(原題:PROMISED LAND)
----『プロミスト・ランド』…
えっ、浜田省吾?
「なに、とぼけてんだよフォーン。
これは、あのガス・ヴァン・サント監督の作品。
しかも脚本をマット・デイモンが担当しているんだ」
----えっ、それって
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のコンビ。
確か、あのときは共演のベン・アフレックが共同脚本…。
「おっ、さすが。
実は今度も共演のジョン・クラシンスキーが共同脚本としてクレジットされているんだ」
----『グッド・ウィル・ハンティング』はそうでもなかったけど、
ガス・ヴァン・サントの映画って
ちょっと、とっつきにくいイメージがあるよね。
「う~ん。
ミニマムというかインディーズというか…。
スタジオが大ヒットを狙って作る大作とは対極の個人映画の匂いがするのは確か。
それでも『ミルク』などのように
名のあるスターが顔を揃えた作品もあるし…。
それだけ、多くの信奉者を持っているんだろうね」
----そういえば『パラノイドパーク』なんてのもあったよね?
「ぼくもタイトルから
そっち系を連想していたんだけど、
これはそんなひとりの内面を追う話ではなく、
ある対立する事象を
それぞれの立場に立つ人間と共に描いた
極めて明快な作品。
ということで、
ストーリーを簡単に説明すると…。
大手エネルギーの幹部候補スティーヴ(マット・デイモン)は、
農場以外は何もないという田舎町マッキンリーに、
ビジネスパートナーのスー(フランシス・マクドマンド)と共にやってくる。
マッキンリーには良質のシェールガスが埋蔵されており、
近年の不況に大きな影響を受けた農場主たちから
相場より安い金額で採掘権を買い占めるというのがその目的だった…」
----ニャんだか、
日本でもありそうな話だニャ。
これがシェールガスでなく原子力だったら…。
「そうなんだ。
ぼくもこの映画、公開されたらけっこう波紋を呼ぶのではと、
ドキドキしながら観ていた」
----でも、これって先が読めてしまわニャい?
この手の映画の場合、一般に大手企業=悪だし…。
しかもマット・デイモンが主人公ニャんでしょ。
だったら後は、
彼がいかにして
それまでの自分の行動に疑問を抱くようになるか、
そしていつ、その考えを変えるかを見守る…って感じかニャ。
「さすが鋭いね。
さらに言えば、そこに土地の女性とのロマンスが絡んで…。
と、確かにそれが一般的な構造。
この映画では、彼の行く手を阻む要因として
元科学者で現在は高校教師という町の名士フランク(ハル・ホルブルック)、
さらには、よそからやってきた環境活動家ダスティン(ジョン・クラシンスキー)が配置される。
彼らは、シェールガス採掘が
いかに町の環境に悪影響を及ぼすかを町民たちに力説。
スティーヴは早くも苦境にさらされる…。
と、ここまではやはりパターンどおり。
ところがこれが一筋縄では行かなく、
二転三転してゆくんだ。
ほんとうはそこを一気にしゃべりたいところだけど、
やはりこれは言っちゃいけないだろうな」
----つまり、
そこにマット・デイモンの脚本の妙があるということだニャ。
「そういうことだね。
ここに加えられたスパイスが生む思わぬ結末は、
やはり、映画を物語として見せようという意志の表れ。
スティーヴとスーが町に溶け込むため
スーツを脱ぎフランネルのシャツを買ったり、
あるいはスーが
いかにもイメージの中の田舎としてのウィリー・ネルソンをカラオケで歌うなど、
ディテール的にもよく練ってある。
某テレビ局のプロデューサーは、
『マット・デイモンが最初から、そんなに悪者には見えない』とぼやいていたけど、
それでもぼくはこれは
よく出来た映画だと思ったな」
フォーンの一言「マッキンリーの人たちは、どんな歌を歌うのかニャ」
※なんと、ブルース・スプリングスティーンだ度
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----『プロミスト・ランド』…
えっ、浜田省吾?
