----この映画、2006年6月6日に全世界で一斉公開なんだって?
「そう、1000年に一度の666だからね。」
----前作が1976年だから30年経っているわけだよね。
いまさらって感じもしたけど、そういう意味があったんだ…。
「うん。ただ恥ずかしながら、
ぼくは前作は、ついに観ないままなんだよね」
----えっ、それはなぜ?
「この映画は『ローズマリーの赤ちゃん』『エクソシスト』と並ぶ
いわゆる<三大悪魔ホラー>と言われているわけだけど、
最後に出てきたせいか、
ぼくには便乗にしか思えなかったわけだね。
しかも『エクソシスト』の女の子に対して
こちらは男の子ダミアン。
これもなんだかなあって感じで……」
----監督がリチャード・ドナーなのに?
じゃあ、比較して語ることはできないね。
「うん。それで映画が終わった後、
周囲の会話に耳を傾けていたんだけど、
『前とまったく同じ。なぜ作ったんだろう?』という声がチラホラ。
ところが、この新作、ぼくにはけっこうオモシロかったんだ。
物語の骨格がしっかりしているため、
まったく飽きさせることなく見せてくれるんだ。
これで<前作と同じ>と言うと、
次の仮定が成り立つ。
前作はマスターピース。
それを「フライト・オブ・フェニックス」など
リメイクものにも手堅い手腕を発揮しているジョン・ムーアが
オリジナルに敬意を表して、
自分なりに再構築したということじゃないか……と」
----でも主人公の夫婦が若返っていたりとか、
いくつかの変更点はあるんだよね。
「そうだね。
ここでこの物語を知らない人たちのために簡単にご紹介。
アメリカ人の若き外交官ロバート・ソーン。
その妻ケイトはローマの病院で赤ん坊を死産。
二度と子供を産めない体になってしまう。
ところが、その病院の神父が
出産中に母親が命を落とした、
ある赤ちゃんをロバートに差し出し、
彼の妻ケイトにはその悲惨な事実を伝えずに
自分たちの子として育てるように言う。
しかし、ダミアンと名付けられたその子こそ、
実は悪魔の子であった!」
----と言うことは、母親は彼を自分の子供と思って育てるわけだ。
「そうだね。
その子ダミアンは成長するにつれ、
さまざまな災厄を巻き起こし、
人々を惨い死に至らしめていく。
この一人ひとりの死に方については、
周囲の会話を聞いていると、やはり前作と同じらしい。
ただ、現代ならではのCGによって
ときに幻想的に、ときにリアルにはなっているけどね。
ぼくがジョン・ムーアを好きなのはそこだね。
『エネミー・ライン』の頃からそうで、
新技術を取り入れながらも
決してそれを突出させることなく、
正攻法の堂々とした語り口の中に、
違和感なく溶け込ませていく」
----キャスティングの方はどうだったの?
「ミア・ファローがスゴい。
『ローズマリーの赤ちゃん』では悪魔の子を身籠るヒロイン。
他にも『秘密の儀式』など怪奇映画女優のイメージがあったのに、
一時期、ウディ・アレン映画にばかり出ていてその持ち味を失っていた。
でも今回は悪魔の乳母役。
久しぶりにミア・ファローらしさを堪能させてもらったよ。
ピート・ポスルウェイトも、こういう怪しげな神父役にはピッタリ。
マイケル・ガンボンにも驚いたな。
確か『ハリポタ』では子たち供を守るダンプルドア校長。
それが『子供を殺せ!』と命じるんだもの(笑)」
----ニャるほど。それはスゴいや。
でもそれはそうと、この映画が生まれて以降、
だれも子供にダミアンって名前つけなくなったかもね。
(byえいwithフォーン)
※引き込まれた度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→) ※画像はアメリカのオフィシャル壁紙より。
「そう、1000年に一度の666だからね。」
----前作が1976年だから30年経っているわけだよね。
いまさらって感じもしたけど、そういう意味があったんだ…。
「うん。ただ恥ずかしながら、
ぼくは前作は、ついに観ないままなんだよね」
----えっ、それはなぜ?
「この映画は『ローズマリーの赤ちゃん』『エクソシスト』と並ぶ
いわゆる<三大悪魔ホラー>と言われているわけだけど、
最後に出てきたせいか、
ぼくには便乗にしか思えなかったわけだね。
しかも『エクソシスト』の女の子に対して
こちらは男の子ダミアン。
これもなんだかなあって感じで……」
----監督がリチャード・ドナーなのに?
