エミリー・ローズは自分を犠牲にして死を選んだのがすごいキリストへの信仰だなぁとおもいました!
返信する
■MAさん (えい)
2006-03-23 19:24:28
こんばんは。



神がいるなら悪魔もいるという、

言われてみればなるほどのお話。

しかも法廷では、

無神論者が悪魔の存在を語らなくてはならない……。

とても凝った物語でした。

恐怖描写より、そちらの方が心に残りました。
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