ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『アメイジング・スパイダーマン2』

2014-04-15 14:32:56 | 新作映画
(原題:The Amazing Spider-Man 2)


----へぇ~っ。『アメイジング・スパイダーマン』
2作目ができたんだ。
確か前作は、あまり気にいっていなかったよね。
「うん。
監督が真瑛マーク・ウェブ
『(500)日のサマー』における新鮮な映像感覚で注目を集めただけに期待は高かった。
ところが、『アメイジング・スパイダーマン』には
『(500)日のサマー』に見受けられた才気がまったく感じられず、
ただ、ストーリーを追っただけ。
やはり、いきなりアメコミ超大作では荷が重いのかなと…」

----でも会社は、続く『2』にも同監督を起用したってことか…。
「そう。
ぼくも『えっ?』と思ったんだけど、
いやあ、見直したね。
サム・ライミ監督の前シリーズのような
アクの強さはないまでも、
かなり“映画”のオモシロさというものが出ている」

----“映画”のオモシロさ?
「うん。
映画は、やはり見せてなんぼの世界。
全編を通して同じことの繰り返しじゃ飽きがくる。
昨年公開された『マン・オブ・スティール』がその悪しき例。
スーパーマンゾッド将軍が力比べ。
あっちのビルを壊し、こっちのビルを壊し。
クライマックスがこれじゃ欠伸が出てしまう」

----この映画は、
そんなことがないってことかニャ。
「そういうこと。
今回は、敵が3人登場。
サイ型パワードスーツを装着したライノ(ポール・ジアマッティ)
人間発電機エレクトロ(ジェイミー・フォックス)
そしてスパイダーマンことピーター(アンドリュー・ガーフィールド)の旧友
ハリー・オズボーン(デイン・デハーン)が怪人に姿を変えたグリーン・ゴブリン
そのうちふたりの敵までが
スパイダーマン自身が悪を生みだした一因となっている」

----ニャるほど。
戦う理由が
単に街の平和のためだけじゃなくなっているんだ。
それはドラマ的にも惹かれるよね。
「うん。
で、その中でもっとも戦いに時間を割いて描かれるのがエレクトロ。
彼の戦いは、街中から電気を奪い取り、それを放電する。
まずこの攻撃によって
ビジュアルとしてのオモシロさが生まれる。
そう、灯りのない大都会ニューヨークが出現するんだ。
次に、ここが一番重要なんだけど、
その伝記を操る敵に対してどう戦うか?
力、腕力は役に立たない。
ここで思い出してほしいのが『ウルトラQ』

----えっ?
「ほら、前からぼくが言っているけど、
同じように怪獣が出現しても
『ウルトラマン』では毎回決まった技で3分以内に相手をやっつけるのに対して、
『ウルトラQ』は人間の頭脳=科学力、知恵で戦う。
スパイダーマンの戦いはこれと同じなんだ。
力が強いヒーローが腕力でやっつけるのとは意味が違う。
しかもその戦いにピーターの恋人グウェン(エマ・ストーン)も関わってくる。
そしてその延長線上でグリーン・ゴブリンが出現。
この映画最大のドラマへと繋がっていく」

----ニャるほど息継ぐひまもないってワケだニャ?
「そういうこと。
詳しい物語の説明、
それぞれの戦いの見どころなどは他に任せて、
今回はぼくがなぜこの映画を気にいったか…。
とにかく、そこを喋りたかったってワケ。
あっ、スパイダーマンの両親に何が起こったか、
そしてその事件とハリー・オズボーンとの関係も描かれている。
うん。いま思い出しても、これはよくできた映画だったね」




フォーンの一言「ロマンチックなシーンもあるらしいのニャ」身を乗り出す

※高いところから夜景を眺めるピーターとグウェン。スーパーマンのお株を奪った度
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (ナドレック)
2014-04-28 05:08:18
盛りだくさんで見どころたっぷりの映画でした。

そうなんですよね。
昔はゴジラでもガメラでも、どうやってやっつけるんだろう、ってところにワクワクしましたが、いつの頃からか必殺技とか力任せで押し切るようになり……。
本作は必ずしもスパイダーマンの技で勝利するわけではなくて楽しめました。
返信する
頭脳戦 (メビウス)
2014-05-05 20:58:47
えいさんこんばんわ♪

確かに今回のスパイダーマンは科学の力を応用してエレクトロに挑んでたのも一風変わってましたね。今まで出てきたスパイダーマンの敵と異なり、体自体を電気にするある意味実体の無いようなヴィランでしたからどうやって勝つのだろうと途中不思議に思ってましたけど、頭脳戦で決着を付けるのは面白かったですね。

でもその後のゴブリン戦でかなり衝撃展開があったので、自分は一気に気持ちが沈んでしまいました--;
返信する
■ナドレックさん (えい)
2014-05-15 21:50:03
こんばんは。

共鳴していただき、とても嬉しいです。
この映画、冒頭から、3Dの奥行きをいかした爽快な映像に、
あっ、これはいけるなと…。
そうそう、ナドレックさんのレビュー、
とても読みごたえありました。
事後報告となりますが、
またまたツイッターでご紹介させていただきました。
これからもよろしくお願いいたします。
返信する
■メビウスさん (えい)
2014-05-15 21:52:21
こんばんは。

あのゴブリン戦でのできごとは
かなり評判悪いですね。
ぼくも、観ていて
まさか、そんな結末になるとは、
あの葬儀のシーンまで思いもしませんでした。

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