ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ドラゴン・キングダム』

2008-06-25 21:21:29 | 新作映画
(原題:功夫之王 /英題:The Forbidden Kingdom)

----ふうん。
アメリカでの公開タイトルは
『The Forbidden Kingdom』。
それが『ドラゴン・キングダム』になっちゃうところが
いかにもって感じだニャあ。
「そう、いかにも。
竜なんてまったく出てこないのに…。
やはりカンフー=ドラゴンのイメージは
日本人には根強いんだろうね」

----主演はジャッキー・チェンとジェット・リーか…。
ジェット・リーは、もうこの手の映画には出ないのかと思っていた。
やはり、ジャッキーが相手ということがきいているのかニャあ。
「そうかもしれないね。
ファンにとっても、これは夢の組み合わせ。
オモシロいのは、それぞれが二役やっていること」

----へぇ~っ。二役?
いったいどんなお話ニャンだろう。
「いやあ。これがいかにもアメリカ的。
現代のボストンに住むアメリカ青年のジェイソン(マイケル・アンガラーノ)が、
ストリートギャングたちに脅されて
チャイナタウンの老主人オールド・ホップ(ジャッキー・チェン)が経営する
質屋を襲う手助けを強制される。
その襲撃によってホップは死亡し、
その死に際にジェイソンに如意棒を手渡す。
逃げるジェイソンはビルから墜落。
そして気がつくと、見たこともない風景が目の前に…」

----つまり中国に来ていたってワケ?
でも如意棒って…。もしかして孫悟空?
「ピンポン。
でもその前に話を先に進めて…。
ジェイソンがたどり着いたその世界は
悪の将軍ジェイド(コリン・チョウ)によって牛耳られていて、
彼は突如現われた黒い兵士たちに
ワケも分からないうちに襲われてしまう。
その時ジェイソンの前に陽気な酔っ払いが出現。
その男こそ、酔拳の達人ルー・ヤン(ジャッキー・チェン)。
彼は世界を救うにはジェイド将軍によって
石に封じ込められてしまった
孫悟空(ジェット・リー)を解放するしかないと話す」

----ニャるほど、それで如意棒が関係してくるわけね。
あれっ、ジェット・リーのもう一つの役は?
「如意棒の秘密を知る謎の僧侶サイレント・モンクの役。
二人の指南の元、旅をしながら
蟷螂拳などカンフーの修行を始めるジェイソン。
そこにジェイド将軍が雇った凄腕の暗殺者、
白髪魔女(リー・ビンビン)が現われる!
ふうっ。ストーリーを語るとキリがないからここまで。
まあ、後はだれもが想像する通りのお話。
とは言え、酔拳のジャッキー、棒術のジェット・リー、
それぞれが過去に出演した映画のイメージを投影したこの役作りは、
それだけで観ていて楽しい。
しかも、見事に呼吸のあった二人の技の応酬。
最大の見どころはやはりここだね」

----そうか。これまでの映画の中ではお互いが
相手に苦労してたってワケか。
実力あるゆえの悩みだね。
「そういうこと。
後は、棚田を始めとする中国の風景、
そして岸壁と一体化したような寺院のセット、
さらには白髪魔女や孫悟空といった
中国伝奇ものの伝統の世界を楽しめば
それで、この映画は十分なんじゃないかな」

-----ニャるほど。
確か監督はアメリカ人だよね?
「うん。ロブ・ミンコフ。
ぼくは彼の作品では『スチュアート・リトル』が好きだったな」

----あれっ。
確か、あの映画は猫さんの扱いがヒドかった気がするけど…。


(byえいwithフォーン)

フォーンの一言「そうか、難しいこと言わなくてもいいんだニャ」なにこれ?


※よくある構成ではあるけれ度

人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー 

画像はアメリカ・オフィシャル/ダウンロードサイトより。


最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
またも私はべた褒めですが… (よろ川長TOM)
2008-07-02 02:27:47
記事を書くに当たってスタッフことを調べれば調べるほど、これまでの経歴と今回の作品がかみ合わなくて首をかしげてしまいました。
で、勘違いかも知れませんけど、導き出した答が“さては監督は単なる撮影担当”。
どうやら脚本を書いたジョン・フスコという人のウエイトが大きいように思えます。それでも、この人の映画人としての経歴は今回の映画とはかけ離れてて…。逆に言えば、こういうのがずっと作りたかったのかなとも思えます。
しかし一番気になるのはこのジョン・フスコの一番新しい仕事が、『七人の侍』リメイクの脚本だって事です!!

ありえない~~~!えいさん、なんか情報得てますか!?
返信する
■よろ川長TOMさん (えい)
2008-07-02 23:25:11
こんばんは。

ジョン・フスコ、不覚にも深くは(あれ?)
知りませんでした。
これを機会に調べてみたのですが、
確かに興味深いフィルモグラフィですね。

なるほど『七人の侍』リメイクですか。
チャン・ツィイーが出演すると噂されているヤツですね。
舞台は現代のタイとか…。
果たしてどんな作品なのでしょう?
返信する
こんばんは (ノラネコ)
2008-08-01 00:42:34
ジェイソンが落っこちてくる棚田の村って、「スピリット」でジェット・リーが静養する少数民族の村と同じでしたよね?
ジャッキーとジェット・リーの絡み以外にも、色々なところに過去の香港映画を思わせるシーンがあって、懐かしかったです。
やはりこの手の映画は好きな人が作るのが一番ですね。
実はあんまり期待してなかったのですが、思ったよりも楽しめました。
このキャストで「西遊記」作って欲しいですね。
返信する
■ノラネコさん (えい)
2008-08-01 22:19:53
『スピリット』のあの村。
なるほど言われてみるとそっくりな気がします。
実は『スチュアート・リトル』の
1950年代を彷彿させる作りこまれた嘘っぽい世界が好きで、
その監督が手がけたと聞くと、
それだけで、この映画の中の<映画青年>ぶりを
信じたくなります。
役者も大切ですが
それを生かすのは監督だと、
改めて認識しました。
返信する
こんにちは^^ (ひろちゃん)
2008-08-05 14:17:37
二人が今まで共演していなかったことが
不思議です。夢のタッグ、対決それを見るだけでも
幸せな映画でした^^
しかもそれぞれに二役ですから、なおさら嬉しい♪

アクション映画ですが、だからと言ってストーリーがいいかげんと言うものではなくて、それなりに
楽しめた作品でした^^
返信する
■ひろちゃんさん (えい)
2008-08-06 08:47:45
こんにちは。

嬉しい。でもなんとも不思議な顔合わせでしたね。
どちらもハリウッドで成功してはいますが、
役どころは正反対のイメージ。

同じ映画にこの二つの顔。
やはり不思議です。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。