----この映画のこと、すごく心配していたよね。
予告編とかだと、戦いのシーンなどスゴそうだったけど…。
「そこなんだ。もっとも不安だったのは…。
思うにこの映画の不幸は『ロード・オブ・ザ・リング』が
すでに映画化され、
しかも高い評価を受けた後に
生まれてきたことにある気がする。
『ナルニア国物語』の原作ファンだったら
まずそんなことはないと思うけど
もしも『ロード~』と比較されてしまったらやりにくい」
----でもよく世界3大ファンタジー文学として
この2作と「ゲド戦記」があげられているよね。
「それはそうなんだけど…。
『ナルニア国物語』って、
『指輪物語』に比べてファンタジー色が濃い。
しかもそれは子供を意識したファンタジー。
ビーバーや狼、狐が喋ったりするわけだから、
下手すると安っぽくなる恐れがある。
だからと言って、リアリスティックにやってしまうと、
それはそれで原作の持つイメージが損なわれてしまう」
----そう言えば、以前BBCで放映された作品を
DVDで観ていたよね。
「あれは作られたのが1989年。
テレビ映画だったこともありSFXもチープだった。
ビーバーなんか着ぐるみだったからね。
でもその手作り感が、
この物語の世界観に意外とあっている部分もある。
と言うのもこの物語は主人公が4人の子供たち。
彼らが白い魔女に支配されたナルニアに行って
サンタクロースからプレゼントされた武器を手に、
伝説の王アスラン(ライオン)たちと共に戦う。
簡単に言えばこういうものなんだ」
-----ニャるほど。
確かに深い思想性に満ちた『指輪物語』とは違うや。
こちらは分かりやすい善と悪の戦い。
子供たちにはとっつきやすそうだね。
「実を言うと、
トールキンの『指輪物語』は
その昔、何度も読もうと思っては断念。
ぼくはまだ読んでないんだ。
緻密に書かれている分、ボリュームもスゴいしね。
でもこの『ナルニア国物語』(原作)は
すぐにハマってしまった。
それは監督のアンドリュー・アダムソンが言うように、
『たくさんのことを読者の想像力に託した』からかも知れないね」
----『ハリポタ』とも違うの?
あれも子供たちが主人公だけど…。
「う~ん。あんなにダークじゃないしね。
『ナルニア(ライオンと魔女)』で描かれるのは兄弟姉妹4人の関係。
末の妹が喋る空想としか思えないようなお話に、
兄や姉はどう接するのが正しいのか?
また、弟が適切でない対応をしたときに
長兄はどう収めればいいのか?
映画の冒頭ではこのあたりがかなり重きを置いて描かれる。
そういう意味では教訓的意味を含んだ物語とも言えるね」
----そうか。ところでこれ第一章となっているけど?
「この原作『ナルニア国物語』は全7話。
<年代記>として書かれているんだ。
どの話(年代)も決まってこの世界の少年少女が
衣装だんすの中や絵画の中からナルニアへ旅をする。
ところが、この世界とナルニアでは時間の流れ方が違っていて
こちらでは先の時代に生まれた少年たちが
ナルニアでは後の年代で活躍したりするんだ。
こちらでは違う時代の少年少女が
ナルニアでは一緒になったりするんだ。
ナルニア国が生まれるエピソードは
6番目に書かれた『魔術師のおい』に出てくる」
----えっ、『ライオンと魔女』が“始まり”じゃニャいの?
「そうなんだね。
この『ライオンと魔女』で森の中の街灯が出てくるけど、
なぜその街灯がそこにあるかも
6冊目で初めて分かる仕組みになっている。
そういう意味ではこの映画に日本で<第1章>と付けたのは、
少し混乱を招くんじゃないかな。
それと個人的にはこの『ライオンと魔女』は
それほど好きなエピソードじゃないんだ。
あっ、でもフォーンにはちょうどいいかも」
----えっ、それどういうこと?
「だって、この映画にはフォーンがたくさん登場。
なかでもタムナスさんは大活躍」
----えっ、猫ちゃんが出てくるの?????
「出ないよ(笑)。
アスランは魔女に<大猫>呼ばわりされるけどね」
----どういうことだろう?
気になって、今夜は眠れそうにないや。
(byえいwithフォーン)
※ナルニアは雪積もってる度人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はイギリス・オフィシャルのwallpaperより。
※抹消線部分は私の勘違い。ももママさんのご指摘です。
ありがとうございました。
予告編とかだと、戦いのシーンなどスゴそうだったけど…。
「そこなんだ。もっとも不安だったのは…。
思うにこの映画の不幸は『ロード・オブ・ザ・リング』が
すでに映画化され、
しかも高い評価を受けた後に
生まれてきたことにある気がする。
『ナルニア国物語』の原作ファンだったら
まずそんなことはないと思うけど
もしも『ロード~』と比較されてしまったらやりにくい」
----でもよく世界3大ファンタジー文学として
この2作と「ゲド戦記」があげられているよね。
「それはそうなんだけど…。
『ナルニア国物語』って、
『指輪物語』に比べてファンタジー色が濃い。
しかもそれは子供を意識したファンタジー。
ビーバーや狼、狐が喋ったりするわけだから、
下手すると安っぽくなる恐れがある。
だからと言って、リアリスティックにやってしまうと、
それはそれで原作の持つイメージが損なわれてしまう」
----そう言えば、以前BBCで放映された作品を
DVDで観ていたよね。
「あれは作られたのが1989年。
テレビ映画だったこともありSFXもチープだった。
ビーバーなんか着ぐるみだったからね。
でもその手作り感が、
この物語の世界観に意外とあっている部分もある。
と言うのもこの物語は主人公が4人の子供たち。
彼らが白い魔女に支配されたナルニアに行って
サンタクロースからプレゼントされた武器を手に、
伝説の王アスラン(ライオン)たちと共に戦う。
簡単に言えばこういうものなんだ」
-----ニャるほど。
確かに深い思想性に満ちた『指輪物語』とは違うや。
こちらは分かりやすい善と悪の戦い。
子供たちにはとっつきやすそうだね。
「実を言うと、
トールキンの『指輪物語』は
その昔、何度も読もうと思っては断念。
ぼくはまだ読んでないんだ。
緻密に書かれている分、ボリュームもスゴいしね。
でもこの『ナルニア国物語』(原作)は
すぐにハマってしまった。
それは監督のアンドリュー・アダムソンが言うように、
『たくさんのことを読者の想像力に託した』からかも知れないね」
----『ハリポタ』とも違うの?
