ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『奇跡の夏』

2006-04-29 11:40:26 | 新作映画
----これって実話の映画化なんでしょ。
「そうなんだって。
子供が主演で、しかも難病もの……。
この手の映画よく使われる言葉で言えば
<涙と感動のトゥルーストーリー>というわけだ」

----となると、ある程度の予想ついちゃうよね。
「う~ん。実はまったく前知識なく観たんだけど、
脳腫瘍と言う思い病に冒されるハンビョル(12歳)の
弟ハニ(9歳/主人公)が、とんでもない問題児。
こんな子を抱えたらお母さん大変だろうな…って」

----ん?ということは、
ピュアだけの物語じゃないんだ。
「そういうこと。
塾に行くために起してくれと言う兄に
わざと意地悪して目覚ましを止めたり、
兄のハンビョルが入院してからは
彼にばかりかかりっきりの家族に八つ当たりして、
ハンビョルが使う清潔なタオルを使って汚したり…。
とにかく家でも学校でも怖いものなし。
対するハンビョルはもの静かで優しい性格。
同室の患者ウクともすぐ仲良くなってしまう。
ところが……」

----分かった。ハニにはそれがオモシロくないんだ。
「うん。ウクは小児ガン患者なんだけど、
明るく前向きに生きている。
毎日、みんなを笑わせ、
将来はコメディアンになりたいと思っている。
そんな彼に『お前なんかなれない』と言うし、
自分が履いているローラーシューズを借りたがっているのに、
絶対に貸さない。
いつか、とんでもないことを行ったり
または何かヤルんじゃないかと、
観ていてハラハラ」

----そうか、それが映画のオモシロさにもなっているわけだ。
「うん。最初の方で
母親が息子が難病と知り落ち込んでいるとき、
『ぼくは前から言っていたじゃないか』と
だめ押ししたりする。
まだ、彼は人の心まで読める年ではなく
自分のことで精一杯なんだね」

----ふうん。でも映画はそれじゃ終わらないでしょ。
「もちろん。
この映画は、そんな彼が次第に周りの気持ちも分かるようになり、
ウクとばかりか、
犬猿の仲だった同級生とも心を通わせるようになる姿が
いくつものエピソードとともにドラマチックに描かれる。
最後にそのやんちゃパワーで
大活躍を連発、奇跡を起こすのは彼ハニだ」

----でも、そういう演技って難しそう。
「うん。主演のパク・チビンは
ニュー・モントリオール国際映画祭で
主演男優賞を受賞したんだって。
いろんな天才子役がいるけど彼は絶品。
よくここまでやれるなって思ったよ。
途中、"Rain(ピ)"になり切って、
ダンスを披露すると言うサービス・ショットもあるし、
これは彼のための映画とも言えるね。
あ、あと森の中に住んでいる
"伝説のターザンおじさん"のシーンも見どころかな。
まるで"風の又三郎"って感じ」

----う~ん。全然分かんない。
                    (byえいwithフォーン)

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