(原題:Mea Culpa)
----このタイトル、
ニャんだか、歌謡曲にあったような。
あれ?それともフランス映画だったかな?
「おおっ。
いい線、ついているね。
森田健作の歌に『さらば涙と言おう』というのがあったし、
アラン・ドロン=チャールズ・ブロンソンの映画には
ズバリ『さらば友よ』というのもあった。
しかし、このタイトル、
映画を観終わってから考えると、
なかなか意味深」
----監督はフレッド・カヴァイエだっけ…。
「そう。
ぼくのここ数年のお気に入り。
『トランスフォーマ/ロストエイジ』を見送っただけのことはあった」
----カヴァイエの映画って
いつも“家族”が中心にいるよね。
でも、こんどは“友”…。
「いやいや。
やはり、軸が家族であることには間違いないね。
ではまず設定を。
主人公は元刑事のシモン(ヴァンサン・ランドン)。
ある日、仕事の後、ハメを外した彼は
フランク(ジル・ルルーシュ)と共に車で帰宅する途中、衝突事故を起こし、
子どもを含む3人の命を奪ってしまう。
自らも重傷を負った彼だが、
酒に酔っていたことが発覚して刑務所入り。
警察も懲戒免職になってしまう。
6年後、出所した彼だが、
罪の意識から逃れられず、妻のアリスとも離婚。
現金輸送車の警備員として働く以外は自堕落な日々を送る彼だったが…」
----ゴクッ。ニャにが起こるの?
「シモンの息子テオが
闘牛場で、
マフィアの殺人現場を目撃してしまうんだ。
あわやというところを
間一髪、逃げ出すことができたテオだが、
彼の口封じを狙うマフィアの標的となってしまう…」
----家族が狙われるか…これって、
けっこうよくある話だよね。
「確かに。
問題は、そこをいかに飽きさせずに
オモシロく見せるか…。
このカヴァイエ監督の作品に共通するのは、
ムダがまったくないこと。
まるで『ターミネーター』第一作目の時のように、
次から次へと事件が起こり、
よけいなことを頭に入れる隙がまったくない。
一昔前の言葉で言えば
ジェットコースター・ムービー」
----それってアクションだけってことじゃニャい。
そういうの苦手なはずでは…。
「いやいや。
カヴァイエ監督のアクションにはエモーションがある。
ただ、クールにアクションを写しだすわけじゃないんだ。
だから観ている方も、
主人公に感情移入し、逃げるにしろ立ち向かうにしろ、
最後まで彼と一体化できる。
プレスによると本作の撮影監督ダニー・エルセンは
『これは魂を持ったアクション映画だ』と言ったとか。
これはまさに的を射ているね。
カヴァイエ監督は
『フィルムノワールをカラーで作る』とそのダニー・エルセンに話し、
『すべて彼女のために』『この愛のために撃て』の過去2作とは逆に
彩度を高める映像を採用したらしい。
それは音楽面でも表れていて
『ハリウッドで主流となっているハンス・ジマー派ではなく、
もう少し軽めで、雰囲気を伝えるような音楽(中略)。
本作では、人物のアタマの中で起きていることを音にしたかったのです』と言っている」
----フィルムノワールと家族って変――と思って聞いていたけど、
ニャるほど、それなら納得。
でも、そこに“友”が絡む理由がよく分からないニャあ。
「いや、これもね。
最後まで観てなるほど…と。
時折、挿入される
フラッシュバック、
その断片の伏線も“友”と絡めて見事回収される。
ただ、その結末や
過去に起こった出来事に対しては
少々違和感は残るけどね。
フォーンの一言「カヴァイエ監督、こんどはハリウッドで作るらしいのニャ」
※『T2』にならないでほしい度
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画像はオフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。
----このタイトル、
ニャんだか、歌謡曲にあったような。
あれ?それともフランス映画だったかな?
「おおっ。
いい線、ついているね。
森田健作の歌に『さらば涙と言おう』というのがあったし、
アラン・ドロン=チャールズ・ブロンソンの映画には
ズバリ『さらば友よ』というのもあった。
しかし、このタイトル、
映画を観終わってから考えると、
なかなか意味深」
----監督はフレッド・カヴァイエだっけ…。
「そう。
ぼくのここ数年のお気に入り。
『トランスフォーマ/ロストエイジ』を見送っただけのことはあった」
----カヴァイエの映画って
いつも“家族”が中心にいるよね。
でも、こんどは“友”…。
「いやいや。
やはり、軸が家族であることには間違いないね。
ではまず設定を。
主人公は元刑事のシモン(ヴァンサン・ランドン)。
ある日、仕事の後、ハメを外した彼は
フランク(ジル・ルルーシュ)と共に車で帰宅する途中、衝突事故を起こし、
子どもを含む3人の命を奪ってしまう。
自らも重傷を負った彼だが、
酒に酔っていたことが発覚して刑務所入り。
警察も懲戒免職になってしまう。
6年後、出所した彼だが、
罪の意識から逃れられず、妻のアリスとも離婚。
現金輸送車の警備員として働く以外は自堕落な日々を送る彼だったが…」
----ゴクッ。ニャにが起こるの?
「シモンの息子テオが
闘牛場で、
マフィアの殺人現場を目撃してしまうんだ。
あわやというところを
間一髪、逃げ出すことができたテオだが、
彼の口封じを狙うマフィアの標的となってしまう…」
----家族が狙われるか…これって、
けっこうよくある話だよね。
「確かに。
問題は、そこをいかに飽きさせずに
オモシロく見せるか…。
このカヴァイエ監督の作品に共通するのは、
ムダがまったくないこと。
まるで『ターミネーター』第一作目の時のように、
次から次へと事件が起こり、
よけいなことを頭に入れる隙がまったくない。
一昔前の言葉で言えば
ジェットコースター・ムービー」
----それってアクションだけってことじゃニャい。
そういうの苦手なはずでは…。
「いやいや。
カヴァイエ監督のアクションにはエモーションがある。
ただ、クールにアクションを写しだすわけじゃないんだ。
だから観ている方も、
主人公に感情移入し、逃げるにしろ立ち向かうにしろ、
最後まで彼と一体化できる。
プレスによると本作の撮影監督ダニー・エルセンは
『これは魂を持ったアクション映画だ』と言ったとか。
これはまさに的を射ているね。
カヴァイエ監督は
『フィルムノワールをカラーで作る』とそのダニー・エルセンに話し、
『すべて彼女のために』『この愛のために撃て』の過去2作とは逆に
彩度を高める映像を採用したらしい。
それは音楽面でも表れていて
『ハリウッドで主流となっているハンス・ジマー派ではなく、
もう少し軽めで、雰囲気を伝えるような音楽(中略)。
本作では、人物のアタマの中で起きていることを音にしたかったのです』と言っている」
----フィルムノワールと家族って変――と思って聞いていたけど、
ニャるほど、それなら納得。
でも、そこに“友”が絡む理由がよく分からないニャあ。
「いや、これもね。
最後まで観てなるほど…と。
時折、挿入される
フラッシュバック、
その断片の伏線も“友”と絡めて見事回収される。
ただ、その結末や
過去に起こった出来事に対しては
少々違和感は残るけどね。
フォーンの一言「カヴァイエ監督、こんどはハリウッドで作るらしいのニャ」
※『T2』にならないでほしい度
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