(原題:Red Riding Hood)
----これって、あの『赤ずきんちゃん』のお話と思っていいの?
「いや、さすがにそれはない。
主人公を演じているのが
『マンマ・ミーア!』のアマンダ・サイフリッド 。
年齢的にも、あの童話とはまったくあわない」
----じゃあ、どういうお話?
「う~ん。
この『赤ずきん』というのは、
エーリッヒ・フロムやユングなども
精神分析のモチーフとして取り上げているように、
示唆に富んだ物語。
頭巾が赤色であることとか、
森の奥に行くこととか、
狼が食べちゃうこととか…。
セクシュアルな面からの興味も尽きない。
さて、この映画なんだけど、
本来の『赤ずきんちゃん』はもちろんのこと、
そういう、“裏側から見た『赤ずきんちゃん』”を
前提にして映画を作り上げているところがある」
----ふうん。物語は似ているの?
「じゃあ、簡単に説明しよう。
アマンダが演じる赤ずきん、その名はヴァレリー。
彼女は、親が勝手に決めたヘンリーとの結婚から逃げるため、
愛するピーターと旅立つことを決める。
ところがそんな時、
ヴァレリーの姉が狼に殺されるという事件が起こる。
人間と狼の間には、ある協定ができていて、
生贄を捧げれば人間は襲われないはずだった。
なのに。なぜ?
怒り狂う村人たちは狼退治に出かけ、
ついにその首を打ち取る。
しかし、そこに人狼ハンターとして名を馳せるソロモン神父(ゲイリー・オールドマン )が現れ、
ほんとうの犯人は満月の夜だけ姿を変える人狼で、
それはこの村の中に隠れていると言い放つ。
かくして、映画は村人たちの互いの疑心暗鬼の中、
ミステリー的な要素を帯びてくる…」
----あら~っ。予想外の展開。
今回は、おばあちゃんは出てくるの?
さっきの“誰もが知っている物語が前提”の流れだと、
おばあちゃんが犯人という感じがするけど…。
「(笑)。それは答えられないよ。
さて、このおばあちゃんを演じているのはジュリー・クリスティ。
ちなみにお母さんはバージニア・マドセン」
----へぇ~っ。豪華だね。
「この映画、あとで、考えると、
なるほどそういうことか…という伏線の回収が
きちんとできている。
ただ、人間関係のほうが、
会話の中で早々と説明されるので、
それをきちんと押さえておかないと厳しいけどね。
というわけで、ポイントをふたつ。
亡くなったヴァレリーの姉の出生の秘密、
ヴァレリーと婚約者と姉の関係…このあたりは必須だね。
あと、映画としての見どころは、
いわゆるふたりの男に愛された女性。
裕福だけどオモシロみに欠ける婚約者ヘンリー(マックス・アイアンズ)と
危険な香りを持つセクシーな男ピーター(シャイロー・フェルナンデス)。
ハーレクイン・ロマンスもかくやの禁じられた恋が
中世風の村の中、作り込まれた映像で語られていくんだ。
しかも監督が『トワイライト~初恋~』のキャサリン・ハードウィックだけに、
その描き方はもう、ファンタスティックの一言。
白い雪の上を赤い頭巾をなびかせながら歩くヒロイン、ヴァレリー。
舞台を寒村に設定したのが実に利いている」
----ニャるほど。
その中で、犯人探しも始まるわけか…。
「うん。そしてここもひとひねりあってね。
この狼は、なんとヴァレリーに語りかけ、
彼女だけがその言葉を理解できるという設定になっている。
そこでヴァレリーには魔女の疑いがかかり、捕われの身に。
そんな彼女を、ピーターとヘンリーは助け出そうとする。
いま、振り返っても、
あの(中身は深いにしても)シンプルな筋立ての『赤ずきんちゃん』から
よくここまで物語を広げたと思うよ」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ところで犯人は誰なのニャ」
※これまた読めなかった度
こちらのお花屋さんもよろしく。
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※画像はオフィシャル・ダウンロードサイトより。
----これって、あの『赤ずきんちゃん』のお話と思っていいの?
「いや、さすがにそれはない。
主人公を演じているのが
『マンマ・ミーア!』のアマンダ・サイフリッド 。
年齢的にも、あの童話とはまったくあわない」
----じゃあ、どういうお話?