あれも子供たちが主人公だけど…。
「う~ん。あんなにダークじゃないしね。
『ナルニア(ライオンと魔女)』で描かれるのは兄弟姉妹4人の関係。
末の妹が喋る空想としか思えないようなお話に、
兄や姉はどう接するのが正しいのか?
また、弟が適切でない対応をしたときに
長兄はどう収めればいいのか?
映画の冒頭ではこのあたりがかなり重きを置いて描かれる。
そういう意味では教訓的意味を含んだ物語とも言えるね」
----そうか。ところでこれ第一章となっているけど?
「この原作『ナルニア国物語』は全7話。
<年代記>として書かれているんだ。
どの話(年代)も決まってこの世界の少年少女が
衣装だんすの中や絵画の中からナルニアへ旅をする。
ところが、この世界とナルニアでは時間の流れ方が違っていて
ナルニアでは後の年代で活躍したりするんだ。
こちらでは違う時代の少年少女が
ナルニアでは一緒になったりするんだ。
ナルニア国が生まれるエピソードは
6番目に書かれた『魔術師のおい』に出てくる」
----えっ、『ライオンと魔女』が“始まり”じゃニャいの?
「そうなんだね。
この『ライオンと魔女』で森の中の街灯が出てくるけど、
なぜその街灯がそこにあるかも
6冊目で初めて分かる仕組みになっている。
そういう意味ではこの映画に日本で<第1章>と付けたのは、
少し混乱を招くんじゃないかな。
それと個人的にはこの『ライオンと魔女』は
それほど好きなエピソードじゃないんだ。
あっ、でもフォーンにはちょうどいいかも」
----えっ、それどういうこと?
「だって、この映画にはフォーンがたくさん登場。
なかでもタムナスさんは大活躍」
----えっ、猫ちゃんが出てくるの?????
「出ないよ(笑)。
アスランは魔女に<大猫>呼ばわりされるけどね」
----どういうことだろう?
気になって、今夜は眠れそうにないや。
(byえいwithフォーン)
※ナルニアは雪積もってる度人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はイギリス・オフィシャルのwallpaperより。
※抹消線部分は私の勘違い。ももママさんのご指摘です。
ありがとうございました。
89年のTVのDVDは、チープだったけど、それなりに楽しかった分
原作ファンとしては楽しみにしてるんですけど
>だって、この映画にはフォーンがたくさん登場。
以降の会話にバカ受けしてました(笑)
フォーンは、いつになったら眠れるようになるのやら・・・
えいさん あまり いけずぅなことしてると すねちゃいますよ(笑)<フォーン
あのDVD、けっこう楽しいですよね。
スケールはないけど、
自分が子供だったら、
あれでもけっこう未知の世界に夢馳せただろうって気がします。
それはともかくとして、
これでフォーンが有名になったりして…。
それはないか(爆)。
フォーンちゃんが主役♪
兄弟をも裏切るお菓子ターキッシュ・ディライト
これが食べてみたいのです(笑)
映画が封切りされたら どこかで売ってるかも知れません(笑)
ターキッシュ・ディライト、
絶対に人気が出そうです。
ぼくも食べてみたいです。
封切り前にいち早く売り出すと
話題性も高いでしょうね。
どこかやんないかな。
そうです。ニュージーランド・ロケです。
その関連として
「ナルニアのロケ地めぐりツアー」や
ニュージーランド発行の「ナルニア切手」もあるようです。
エオウィン、それはローハンの姫さま。
ということはエオウィンさんは女性なのかな?
単純な設定なので心配していましたが、とても上手に、何度見ても飽きない見せ方は凄いと思いました。
あとルーシー役の彼女の演技力ですね!
兄姉の関係がとても繊細に描かれていて、リアルだったのにも驚きました。
ファンタジーなんだけど、結構現実的な感じを受けました。
第六作で街灯の謎が解けるんですか!?
これは、映画化を待つ前に、原作に挑戦しないといけないかな??
原作の『ナルニア国ものがたり』では
毎回、手を替え品を替えて、
こちらから向こうの世界へ入って行きます。
「朝びらき丸東の海へ」では
壁にかかった絵の中からでした。
これは3作目なので映画化されると思います。
でもぜひ映画化してほしいのが第6作「魔術師のおい」。
これが一番好きと言う人、けっこういますよ。
ぜひ!
自分が子供の頃原作読んで、想像したイマジネーションの世界を超えてない。
ん~アンドリュー・アダムソンは原作をしっかり分析はしてるけど、その精神性を描こうとは思ってなかったのかな。
第二作に期待します。
原作にはかなり思い入れがある方なので、
最初、映画化の話を聞いた時は不安がよぎりました。
周りもそんな感じで
ついに聖域が破られたと言う感じでした。
そう、「そっとしていてほしかった」という…
この原作はシンプルに書かれている分、
読者それぞれの(統一していない)イメージが
できあがっているファンタジーだと思います。
言っては行けないことかもしれませんが
映画化は無謀だったのかな…なんて思ってしまいます。