(原題:Le Heros de la Female)
----カトリーヌ・ドヌーヴにエマニュエル・べアール、
それにミュウミュウ。
ニャンとも豪華な顔合わせだね。
「うん。
舞台がキャバレー“青いオウム”。
華麗なレビューダンスもあれば
クイーンやサラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルドなど、
60~80年代をにぎわせた名曲も満載。
この映画、
フランス映画祭のオープニング作品に選ばれているんだけど、
まさにピッタリだね」
----レビューを描いた映画と言えば
最近では『ヘンダーソン夫人の贈り物』もあったよね?
「そうだね。
舞台が存続の危機に見舞われた『ヘンダーソン夫人の贈り物』と同様、
ここでも“青いオウム”のオーナー、
ガブリエル(クロード・ブラッスール)の急死を受け、
店の明日は不透明になる。
『輝ける女たち』と言う邦題ながら、
主人公はかつて一世を風靡した
マジシャンのニッキー(ジェラール・ランヴァン)。
15の時にアルジェリアから亡命してきた彼は、
それ以来、“青いオウム”で育てられてきた。
つまりニッキーに取って、
ガブリエルは父親代わり、兄代わりなわけだ。
ニッキーは離婚した妻アリス(カトリーヌ・ドヌーヴ)との間に
息子ニノ(ミヒャエル・コーエン)、
一夜の情事を交わした幼なじみシモーヌ(ミュウミュウ)との間に、
娘マリアンヌ(ジェラルディン・ペラス)をもうけている」
----恋多き男ニャんだ。
じゃあ、この“青いオウム”の行く末も心配だね。
「フォーンもそう思う?
しかもニッキーは“青いオウム”で人気の歌姫
レア・オコナー(エマニュエル・べアール)を落とそうと
その機会を虎視眈々と狙っている。
そんな彼だからか、
ガブリエルはその遺言で
なんとニッキーには店を遺さず
ニノとシモーヌにその権利を与えてしまう。
さあ、食い扶持を失ったニッキーは……?という話だね」
----ニャるほど。
フランスらしいと言えば言えそうな……。
「物語の核には恋があるからね。
この映画のオモシロいところは
それぞれ自分の知らない秘密があって、
物語が進むにつれて
それが明らかとなってくるところ。
しかもその秘密を隠し持っているのは…」
----分かった。女性の方でしょ?
「そういうこと。
概して男の方が情けない。
そう言う意味ではトリュフォーを思い起こさせたね。
もちろん、あそこまでゾクゾクする感じはないけど…。
語り口としては全体に<音楽映画>のノリ。
一度はどこかで聞いたことのある名曲が惜しげもなく使われ、
各シークエンスを繋いでいく。
なかでもジェラルディン・ペラスによる
ベット・ミドラー『ローズ』のカヴァーはこの映画のハイライト。
ベタな手法なんだけど、
それでも目はスクリーンに釘付けになってしまう」
----へぇ~っ?歌うのはエマニュエル・べアールだけかと思ってた。
「いや。他にもカトリーヌ・ドヌーヴも歌うよ。
あと、これは『華麗なる恋の舞台で』でも使われた手法だけど、
亡きガブリエルがニッキーの前に姿を現し、
彼とだけ話をする。
もっともこの映画では
ニッキーという乳離れならぬ
父離れできていない男の姿を浮き彫りにするための手法だけどもね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ステージ眩いニャあ」
※ゴージャスだ度
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----カトリーヌ・ドヌーヴにエマニュエル・べアール、
それにミュウミュウ。
ニャンとも豪華な顔合わせだね。
「うん。
舞台がキャバレー“青いオウム”。
華麗なレビューダンスもあれば
クイーンやサラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルドなど、
60~80年代をにぎわせた名曲も満載。
この映画、
フランス映画祭のオープニング作品に選ばれているんだけど、
まさにピッタリだね」
----レビューを描いた映画と言えば
最近では『ヘンダーソン夫人の贈り物』もあったよね?
「そうだね。
舞台が存続の危機に見舞われた『ヘンダーソン夫人の贈り物』と同様、
ここでも“青いオウム”のオーナー、
ガブリエル(クロード・ブラッスール)の急死を受け、
店の明日は不透明になる。
『輝ける女たち』と言う邦題ながら、
主人公はかつて一世を風靡した
マジシャンのニッキー(ジェラール・ランヴァン)。
15の時にアルジェリアから亡命してきた彼は、
それ以来、“青いオウム”で育てられてきた。
つまりニッキーに取って、
ガブリエルは父親代わり、兄代わりなわけだ。
ニッキーは離婚した妻アリス(カトリーヌ・ドヌーヴ)との間に
息子ニノ(ミヒャエル・コーエン)、
一夜の情事を交わした幼なじみシモーヌ(ミュウミュウ)との間に、
娘マリアンヌ(ジェラルディン・ペラス)をもうけている」
----恋多き男ニャんだ。
じゃあ、この“青いオウム”の行く末も心配だね。
「フォーンもそう思う?
しかもニッキーは“青いオウム”で人気の歌姫
レア・オコナー(エマニュエル・べアール)を落とそうと
その機会を虎視眈々と狙っている。
そんな彼だからか、
ガブリエルはその遺言で
なんとニッキーには店を遺さず
ニノとシモーヌにその権利を与えてしまう。
さあ、食い扶持を失ったニッキーは……?という話だね」
----ニャるほど。
フランスらしいと言えば言えそうな……。
「物語の核には恋があるからね。
この映画のオモシロいところは
それぞれ自分の知らない秘密があって、
物語が進むにつれて
それが明らかとなってくるところ。
しかもその秘密を隠し持っているのは…」
----分かった。女性の方でしょ?
「そういうこと。
概して男の方が情けない。
そう言う意味ではトリュフォーを思い起こさせたね。
もちろん、あそこまでゾクゾクする感じはないけど…。
語り口としては全体に<音楽映画>のノリ。
一度はどこかで聞いたことのある名曲が惜しげもなく使われ、
各シークエンスを繋いでいく。
なかでもジェラルディン・ペラスによる
ベット・ミドラー『ローズ』のカヴァーはこの映画のハイライト。
ベタな手法なんだけど、
それでも目はスクリーンに釘付けになってしまう」
----へぇ~っ?歌うのはエマニュエル・べアールだけかと思ってた。
「いや。他にもカトリーヌ・ドヌーヴも歌うよ。
あと、これは『華麗なる恋の舞台で』でも使われた手法だけど、
亡きガブリエルがニッキーの前に姿を現し、
彼とだけ話をする。
もっともこの映画では
ニッキーという乳離れならぬ
父離れできていない男の姿を浮き彫りにするための手法だけどもね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ステージ眩いニャあ」
※ゴージャスだ度
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この映画もご多分に漏れずという感じで、楽しいですが男としてどこか複雑な気分も…笑
歌が効果的に入ると、映画はエンターテインメントとして盛り上がりますよね。
フランス映画は、ヌーヴェルヴァーグ以降、
この「情けない男」というのはお得意のパターン。
ぼくはカトリーヌ・ドヌーヴの向こうに
ジャン=ポール・ベルモンドを、
『暗くなるまでこの恋を』を思い出していました。
前知識なしで鑑賞しました。華やかで賑やかなオープニングでワクワクしてると、始まってみればフランス映画らしい淡々としたストーリーでした(笑)
良い映画でしたよね。メインの家族達から脇役まで丁寧に描かれているのが好印象でした。
この映画、ぼくも思っていたのとは違っていました。
でも、音楽がたっぷり聴けたこと、
ミュウミュウの健在を確認できたことで、
ほっこりとした気持ちになりました。