じゃあ、比較して語ることはできないね。
「うん。それで映画が終わった後、
周囲の会話に耳を傾けていたんだけど、
『前とまったく同じ。なぜ作ったんだろう?』という声がチラホラ。
ところが、この新作、ぼくにはけっこうオモシロかったんだ。
物語の骨格がしっかりしているため、
まったく飽きさせることなく見せてくれるんだ。
これで<前作と同じ>と言うと、
次の仮定が成り立つ。
前作はマスターピース。
それを「フライト・オブ・フェニックス」など
リメイクものにも手堅い手腕を発揮しているジョン・ムーアが
オリジナルに敬意を表して、
自分なりに再構築したということじゃないか……と」
----でも主人公の夫婦が若返っていたりとか、
いくつかの変更点はあるんだよね。
「そうだね。
ここでこの物語を知らない人たちのために簡単にご紹介。
アメリカ人の若き外交官ロバート・ソーン。
その妻ケイトはローマの病院で赤ん坊を死産。
二度と子供を産めない体になってしまう。
ところが、その病院の神父が
出産中に母親が命を落とした、
ある赤ちゃんをロバートに差し出し、
彼の妻ケイトにはその悲惨な事実を伝えずに
自分たちの子として育てるように言う。
しかし、ダミアンと名付けられたその子こそ、
実は悪魔の子であった!」
----と言うことは、母親は彼を自分の子供と思って育てるわけだ。
「そうだね。
その子ダミアンは成長するにつれ、
さまざまな災厄を巻き起こし、
人々を惨い死に至らしめていく。
この一人ひとりの死に方については、
周囲の会話を聞いていると、やはり前作と同じらしい。
ただ、現代ならではのCGによって
ときに幻想的に、ときにリアルにはなっているけどね。
ぼくがジョン・ムーアを好きなのはそこだね。
『エネミー・ライン』の頃からそうで、
新技術を取り入れながらも
決してそれを突出させることなく、
正攻法の堂々とした語り口の中に、
違和感なく溶け込ませていく」
----キャスティングの方はどうだったの?
「ミア・ファローがスゴい。
『ローズマリーの赤ちゃん』では悪魔の子を身籠るヒロイン。
他にも『秘密の儀式』など怪奇映画女優のイメージがあったのに、
一時期、ウディ・アレン映画にばかり出ていてその持ち味を失っていた。
でも今回は悪魔の乳母役。
久しぶりにミア・ファローらしさを堪能させてもらったよ。
ピート・ポスルウェイトも、こういう怪しげな神父役にはピッタリ。
マイケル・ガンボンにも驚いたな。
確か『ハリポタ』では子たち供を守るダンプルドア校長。
それが『子供を殺せ!』と命じるんだもの(笑)」
----ニャるほど。それはスゴいや。
でもそれはそうと、この映画が生まれて以降、
だれも子供にダミアンって名前つけなくなったかもね。
(byえいwithフォーン)
※引き込まれた度
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☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→) ※画像はアメリカのオフィシャル壁紙より。
是非、オリジナルも観ていただいて比べてほしいです
古典的ながらもやっぱり三大悪魔ホラーといわれるだけあって心理的恐怖があります。
オリジナルの"死"に負けないくらい、最新技術によって
生まれた"死"もスゴかったですね
ミアファローが後ろから来た時はかなりビックリしてしまいました
この「復活版」にはオカルト的な恐怖は感じませんでしたが、
サスペンスとして引きつけられました。
なるほどオリジナルには、
それに加えてもっと「心理的恐怖」がありそうですね。
これはぜひ観てみなくては……。
いやあ、しかしこの映画は素直にオモシロかった。
こういう、ウェルメイドの作品は好きです。
この作品は、使命感のように6月6日に見ねば!と思ってみてきました(笑)。
昔の「オーメン」もぜひ。
『エクソシスト』観てくださいな。
その昔、友人は名画座で
『エクソシスト』「ローズマリーの赤ちゃん』の2本立てを観て
怖くなってぼくの部屋に泊まりにきました(笑)。
ぼくも『オーメン』(ファースト・バージョン)観てみます。
オリジナル、私は大好きです(笑)独特の不吉な雰囲気が良いんですよね。直接的な恐怖描写よりも雰囲気で魅せるってかんじで。
今作も十分楽しめました。シリーズの1作目だけリメイクってのも中途半端ですが、企画モノっぽいから仕方ないかな(笑)
確かにお話はしっかりしてるから、これだけ観れば楽しめるとは思うのですが・・・
演出までまるまるパクッてるシーンが多々あり、流石にやりすぎじゃないかと思ってしまいました。
今回は心情的にかなり点数がマイナスになってしまいました。
「エクソシスト」と「オーメン」だと、恐ろしさは「エクソシスト」の勝ちかも知れませんが、「オーメン」は禍々しい絶対悪の存在感がいいんですよねぇ。
でも、ブーゲンハーゲンがダンブルドアだとは気がつきませんでした。
オリジナル、そんなにいいんですか?
少し甘く見てましたね。
当時、オカルト便乗企画と思っていました。
■ノラネコさん
ぼくはそのオリジナルを観ていないのが
逆にいい方に作用したようです。
とにかくオリジナルを観なくては……。
■starlessさん
なるほど禍々しい絶対悪ですか……。
あっ、いま思い出しました。
出演者たちが大物スターだったことも、
「たいしたことがないだろう」と
推測した理由の一つでした。
『ローズマリーの赤ちゃん』はまだ新進女優だったミア・ファロー、
『エクソシスト』も新人リンダ・ブレア。
でも逆にそこにリアリティを感じたものでした。
エクソシストも旧オーメンも観たんですけど、ローズマリーの赤ちゃんだけは見ていなかったのです。だから乳母を演じたミア・ファローのビフォーアフターを確認する事が出来ずちょっと損した気分です(汗
今度レンタルしてみます。
いまおうかがいして
TBして戻ってきたらコメントがきてました。
すごく嬉しいです。
ネット上って、ときどきこんなことありますよね。
さて『ローズマリーの赤ちゃん』、
これはまず雰囲気が怖いです。
あの映画を観て以来、
天井が高い部屋は苦手です。
ご覧になったらまたぜひ。