「いやあ、これは怖いわ。
監督のニール・マーシャルが
ハリウッドからオファー殺到と言うのも分かるな」
----ふうん。そうなの?
イギリスのホラーって、去年の地下鉄映画の例があるから
いまいち信用できないんだけど。
「それは偏見。
監督によって上がりが違うのはどこの国でも同じ。
この映画のスゴいところは
閉じ込められた洞窟での恐怖という
これ以上ないほどのシンプルな設定を
監督の演出力によって見せきったところ。
もちろん、ここでいう演出力は
俳優からの演技を引き出すことのみでなく、
キャメラのポジションや照明、
セット造型、美術など映画に関わるすべてを言ってるわけだけど」
----そんなにシンプルなお話なの?
「うん。
冒険仲間の女性たち6人が
地下3000メートルに続く洞窟へ。
しかし思わぬ崩落が起こり、
彼女らは洞窟の中に閉じ込められてしまう。
意を決し、出口を求めて突き進む6人に、
さらに恐ろしい出来事が襲いかかる」
----ほんとだ。分かりやすいお話だね。
「誰かが言っていたけど、
よくできた映画ほど“一言”で説明できるもの。
もちろんそこに
物語をオモシロくするための伏線が張ってあったり、
肉付けがなされているのは大歓迎だけどね」
----ということは、この映画にも
そういった部分があるんだ。
「うん。たとえば一年前のプロローグ。
ヒロインのサラは渓流下りの帰りに、
交通事故に遭い、夫と娘を失っている。
いまだにその悪夢に悩まされるサラ。
その不安定な精神状況が
この新たな冒険の行く手に待ち受ける困難を
観る者に予感させる」
----ふうん。でも、こういう冒険って
あらかじめ届け出とかしないの?登山みたいにさ。
普通は遭難したら捜索隊が出るんじゃニャいの?
「そこもこの映画のオモシロいところの一つ。
リーダーのジュノは仲間に対して
これから行くのは観光客向けの洞窟と嘘をついて、
実際は自分たちの名前が付けてもらえる
前人未到の洞窟の発見を目指していた。
そのため役所への申請を怠り、
地図も最初から持ってきていない。
前人未到だから地図が役に立つわけはないということなんだ」
---ニャるほどね。そこでサバイバルのための
内部抗争が始まるってワケか……。
「いやいや、そういうことじゃないんだな。
もっと恐ろしいことがノンストップで起こる。
でも、宣伝側から堅く口止めがなされていて、
どこまでなら喋っていいのか、実に悩ましい」
---いわゆる“ネタバレ注意”ってわけ?
「らしいよ。
最初にそれを聞かされたから
観ている間中、オチをいろいろ想像してしまった。
でも、これくらいは喋ってもいいと思うけど
石森章太郎の往年の名作(タイトルはあえて伏せます)に似たエピソードがあったな。
でも、問題はそこではなく衝撃のラストだろうね。
ほんとうに想像を超えていた。
実はこれに似たラストが待ち受ける映画が日本のホラーにあるんだけど、
それが何かはさすがに言えないな。
あっ、後半のヒロインの血まみれ姿は
『地獄の黙示録』の『キャリー』バージョン。
なんて、お茶を濁しておこうっと……」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「フォーンは暗いところで目が大きくなるニャ」
※怖さ保証する度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はドイツのオフィシャルより。
監督のニール・マーシャルが
ハリウッドからオファー殺到と言うのも分かるな」
----ふうん。そうなの?
イギリスのホラーって、去年の地下鉄映画の例があるから
いまいち信用できないんだけど。
「それは偏見。
監督によって上がりが違うのはどこの国でも同じ。
この映画のスゴいところは
閉じ込められた洞窟での恐怖という
これ以上ないほどのシンプルな設定を
監督の演出力によって見せきったところ。
もちろん、ここでいう演出力は
俳優からの演技を引き出すことのみでなく、
キャメラのポジションや照明、
セット造型、美術など映画に関わるすべてを言ってるわけだけど」
----そんなにシンプルなお話なの?