「う~ん。
この『赤ずきん』というのは、
エーリッヒ・フロムやユングなども
精神分析のモチーフとして取り上げているように、
示唆に富んだ物語。
頭巾が赤色であることとか、
森の奥に行くこととか、
狼が食べちゃうこととか…。
セクシュアルな面からの興味も尽きない。
さて、この映画なんだけど、
本来の『赤ずきんちゃん』はもちろんのこと、
そういう、“裏側から見た『赤ずきんちゃん』”を
前提にして映画を作り上げているところがある」
----ふうん。物語は似ているの?
「じゃあ、簡単に説明しよう。
アマンダが演じる赤ずきん、その名はヴァレリー。
彼女は、親が勝手に決めたヘンリーとの結婚から逃げるため、
愛するピーターと旅立つことを決める。
ところがそんな時、
ヴァレリーの姉が狼に殺されるという事件が起こる。
人間と狼の間には、ある協定ができていて、
生贄を捧げれば人間は襲われないはずだった。
なのに。なぜ?
怒り狂う村人たちは狼退治に出かけ、
ついにその首を打ち取る。
しかし、そこに人狼ハンターとして名を馳せるソロモン神父(ゲイリー・オールドマン )が現れ、
ほんとうの犯人は満月の夜だけ姿を変える人狼で、
それはこの村の中に隠れていると言い放つ。
かくして、映画は村人たちの互いの疑心暗鬼の中、
ミステリー的な要素を帯びてくる…」
----あら~っ。予想外の展開。
今回は、おばあちゃんは出てくるの?
さっきの“誰もが知っている物語が前提”の流れだと、
おばあちゃんが犯人という感じがするけど…。
「(笑)。それは答えられないよ。
さて、このおばあちゃんを演じているのはジュリー・クリスティ。
ちなみにお母さんはバージニア・マドセン」
----へぇ~っ。豪華だね。
「この映画、あとで、考えると、
なるほどそういうことか…という伏線の回収が
きちんとできている。
ただ、人間関係のほうが、
会話の中で早々と説明されるので、
それをきちんと押さえておかないと厳しいけどね。
というわけで、ポイントをふたつ。
亡くなったヴァレリーの姉の出生の秘密、
ヴァレリーと婚約者と姉の関係…このあたりは必須だね。
あと、映画としての見どころは、
いわゆるふたりの男に愛された女性。
裕福だけどオモシロみに欠ける婚約者ヘンリー(マックス・アイアンズ)と
危険な香りを持つセクシーな男ピーター(シャイロー・フェルナンデス)。
ハーレクイン・ロマンスもかくやの禁じられた恋が
中世風の村の中、作り込まれた映像で語られていくんだ。
しかも監督が『トワイライト~初恋~』のキャサリン・ハードウィックだけに、
その描き方はもう、ファンタスティックの一言。
白い雪の上を赤い頭巾をなびかせながら歩くヒロイン、ヴァレリー。
舞台を寒村に設定したのが実に利いている」
----ニャるほど。
その中で、犯人探しも始まるわけか…。
「うん。そしてここもひとひねりあってね。
この狼は、なんとヴァレリーに語りかけ、
彼女だけがその言葉を理解できるという設定になっている。
そこでヴァレリーには魔女の疑いがかかり、捕われの身に。
そんな彼女を、ピーターとヘンリーは助け出そうとする。
いま、振り返っても、
あの(中身は深いにしても)シンプルな筋立ての『赤ずきんちゃん』から
よくここまで物語を広げたと思うよ」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ところで犯人は誰なのニャ」
※これまた読めなかった度
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※画像はオフィシャル・ダウンロードサイトより。
赤ずきんのケープ
時折めっちゃくちゃ長くなって
時折短くなってるんですけど。(笑)
どっかで見たことあると思ったら
「マンマ・ミーア」だったか(オイ)
美しい人や~と思いながら
安室奈美恵に超似てる~で思考が止まってしまって
前に見た映画を思い出せませんでした。
ハイ、すっきり。
ありがとうございました~~
長くなったり短くなったりしてましたか?
ラストは意図的に長くしているのは分かったけど、
それは気づかなかったです(汗)。
安室…う~ん。それは(汗)。