(原題:Zero Dark Thirty)
----これって、
アカデミー作品賞を取った『ハート・ロッカー』の
キャスリン・ビグロー監督の作品だよね。
またまた最有力と言われているみたいだけど…?
「う~ん。
今回のオスカーは『レ・ミゼラブル』じゃないかな。
なんと言っても、あっちは<華>がある。
授賞式も盛り上がるだろうし…。
それはさておき、
この『ゼロ・ダーク・サーティ』、
世間をあっと言わせた
あのオサマ・ビンラディン捕獲作戦の
裏側を描いたもの。
結果的に、彼は殺害されたことはみんな知っているワケだけど、
それでもこれは、
観る前に想像していた以上の<驚きの映画>ではあったね」
----どういうところが?
「うん。
この映画、
事実に基づいて作られたというのが一つの売り。
それを念頭に置いて観れば、
その<驚き>はさらに増幅。
普通、こういうことは隠すだろう…
と、そう思われるエピソードが次々に飛び出してくるんだ。
しかも、それがドキュメンタリー・タッチの語り口もあって、
観る者に真実味を感じさせずにはおかない」
----ニャるほど。
普通、こういうことって国家機密だよね。
「うん。
これは、
脚本家のマーク・ボールによる聞き取り調査に負うところが多い。
実際に事件に関わった人たちへの取材によって、
CIA内部からの目線で見せてくれるんだ」
----それは興味深い。
オサマ・ビンラディンンオ隠れていた家なんて
要塞みたいじゃニャい。
中がどうなっているかとか、すごく興味ある。
「う~ん。
ところがこの映画、
それに関しては<緘口令>が敷かれている。
ビンラディンの隠れ家に潜入してからのことは書かないように…という。
でも、これって書きようがないんだけどね」
----どういうこと?
「作戦決行は深夜0:30分、
それも月灯りのない日に行なわれている。
撮影も暗闇の中で行なわれ、
赤外線スコープを使用している襲撃隊員の視界以上のことは
そこには写らない。
そのため、全体像はよく分からないんだ」
----でも、そこがクライマックスなんでしょ?
「一応そうなるかな。
ただ、この映画のほとんどは、
ビンラディンの隠れ家を
CIAが見つけ出すまでに費やされている。
主人公は女性CIA分析官マヤ(ジェシカ・チャスティン)。
物語は、
その彼女がある人質の尋問に立ち会うところから始まる。
これが尋問と言っても、
実態は水責めによる拷問。
支局長ブラッドリー(カイル・チャンドラー)の言葉を借りれば
『ああ見えて、冷血』な彼女が、
尋問、分析を繰り返す中、
自らも爆破テロ事件に遭遇。
さらには、自爆テロにより同志を失う中で、
憑かれたように仕事にのめりこんでいく姿が描かれる」
----でも、作戦の方も
しっかり見せてくれるんでしょ?
「うん。
CIAによるアルカイダ幹部への賄賂、
携帯の盗聴、そして尾行など、
スパイ映画には欠かせないシーンもたっぷり。
いつしか手に汗握る
サスペンスフルな作りにはなっている。
とは言え、軸となるのはやはりマヤ。
その姿がなかなか見えてこないターゲットにジリジリ。
それに呼応するかのように
映画自体もジリジリ、ヒリヒリ。
159分というランニングタイムに、
正直、腰が引けていたけど、
気が付くと、あっという間に時が経っていた。
そうそう、ここも詳しく話してはいけないんだろうけど、
この映画のラストシークエンスが実に巧い。
<余韻>という言葉を久しぶりに思い出す名シーンだったよ」
フォーンの一言「この監督、社会的なテーマが多いみたいだニャ」
※スティーヴン・ソダーバーグ監督『トラフィック』を観たときの感じに似ている度
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----これって、
アカデミー作品賞を取った『ハート・ロッカー』の
キャスリン・ビグロー監督の作品だよね。
またまた最有力と言われているみたいだけど…?
「う~ん。
今回のオスカーは『レ・ミゼラブル』じゃないかな。
なんと言っても、あっちは<華>がある。
授賞式も盛り上がるだろうし…。
それはさておき、
この『ゼロ・ダーク・サーティ』、
世間をあっと言わせた
あのオサマ・ビンラディン捕獲作戦の
裏側を描いたもの。
結果的に、彼は殺害されたことはみんな知っているワケだけど、
それでもこれは、
観る前に想像していた以上の<驚きの映画>ではあったね」
----どういうところが?
「うん。
この映画、
事実に基づいて作られたというのが一つの売り。
それを念頭に置いて観れば、
その<驚き>はさらに増幅。
普通、こういうことは隠すだろう…
と、そう思われるエピソードが次々に飛び出してくるんだ。
しかも、それがドキュメンタリー・タッチの語り口もあって、
観る者に真実味を感じさせずにはおかない」
----ニャるほど。
普通、こういうことって国家機密だよね。
「うん。
これは、
脚本家のマーク・ボールによる聞き取り調査に負うところが多い。
実際に事件に関わった人たちへの取材によって、
CIA内部からの目線で見せてくれるんだ」
----それは興味深い。
オサマ・ビンラディンンオ隠れていた家なんて
要塞みたいじゃニャい。
中がどうなっているかとか、すごく興味ある。
「う~ん。
ところがこの映画、
それに関しては<緘口令>が敷かれている。
ビンラディンの隠れ家に潜入してからのことは書かないように…という。
でも、これって書きようがないんだけどね」
----どういうこと?
「作戦決行は深夜0:30分、
それも月灯りのない日に行なわれている。
撮影も暗闇の中で行なわれ、
赤外線スコープを使用している襲撃隊員の視界以上のことは
そこには写らない。
そのため、全体像はよく分からないんだ」
----でも、そこがクライマックスなんでしょ?
「一応そうなるかな。
ただ、この映画のほとんどは、
ビンラディンの隠れ家を
CIAが見つけ出すまでに費やされている。
主人公は女性CIA分析官マヤ(ジェシカ・チャスティン)。
物語は、
その彼女がある人質の尋問に立ち会うところから始まる。
これが尋問と言っても、
実態は水責めによる拷問。
支局長ブラッドリー(カイル・チャンドラー)の言葉を借りれば
『ああ見えて、冷血』な彼女が、
尋問、分析を繰り返す中、
自らも爆破テロ事件に遭遇。
さらには、自爆テロにより同志を失う中で、
憑かれたように仕事にのめりこんでいく姿が描かれる」
----でも、作戦の方も
しっかり見せてくれるんでしょ?
「うん。
CIAによるアルカイダ幹部への賄賂、
携帯の盗聴、そして尾行など、
スパイ映画には欠かせないシーンもたっぷり。
いつしか手に汗握る
サスペンスフルな作りにはなっている。
とは言え、軸となるのはやはりマヤ。
その姿がなかなか見えてこないターゲットにジリジリ。
それに呼応するかのように
映画自体もジリジリ、ヒリヒリ。
159分というランニングタイムに、
正直、腰が引けていたけど、
気が付くと、あっという間に時が経っていた。
そうそう、ここも詳しく話してはいけないんだろうけど、
この映画のラストシークエンスが実に巧い。
<余韻>という言葉を久しぶりに思い出す名シーンだったよ」
フォーンの一言「この監督、社会的なテーマが多いみたいだニャ」
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