「うん。
冒険仲間の女性たち6人が
地下3000メートルに続く洞窟へ。
しかし思わぬ崩落が起こり、
彼女らは洞窟の中に閉じ込められてしまう。
意を決し、出口を求めて突き進む6人に、
さらに恐ろしい出来事が襲いかかる」
----ほんとだ。分かりやすいお話だね。
「誰かが言っていたけど、
よくできた映画ほど“一言”で説明できるもの。
もちろんそこに
物語をオモシロくするための伏線が張ってあったり、
肉付けがなされているのは大歓迎だけどね」
----ということは、この映画にも
そういった部分があるんだ。
「うん。たとえば一年前のプロローグ。
ヒロインのサラは渓流下りの帰りに、
交通事故に遭い、夫と娘を失っている。
いまだにその悪夢に悩まされるサラ。
その不安定な精神状況が
この新たな冒険の行く手に待ち受ける困難を
観る者に予感させる」
----ふうん。でも、こういう冒険って
あらかじめ届け出とかしないの?登山みたいにさ。
普通は遭難したら捜索隊が出るんじゃニャいの?
「そこもこの映画のオモシロいところの一つ。
リーダーのジュノは仲間に対して
これから行くのは観光客向けの洞窟と嘘をついて、
実際は自分たちの名前が付けてもらえる
前人未到の洞窟の発見を目指していた。
そのため役所への申請を怠り、
地図も最初から持ってきていない。
前人未到だから地図が役に立つわけはないということなんだ」
---ニャるほどね。そこでサバイバルのための
内部抗争が始まるってワケか……。
「いやいや、そういうことじゃないんだな。
もっと恐ろしいことがノンストップで起こる。
でも、宣伝側から堅く口止めがなされていて、
どこまでなら喋っていいのか、実に悩ましい」
---いわゆる“ネタバレ注意”ってわけ?
「らしいよ。
最初にそれを聞かされたから
観ている間中、オチをいろいろ想像してしまった。
でも、これくらいは喋ってもいいと思うけど
石森章太郎の往年の名作(タイトルはあえて伏せます)に似たエピソードがあったな。
でも、問題はそこではなく衝撃のラストだろうね。
ほんとうに想像を超えていた。
実はこれに似たラストが待ち受ける映画が日本のホラーにあるんだけど、
それが何かはさすがに言えないな。
あっ、後半のヒロインの血まみれ姿は
『地獄の黙示録』の『キャリー』バージョン。
なんて、お茶を濁しておこうっと……」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「フォーンは暗いところで目が大きくなるニャ」
※怖さ保証する度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はドイツのオフィシャルより。
見事にパクってましたね。
映画は世界の共通語と言うことでしょうか?
目ぇぐりぐりは死○のはらわたかなと思ったんですが、さすがに緑のどろどろまでは出さなかったですね。
作り手の相当なホラー好きが伺えます。
『インプリント』とホラー2本立てですか?
migさん顔負けですね。^^;;;
これに『ハードキャンディ』『ハイテンション』が
加わると、
今年のホラーの特徴が見えてくる気がします。
たまらなく痛いか、血がドバ~っ……。
でも好きな人は好きなんだろうなあ。
食欲うせるし^^;;;怖いし痛いし
キライじゃないのですが・・・もうちょっと観るとき考えればよかったです(爆)
洞窟にはゴラム・・・やっぱり定番なのかなぁ^^;
悪夢のままって・・・イヤな終わり方ですよねぇ、、、
『サイレントヒル』のヒロインのほうが・・・救いはあるかなぁ、、、
まぁどちらにしても、まだ彼女も悪夢の中なんでしょうが
どーにもならない状況じゃないと思うから(笑)
TBありがとうございました^o^
こんばんは。
おっ、意見が一致しましたね。
ホッというか、とても嬉しいです。
血まみれキャリーの映像もそうですが、
やはり、あのオチですね。
もう、『リング0~バースデイ~』ですわ。
ただ、あっちは気づいていたからなあ。
■もじゃさん
怪物さんが出てきた時にはビックリ。
ホラーが違う方向へ歩み始めましたが、
それでも怖さのレベルを維持していたのはたいしたものです。
洞窟には近寄らない方が無難ですね。
洞窟っていう舞台が効いてましたね。
怪物さんは賛否両論でしょうが、すんなり受け入れてしまったので支障無く最後までドキドキ楽しめました。
なんだか「Xファイル」に出てきそうな怪物さんでした。
TBありがとうございました!
