『ファイナル・デッドサーキット 3D』

（原題：The Final Destination : Death Saved the Best for 3D)


----この映画、３D実写映画の過去最高成績樹立ニャんだって？
確か、昨日観たのは２Dだったよね。
そんなんで大丈夫？
「いやあ、キツイところ突いてくるねえ。
知ってのとおり、このシリーズは
主人公が恐ろしい予知夢を観たことから、
自分と仲間、周囲の人たちだけは大惨劇に巻き込まれることを逃れる。
しかし、死神というか“死”はそれを見逃さず、
本来、死ぬべきだった人々を次々と死に追いやるというもの。
2000年の第一作『ファイナル・デスティネーション』は飛行機事故。
その後、『デッドコースター』『ファイナル・デッドコースター』ときて、
本作が4作目。
タイトルで想像つくように、今回はカーレース中の事故。
どういう死のトラップがあるかだけで、
大筋が変わるわけではない」
----じゃあ、いよいよその売りは３Dになるのでは？
「そうだね。
ということで、今回は
“この映画、３Dだと、おそらくここが見モノ”を大胆予測。
３D映画の特徴、それはスクリーンから観客席に向かって
“飛び出してくる映像”。
そういう意味では、この映画はまさに３D向き。
このシリーズでは“死の事故”が起こる前、
機械が不調になり、ボルトが外れることが多い。
それらがピンと飛び跳ねて、こちらへ。
想像するに、３Dはこれらのシーンで活躍。
あっ、もちろん先端が尖った凶器が飛んでくるシーンもね」
----ニャんだか、当たり前だニャあ。
「（汗）。やっぱり。
あと、そうだな。
この映画は、最初の事故に加えて、
もう一度、映画館でも爆破が起こる。
実は、そこでは３Ｄ映画を上映中。
この“劇中劇の爆破”と“映画本編の爆破”がシンクロするシーンは、
３Dで観てみたかったという気はするね.。
ただ、このシリーズ、いつも不思議に思うことがひとつ」
----ん？それって？
「『死の連鎖が終わった』と主人公たちが、
あまりにもあっさり信じ込んじゃうこと。
あれだけ怖い思いしたら、
たとえそう思ったとしても、
心のどこかにトラウマが残りそうなのに、
意外とサバサバしている。
間近で惨劇を観たばかりか、
自分もあわやという目に遭っていながら、
この立ち直りの速さは少し変。
今回も、周りが、いやな予感にとらわれているというのに、
カーウォッシュで溺死しそうになった女の子が、
『もう、終わったんだから、いやなこと言わないで』と強調。
観ている方は、彼らがそのトラップから逃れることができないということは
お約束として知っているだけに、
よけい、イラついちゃったな」
----う～ん。だからそういうことも含めて、
これは物語を楽しむのではなく
３Dで観ることが前提なんじゃないの？
「それを言われると、
返す言葉もないけどね」

　　　　　　　　　（byえいwithフォーン）

フォーンの一言「３Ｄホラー日米対決の10月17日なのニャ」

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