(英題:The Raid)
----「ハリウッドも認めた10年に1本のアクション映画」とは大きく出たね。
「うん。
でも、そそられる言い方だよね。
トレーラーを観ると、
これまでのハリウッドを代表するアクション映画のタイトルが
次々と流れていて、
そこにこの映画『ザ・レイド』も名を連ねたということを強調している」
----車だけど、これってインドネシア映画だよね?
「そう。
ところが早々とハリウッドでのリメイクが決定。
そこで“ハリウッドも認めた”…と付けたんだろうけど、
正直言って、この映画をハリウッドでリメイクしても
さて、どうかなって気がするね。
今朝も『インファナル・アフェア』が
日本のテレビでリメイクなんてニュースが流れていたけど、
それって、結局、設定やストーリーを同じにするだけの話であって、
オリジナルの映画が持っていた空気感は出せるはずもない。
この映画も同じ。
舞台はインドネシアのスラム街の30階建てのビル。
そこには麻薬王が君臨していて
当局も手が出せないでいる。
そこに“レイド”(強制捜査)に入った20人のSWATと
それを迎え撃つ無数のギャングと言う、
ほんとシンプルなお話なんだ。
ちょっと、裏の陰謀や
思わぬ事実が明らかになったりもするけど、
その軸となるのは、
この生と死ギリギリの戦い。
待ち構えていたかのように次々と襲いかかるギャングたちの中から
いかにして生還するかという、ただ、それだけのお話。
オリジナル性は乏しい」
----でも、スゴイ話題になっているよね。
「うん。
それはこのシンプルな設定に、
徹底したアクションを持ちこんでいるゆえ。
たとえば追いつめられた部屋から脱出するのに、
これまでの映画だったら、
窓を伝ってYAMAKASHIのように逃げるのが普通。
ところがここでは斧を使って床に穴を開け、下の部屋へ。
一方のギャングたちは、
まるで走るゾンビ。
みんな痩せていて目がギラギラ。
麻薬王からは<害虫駆除>、
つまりSWATを仕留めることに貢献した者には、
家賃ゼロの永住権を保証されているから
もう、必死必死。
基本的には敵をやっつけながら
麻薬王がいる上へ上へと向かうワケだから、
これは『ブルース・リー/死亡遊戯』のパターン。
そこに、どう考えても逃げおおせない状況を加えたことで
死の恐怖が加わっている。
これもこの映画の特徴だろうね」
----でも、それだとハリウッド・リメイクされてもおかしくニャいのでは?
しかも、もっとド派手にできそうな気がする。
「いやいや。
この映画に出てくる“シラット”なるアクション、
これはどう見てもハリウッドでは無理。
ここでは、達人級の格闘家が多数出演。
どうやってその振付を考え、また演出したのか、
もう“芸術”の域に達しているね。
タイ映画で『チョコレート・ファイター』というのがあったけど、
あれを100倍ハードにした感じなんだ。
なかでも、マッド・ドッグなる麻薬王の片腕の男。
彼を演じるヤヤン・ルヒアンは圧巻。
観ていて、こいつを倒すのは絶対無理と思ったものね。
なにせ主役級のふたりが一緒にかかっても
びくともしない」
----でも、最後にはやっつけるんだよね。
そうしないと、映画にならニャい。
「(笑)。
そうだね。
そのやっつけ方、
少し反則技っぽいけど、
もう、こうするしかなかったという方法。
さて、その最終手段とは?
まあ、観てみてよ」
フォーンの一言「『死亡遊戯』って、いわゆるPCゲームの元になってるんだニャ」
※最後にNG集がなかったのも驚きだ度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はアメリカ・オフィシャル・(ギャラリー)より。
----「ハリウッドも認めた10年に1本のアクション映画」とは大きく出たね。
「うん。
でも、そそられる言い方だよね。
トレーラーを観ると、
これまでのハリウッドを代表するアクション映画のタイトルが
次々と流れていて、
そこにこの映画『ザ・レイド』も名を連ねたということを強調している」
----車だけど、これってインドネシア映画だよね?
