ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『メカニック』

2011-05-28 23:00:41 | 新作映画
(原題:The Mechanic)



----確か、この映画はチャールズ・ブロンソンが主演した映画のリメイクだよね。
「うん。まさか、こんな映画までリメイクされるとは思わなかったね。
普通リメイクと言えば、
もっとメジャーな作品というイメージ。
でも、これはこれでけっこう楽しめるんだよね」

----ふうん。
主演が最近よくあちこちで見かけるジェイソン・ステイサム
ブロンソンとはイメージが違うけど…。
「そうだね。
同じアクション・スターでも、
あっちの方が渋味があった。
このステイサムはもっと肉体派って感じだものね。
冒頭、映画で行われる最初のミッションもプールの中」

----“ミッション”って?
この映画、諜報機関か何かのお話?
「いや。その逆で
彼、アーサーはいわゆる闇組織に属している。
証拠をまったく残さず、
機械のように完璧に暗殺を遂行するわけだ」

----あ~あ。だから“メカニック”ね。
「そう。
その彼に闇組織の雇い主サンダーソン(トニー・ゴールドウィン)から下った指令、
それは親友のハリー(ドナルド・サザーランド)を抹殺すること。
車椅子生活を送るハリーを抹殺するのは簡単だが、
友人を騙すことの苦悩は大きい。
仕事をなし終えた彼はハリーの葬儀に出席。
そこでアーサーは、ハリーの息子スティーブ(ベン・フォスター)と再会する。
“父親を殺した奴に復讐したい”と言うスティーブを、
アーサーは“同期のある殺人はよせ”と諭して助手に迎えるが…。
さて、かくしてこの映画は、新たなオモシロさを獲得することとなる。
ひとつは、共にミッションを遂行しながら、
自分が彼の父親を殺した男であることを知られないようにするサスペンス。
そして、これまで『エクスペンダブルズ』のような集団アクション劇は別として、
一匹狼の役が多かったジェイソン・ステイサムが助手を持ったことで
疑似父親的な役回りを演じること。
このことも、大きく分けてふたつのオモシロさを内包する。
“メカニック”のはずの彼に人間的な情が生まれること。
さらには、そのパートナーが未熟なことから、
これまでにない危険が生まれること。
で、これらのことが複合的に絡み合いながら、
最初から腑に落ちなかった、
ハリーの殺人、その裏へと迫っていく。
アクション・シーンの数々も見ごたえあるけど、
ジェイソン・ステイサムという俳優を使って
こういった物語の構図を作り出す…
これがこの映画の特徴かな」

----ということは、リメイクの意味はあったというわけだ。
やはり、ハリウッドはそういうの探し出すの巧いニャ。



                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ボート・チェスもあるらしいのニャ」身を乗り出す

※ステイサム、いろいろ出ていて追い切れない度

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