ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『悪夢探偵2』

2008-09-29 12:49:56 | 新作映画
----これってシリーズ第2作目だよね。
確か、前作は観ていなかったでしょ。
「うん。それだけに自分での比較はできないけど、
もらったプレスが実によくできていて、
塚本晋也監督による解説がたっぷりと載っているんだ。
それによると
サイコサスペンスのような構造だった(らしい)前作は
『ブルーのフィルターをかけたディテクティブもの、
都市型スリラーと、ゾンビ・ホラーが混ざったような映像表現で、
敷佐はモノクロに近いカラー』。
対する本作のコンセプトは
『学校のシーンはジャパニーズ・ホラーのように、ごく日常的な映像。
京一(松田龍平)の子ども時代の回想シーンは懐かしいような怖いような映像。
いつもの自分の映画の感じというか、
自分のコブシを効かせた』ということらしい」

----へぇ~っ。今回はホラーってワケだ。
「うん。
それもなかなか本格的なね。
ジャパニーズホラー特有の
白装束で長い髪の女の幽霊も出てくるし、
エレベーターや階段を使った
じりじりするような恐怖感も出ている。
金縛りにあって、なかなか動けないと言ったら
分かりやすいかな。
あと、顔に黒い穴があいたり、
片目が歪んだりと、かなりシュールだね」

----『2』と付きながら、かなり本格的だね。
副題に『怖がる女』と書いてある印刷物も目にしたけど、
どんな内容ニャの?
「じゃあ、簡単にあらすじを。
悪夢探偵と呼ばれる影沼京一の元に、
新たな依頼者、女子学生の雪絵(三浦由衣)がやってくる。
“怖がりの同級生・菊川(韓英恵)”が毎晩夢に現れ、
眠れないと脅えながら話す雪絵。
一度は冷たく突き放した京一だったが、
菊川の存在に、
亡き母の記憶を呼び起こされる。
それは、すべてのことに怯え、
その恐怖に耐えきれず自らの命を絶った
母・逸子(市川美和子)の記憶。
最近、しばしばその頃の夢を見るようになった京一は、
菊川を通して母の思いを知りたいと願い、
雪絵の夢の中に入ることを決意する……。
つまりこの映画は
京一がなぜ悪夢探偵となったのか、
その出生の秘密を
泣き母との暗い思い出の中に描いているものなんだ」

----暗い?
「うん。京一は子供の頃に、
母親に殺されそうになっているんだ」

----!!!!!!
「これもプレスからの引用になるけど、
そこに自分自身、夜が怖かった子供の頃の思い出、
また、同じく夜を怖がり始めた5歳になる自分の子供、
さらには老いて弱っていく母親を前に強い情が沸いたことなど、
さまざまな要素が重なりあって
この映画が生まれたということのようだ。
そう言う意味でも、
この映画は『悪夢探偵』という
いかにもエンターテイメントの形を取りながらも
一方では、かなり私的な映画でもある。
特にラストの幻影は、あまりにも辛くて悲しい。
これぞほんとうの“悪夢”。
塚本晋也ファンならずとも押さえておきたい作品と言えるだろうね」



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「母親に殺される。ニャンだか最近よく聞く話だニャあ…」ちょっと怒るニャ

※京一はマントから雨合羽に変わっている度

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