ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ファーナス・訣別の朝』

2014-07-24 23:05:11 | 新作映画
(原題:OUT OF THE FURNACE)


----この映画、スゴくキャストが豪華。
こんなB級っぽいタイトル、
もったいない気がするニャあ。
「う~ん。確かに。
主演がクリスチャン・ベイル
共演がウディ・ハレルソン、ケイシー・アフレック、フォレスト・ウィテカー
さらにウィレム・デフォー、ゾーイ・サルダナ、そしてサム・シェパードと続く」

----チラシに載っているキャッチコピーが『運命を撃ち破る』。
クリスチャン・ベイルの憂いを含んだ横顔からして、
彼が悪役には見えないし…。
これは、まっとうな道を歩もうとしつつも
周囲がそうはさせなかった…といったような話なのかニャ。
「なかなかいいところ突いているけど、
ちょっとだけ違うんだな。
ベイル演じるラッセルは製鉄所(ファーナス)で働く真面目な男。
年老いた父の面倒を観る傍ら、
恋人リナ(ゾーイ・サルダナ)とのひと時にささやかな幸福を見出していた。
一方、イラク戦争で心の傷を受けて戻ってきた弟ロドニー(ベン・アフレック)の生活は荒み、
借金はかさむ一方。
一発逆転を狙って、彼はさらに危ないアンダーグラウンドの世界へと堕ちていく…」

----あらら。
兄貴のラッセルはそれを止められなかったの?
「ラッセルは、自分の不注意から交通事故を起こし刑務所へ。
数年後、戻ってきたら事態は悪化。
リナも彼の元を去っていた…」

----あわわわわ。
相手はだれだろう?
「う~ん。
これはここまでにしておいた方がいいかな。
この映画が描くのは、
“どこまでも非情なこの世界”、その仕組み
弱っている者、弱みを見せた者に対しては
徹底して容赦なくしゃぶりつくす」

----ぶるる。怖いニャあ。
でも、普通ならば、そこまで堕ちる前に気づくはずだけど…。
「だからそこが巧いんだ。
イラク戦争帰還兵という
そのトラウマがロドニーの神経を侵している。
この映画、
監督が『クレイジー・ハート』スコット・クーパー
製作にレオナルド・ディカプリオリドリー・スコット
名を連ねているのも納得のパワフルな作品。
クライムドラマの形を取ってはいるものの、
社会の比喩とも観ることができる。
それを受ける役者たちの演技も申し分なし。
先入観を捨て、まずは観てみることをおススメするね」




フォーンの一言「いちばんの悪い奴は誰が演じているのかニャあ」身を乗り出す

※悪にも段階があることがよく分かる度

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