「そう。
ところが早々とハリウッドでのリメイクが決定。
そこで“ハリウッドも認めた”…と付けたんだろうけど、
正直言って、この映画をハリウッドでリメイクしても
さて、どうかなって気がするね。
今朝も『インファナル・アフェア』が
日本のテレビでリメイクなんてニュースが流れていたけど、
それって、結局、設定やストーリーを同じにするだけの話であって、
オリジナルの映画が持っていた空気感は出せるはずもない。
この映画も同じ。
舞台はインドネシアのスラム街の30階建てのビル。
そこには麻薬王が君臨していて
当局も手が出せないでいる。
そこに“レイド”(強制捜査)に入った20人のSWATと
それを迎え撃つ無数のギャングと言う、
ほんとシンプルなお話なんだ。
ちょっと、裏の陰謀や
思わぬ事実が明らかになったりもするけど、
その軸となるのは、
この生と死ギリギリの戦い。
待ち構えていたかのように次々と襲いかかるギャングたちの中から
いかにして生還するかという、ただ、それだけのお話。
オリジナル性は乏しい」
----でも、スゴイ話題になっているよね。
「うん。
それはこのシンプルな設定に、
徹底したアクションを持ちこんでいるゆえ。
たとえば追いつめられた部屋から脱出するのに、
これまでの映画だったら、
窓を伝ってYAMAKASHIのように逃げるのが普通。
ところがここでは斧を使って床に穴を開け、下の部屋へ。
一方のギャングたちは、
まるで走るゾンビ。
みんな痩せていて目がギラギラ。
麻薬王からは<害虫駆除>、
つまりSWATを仕留めることに貢献した者には、
家賃ゼロの永住権を保証されているから
もう、必死必死。
基本的には敵をやっつけながら
麻薬王がいる上へ上へと向かうワケだから、
これは『ブルース・リー/死亡遊戯』のパターン。
そこに、どう考えても逃げおおせない状況を加えたことで
死の恐怖が加わっている。
これもこの映画の特徴だろうね」
----でも、それだとハリウッド・リメイクされてもおかしくニャいのでは?
しかも、もっとド派手にできそうな気がする。
「いやいや。
この映画に出てくる“シラット”なるアクション、
これはどう見てもハリウッドでは無理。
ここでは、達人級の格闘家が多数出演。
どうやってその振付を考え、また演出したのか、
もう“芸術”の域に達しているね。
タイ映画で『チョコレート・ファイター』というのがあったけど、
あれを100倍ハードにした感じなんだ。
なかでも、マッド・ドッグなる麻薬王の片腕の男。
彼を演じるヤヤン・ルヒアンは圧巻。
観ていて、こいつを倒すのは絶対無理と思ったものね。
なにせ主役級のふたりが一緒にかかっても
びくともしない」
----でも、最後にはやっつけるんだよね。
そうしないと、映画にならニャい。
「(笑)。
そうだね。
そのやっつけ方、
少し反則技っぽいけど、
もう、こうするしかなかったという方法。
さて、その最終手段とは?
まあ、観てみてよ」
フォーンの一言「『死亡遊戯』って、いわゆるPCゲームの元になってるんだニャ」
※最後にNG集がなかったのも驚きだ度
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※画像はアメリカ・オフィシャル・(ギャラリー)より。
シラットというインドネシアの伝統武術は初めて耳にする未知の格闘術でもあったので、その攻撃のテンポの良さやキレ・スピード感などには圧倒されて自分も結構興奮してしまいました。10年に1本は確かに大袈裟ですけど、インドネシア産の生身アクションのクオリティの高さを知る事が出来た点では非常に良い作品♪あ、でもマッド・ドッグの強さだったら10年に1人の逸材かもしれませんね?あれはステイサムでも勝てない気がします(笑
そうそう、エンドロールのNGシーンとかもあって欲しかったですね^^;
この映画、『映画秘宝』の年間ベストとか…。
同じ設定の映画で、
もうすぐ、スタローン主演作のリメイクが公開されますが、
やはり、肉体を使ったアクションはモノがちがいますね。
『チョコレート・ファイター』もそうですが、
CGに頼らない映画は、やはり熱さが伝わってきます。
恐らく『ベスト・キッド』の二の舞で、シラットがカンフーあたりに変更されるのでしょうね。
それよりもマッド・ドッグ主演でスピンオフを希望します!
シラットがカンフーにですか!?
じゃあ、リメイクの意味、
あまりないですね。
すでに『ジャッジ・ドレッド』が
火器でやっているし。
ぼくも、マッド・ドッグのスピンオフは期待します。