「なに、とぼけてんだよフォーン。
これは、あのガス・ヴァン・サント監督の作品。
しかも脚本をマット・デイモンが担当しているんだ」
----えっ、それって
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のコンビ。
確か、あのときは共演のベン・アフレックが共同脚本…。
「おっ、さすが。
実は今度も共演のジョン・クラシンスキーが共同脚本としてクレジットされているんだ」
----『グッド・ウィル・ハンティング』はそうでもなかったけど、
ガス・ヴァン・サントの映画って
ちょっと、とっつきにくいイメージがあるよね。
「う~ん。
ミニマムというかインディーズというか…。
スタジオが大ヒットを狙って作る大作とは対極の個人映画の匂いがするのは確か。
それでも『ミルク』などのように
名のあるスターが顔を揃えた作品もあるし…。
それだけ、多くの信奉者を持っているんだろうね」
----そういえば『パラノイドパーク』なんてのもあったよね?
「ぼくもタイトルから
そっち系を連想していたんだけど、
これはそんなひとりの内面を追う話ではなく、
ある対立する事象を
それぞれの立場に立つ人間と共に描いた
極めて明快な作品。
ということで、
ストーリーを簡単に説明すると…。
大手エネルギーの幹部候補スティーヴ(マット・デイモン)は、
農場以外は何もないという田舎町マッキンリーに、
ビジネスパートナーのスー(フランシス・マクドマンド)と共にやってくる。
マッキンリーには良質のシェールガスが埋蔵されており、
近年の不況に大きな影響を受けた農場主たちから
相場より安い金額で採掘権を買い占めるというのがその目的だった…」
----ニャんだか、
日本でもありそうな話だニャ。
これがシェールガスでなく原子力だったら…。
「そうなんだ。
ぼくもこの映画、公開されたらけっこう波紋を呼ぶのではと、
ドキドキしながら観ていた」
----でも、これって先が読めてしまわニャい?
この手の映画の場合、一般に大手企業=悪だし…。
しかもマット・デイモンが主人公ニャんでしょ。
だったら後は、
彼がいかにして
それまでの自分の行動に疑問を抱くようになるか、
そしていつ、その考えを変えるかを見守る…って感じかニャ。
「さすが鋭いね。
さらに言えば、そこに土地の女性とのロマンスが絡んで…。
と、確かにそれが一般的な構造。
この映画では、彼の行く手を阻む要因として
元科学者で現在は高校教師という町の名士フランク(ハル・ホルブルック)、
さらには、よそからやってきた環境活動家ダスティン(ジョン・クラシンスキー)が配置される。
彼らは、シェールガス採掘が
いかに町の環境に悪影響を及ぼすかを町民たちに力説。
スティーヴは早くも苦境にさらされる…。
と、ここまではやはりパターンどおり。
ところがこれが一筋縄では行かなく、
二転三転してゆくんだ。
ほんとうはそこを一気にしゃべりたいところだけど、
やはりこれは言っちゃいけないだろうな」
----つまり、
そこにマット・デイモンの脚本の妙があるということだニャ。
「そういうことだね。
ここに加えられたスパイスが生む思わぬ結末は、
やはり、映画を物語として見せようという意志の表れ。
スティーヴとスーが町に溶け込むため
スーツを脱ぎフランネルのシャツを買ったり、
あるいはスーが
いかにもイメージの中の田舎としてのウィリー・ネルソンをカラオケで歌うなど、
ディテール的にもよく練ってある。
某テレビ局のプロデューサーは、
『マット・デイモンが最初から、そんなに悪者には見えない』とぼやいていたけど、
それでもぼくはこれは
よく出来た映画だと思ったな」
フォーンの一言「マッキンリーの人たちは、どんな歌を歌うのかニャ」
※なんと、ブルース・スプリングスティーンだ度
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