ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『オール・ユー・二ード・イズ・キル』

2014-06-08 19:30:20 | 新作映画
(原題:EDGE OF TOMORROW)


----この映画、トム・クルーズの新作だよね。
また、SFニャんだ。
「うん。『オブリビオン』に続いてのね。
しかも、トム・クルーズらしく
いつもながらの変化球」

----えっ、どういうこと?
「じゃあ。
まずはその設定から。
舞台は宇宙からの侵略者との明日なき戦いが続く近未来の地球。
トム・クルーズ演じるウィリアム・ケイジ少佐は、
突然最前線に送り込まれてしまう。
もとより広報の仕事に従事し、
戦闘スキルがゼロのケイジは、
あっという間にその戦いによって命を失ってしまう。
ところがなぜか彼はタイムループの世界に取り込まれ、
戦闘と死を何度も繰り返すことに。
そんな中、特殊部隊の軍人リタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)と出会った彼は、
彼女の厳しい訓練を受けながら、
戦士としての成長を遂げていく…」

----ニャるほど。
同じ一日の繰り返しか…。
だから『恋はデジャ・ブ』が引き合いに出されるわけだ。
「うん。
ぼくは『うる星やつら2★ビューティフル・ドリーマー★』を思い出したね。
でも、こういうアクション系ではパッと思い浮かばないなあ。
この映画、原作は日本の作家・桜坂洋のライトノベル。
それをハリウッドが本腰入れて映画化。
それだけにエイリアンとの戦闘シーンは
あの『スターシップ・トゥルーパーズ』をも凌ぐド迫力。
哀しいかな、日本映画ではこうはいかないだろうな」

----ふむ。
となると、見どころは
そのアクション・シーンってことだニャ。
「うん。
そして、それに貢献しているのがトム・クルーズ。
この映画は、
これまで数多くの映画に出演してきた彼にとっては珍しい
ひ弱で臆病、いわゆるチキンな役柄。
おどおどしたその目や縮こまった手足が
戦闘の激しさを際立たせている」

----でもそれでも
トレーニングで結果的に
屈強なヒーローになるわけでしょ。
いくらニャんでも設定に無理がニャい?
「いやいや。
そこが重要で、
この繰り返しは、
それこそ気が遠くなるほど行なわれたということを意味している。
たとえばせっかくステージ7までクリアしたのに、
そこで死んでしまって、また初めからやり直し…という感じ」

----ステージ7?
ニャんだかゲームみたいだニャ。
「そういうこと。
実際には、そのステージの数字が出てくるわけじゃないけど、
これはテレビゲームのようなもの。
死んでも何度も挑戦できる。
しかしだからと言って、
さっきの例えで言えば
次はステージ7から…というわけにはいかず、
また最初から…」

----それはいやでも強くなるはずだ。
でも、そのたびにリタと出会って、
自分のことを説明しなきゃいけないわけでしょ。
ニャんだか、おかしくなりそう。
「確かに。
えっ、またここ?というイライラ感がないワケでもない。
そしてまたまた続く激しい戦闘。
だから、これはアクション映画、
とりわけ戦争モノが苦手な人にはダメかもね。
ぼくとしては、
近未来の地獄絵は『ターミネーター』シリーズ、
主人公の周りの屈強な兵士たちには、
『エイリアン2』を思い出して、
けっこう楽しめたけどね」

----う~ん。フォーンは苦手だニャ。


フォーンの一言「エイリアンの造型も見モノらしいのニャ」身を乗り出す

※トム・クルーズ、次から次に野心的な作品に挑戦している度
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