----これって確か横文字で似たようなタイトルの映画がなかったっけ?
「ドキュメンタリー『DOGTOWN &Z-BOYS』のことだね。
実はこの『ロード・オブ・ドッグタウン』は、
あのドキュメンタリーを監督したステイシー・ぺラルタが脚本を書いている。
しかも主人公の一人はベラルタ自身だ」
----えっ、それってどういうこと?
「この"Z-BOYS"と言うのは実在したスケートチーム。
彼らは、それまでスピードやスタイルとは無縁だったスケートボードに、
後にZ-BOYSスタイルと呼ばれる革命をもたらしてゆく」
----革命的って?
「一番の特徴としてあげられるのは危険な空中技かな。
彼らが生み出した“バート・スタイル(垂直に飛び上がる)”は、
現在世界中のエクストリーム・スポーツに取り入れられているんだ」
----でもどうして、そんな技を考えついたんだろう?
「『一つには天候。
アメリカ西海岸のプールの水を涸らしてしまったほどの日照りによって、
彼ら"Z-BOYS"はその空になったプールで
スケートボードの曲芸的な練習ができるようになった。
さらに、彼らが住んでいたのが
ヴェニスビーチというサーフィンのメッカだったことも関係している。
つまりサーフィンの技がスケートボードに取り入れられているんだ。
しかも彼らの先輩であるスキップ(ヒース・レジャー)が
経営するサーフショップに、
ウレタン製のスケートボード用車輪が持ち込まれたことから、
スケートボード革命の準備は整っていく」
----で、映画はどうなの?チラシを見ると『ビッグ・ウェンズデー』みたい。
<青春の光と影>って感じだけど?
「(笑)サーフボードの代わりにスケートボードを持っているしね。
でもあそこまでウェットじゃない。
というのも、エミール・ハーシュらが扮する、
この映画の主人公3人はそれぞれに成功を収めた。
先ほどのステイシー・ぺラルタ(ジョン・ロビンソン)は
スケートボード会社を設立。
また、トニー・アルヴァ(ヴィクター・ラサック)も
自分の名前をブランドとして売り込み、やはりオーナーとなっている。
過ぎ去った青春を惜しみ慈しむと言うわけではない。
それだけに映画もT.レックスやディープ・パープル、
ブラック・サバスといった当時のロックに乗って歯切れよく進んでゆく。
ただ、あまりにも点描をつなぎ合わせた感じになっているため、
彼らの重要な人生の転機、
Z-BOYSを辞めるに至るまでの悩みや野心といった
個の想いが十分に伝わってこない恨みはある。
でも、プールを使ったスケーティングは圧巻!
とりわけラストでリピートされるその走りは、
幻想的な美しさで観る者を酔わせてくれる。
まあ、マニアにはたまらないだろうね」
(byえいwithフォーン)
※青春燃える度人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
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「ドキュメンタリー『DOGTOWN &Z-BOYS』のことだね。
実はこの『ロード・オブ・ドッグタウン』は、
あのドキュメンタリーを監督したステイシー・ぺラルタが脚本を書いている。
しかも主人公の一人はベラルタ自身だ」
----えっ、それってどういうこと?
「この"Z-BOYS"と言うのは実在したスケートチーム。
彼らは、それまでスピードやスタイルとは無縁だったスケートボードに、
後にZ-BOYSスタイルと呼ばれる革命をもたらしてゆく」
----革命的って?
「一番の特徴としてあげられるのは危険な空中技かな。
彼らが生み出した“バート・スタイル(垂直に飛び上がる)”は、
現在世界中のエクストリーム・スポーツに取り入れられているんだ」
----でもどうして、そんな技を考えついたんだろう?
「『一つには天候。
アメリカ西海岸のプールの水を涸らしてしまったほどの日照りによって、
彼ら"Z-BOYS"はその空になったプールで
スケートボードの曲芸的な練習ができるようになった。
さらに、彼らが住んでいたのが
ヴェニスビーチというサーフィンのメッカだったことも関係している。
つまりサーフィンの技がスケートボードに取り入れられているんだ。
しかも彼らの先輩であるスキップ(ヒース・レジャー)が
経営するサーフショップに、
ウレタン製のスケートボード用車輪が持ち込まれたことから、
スケートボード革命の準備は整っていく」
----で、映画はどうなの?チラシを見ると『ビッグ・ウェンズデー』みたい。
<青春の光と影>って感じだけど?
「(笑)サーフボードの代わりにスケートボードを持っているしね。
でもあそこまでウェットじゃない。
というのも、エミール・ハーシュらが扮する、
この映画の主人公3人はそれぞれに成功を収めた。
先ほどのステイシー・ぺラルタ(ジョン・ロビンソン)は
スケートボード会社を設立。
また、トニー・アルヴァ(ヴィクター・ラサック)も
自分の名前をブランドとして売り込み、やはりオーナーとなっている。
過ぎ去った青春を惜しみ慈しむと言うわけではない。
それだけに映画もT.レックスやディープ・パープル、
ブラック・サバスといった当時のロックに乗って歯切れよく進んでゆく。
ただ、あまりにも点描をつなぎ合わせた感じになっているため、
彼らの重要な人生の転機、
Z-BOYSを辞めるに至るまでの悩みや野心といった
個の想いが十分に伝わってこない恨みはある。
でも、プールを使ったスケーティングは圧巻!
とりわけラストでリピートされるその走りは、
幻想的な美しさで観る者を酔わせてくれる。
まあ、マニアにはたまらないだろうね」
(byえいwithフォーン)
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ベラルタでなくペラルタです。
スペル:Stacy Peralta
最近、老眼が進んで……(笑)、
先日もある方のハンドルネームで
「プ」を「ブ」と間違えていて焦ったばかり。
さっそく修正します。
これからもよろしくご指摘のほど、
お願いします。
出演者たちもかなり練習を積んだのでしょうね~。
あのスケーティングを見るだけでも楽しいかも。
プールの滑走は映像的にも見応えありました。
特にクライマックス、
あの一人を挟んでの滑走シーンは
スリリングでした。
これはヒース・レジャーのシーンですね。
かつては自分のも若者だった…というのを
描かれると、胸につまります。
『ビッグ・ウェンズデー』で
3人が大人になって戻ってくるシーンを
連想しました。