いやあ・・・怖くないって言う方が結構いるようですが・・・私は問題なく超怖かったですよ。
決して新鮮なつくりのホラーではないんですけれどね。監督のテクニックが秀逸だったと思います。
さらにはあのオチ・・・。すごかった。ゾッとしました。いろんな解釈があるのかもしれないけれど・・・私は完全に絶望的なものを感じてしまいました。
記事中のキャリーの表現。偶然にもウチでも使った表現です。えいさんとかぶるなんて・・・なんか嬉しい♪
隣の評論家さんも怖くなかったんですか?
あのモンスターさんはどうでもいいのですが、
あそこから出られない恐怖が
ぼくにはたまりませんでした。
そしてあのオチ。これも怖かったです。
救いがなさすぎる。
『ハード キャンディ』も確かに怖いですが、
あの恐怖とはまた別の感覚でした。
B級ホラーの最高峰という感じはしましたが、この恐さが面白いという感じで。『怖いもの見たさ』が程良く解消できたという気持ちです。ちょっとホラー映画の見過ぎなんです、きっと。あ、でも『模倣犯』になたりはしないから大丈夫です。
えいさんのところで強調してコメントしておきたいのは。こういうタイプの恐怖よりも『ハード キャンディ』で身体中を走りぬけた嫌悪感の方が、遥かに恐怖だと思っている点です。『ディセント』の上映前に予告編が流れたのですが、何か思い出して鳥肌が立ってしまいましたよー。
あまり怖くなかったみたいで、
推薦した身としては申しわけないです。
ゴラムは……う~~ん。
もう言っちゃいますけど
『ミュータント・サブ』の「白い人」という名作を思い出したのでした。
あの友人を……のところは、まあスゴいですわ。
なかなか巧く作っているとは思うんですけど
あんまり恐怖を感じなかったです、、、、
でも実際に自分が入ったらもちろん怖いんですけど、、、
どうにもあのゴラムがリアリティをなくしてしまったように思えます、、、
あの、友人を、、、、
のシーンはさすがにびっくりしました
あんな目にあったら、
自分だったらとっくに狂い死にしてるでしょうね。
思い出しただけでもぞっとします。
ただ、あのモンスター系の登場は賛否あるでしょうね。
早速の返TB&コメント、ありがとうございました♪
それにしてもホント、怖かったですよねぇ…(^_^;)
洞窟という閉鎖的な舞台に暗闇、そして効果音。どれをとってもコワイ。
そして、ほっとしたのも束の間――のラストにも、あぁ~~って感じです(-_-;)
情報ありがとうございました。
さっそく向こうのサイトを検索。
トレーラーを観てみました。
こちらよりもっとアドベンチャー色が強いですね。
あとモンスターが『ミミック』を思い起こさせました。
で、冒険するのが、女性ばかりということで、(CAVEは、男くさい)ホラ-っぽい演出は女性の悲鳴に限ります。
すごく低予算な、ホラ-って、アイデアが勝負のところがあるんだけど、なるほどと、思えます。
ただ、どちらも、暗闇のシ-ンが中心(それがキモ)なので、解像度の高いスクリ-ンで、観てちょうだいというのを付け加えますヨ。