ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ジョゼと虎と魚たち』(byえい&フォーン)

2004-08-29 23:44:27 | 映画
----えっ、この映画いまごろ?
「うん、スクリーンで観てなかったんだ?」
----それはまたなぜ?
「なんていうか、主人公のジョゼが足の不自由な女の子で
性格はエキセントリック。で、相手の男が一途に彼女を愛する…。
そんな映画だと思ってたんだね」。

----でも大ヒットしたんだよね。
「そう、観ながら思い出したんだけど、
この映画って池脇千鶴の大胆なセックス・シーンが
話題になっていたんだよね」。

----で、どうだったの?
「いや、そうでもなかったよ。
案外、比喩的な形でボカしてあったね。
それに思ってたよりも描き方がベタベタしてない。
福祉の仕事を目指す上野樹里なんか、
いかにもって感じの陽の役なんだけど、
そのまま“敵役”で終わらせることなく
自暴自棄になってキャンペーンガールをやってるところとかも見せる。
つまり主人公たち二人以外の人の心への目配せもされているんだ。
あと、妻夫木聡の演技はさすがだったね。
あっ、ここで泣くな…なんて思っていても、
その泣きの演技の向こうに主人公の思いが立ち上ってきて
こちらの感情をも揺り動かす」。

----なんかベタボメじゃない。
「いや、根本的に好きなタイプの映画じゃないけどね」。
----変なの。

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