ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『あぜ道のダンディ』

2011-05-08 22:04:34 | 新作映画
----あれっ。『まほろ駅前多田便利軒』 じゃないの。
ツイッターで、ひとりで盛り上がっていたみたいだけど…。
「いやあ。あれはもう一回、観る予定。
すでに始まっているし、
ここで喋るのはその後に…。
ということで、まだ喋っていない作品をチェックしたら、
これがあったってわけ」

----ははぁ。そういうことか。
これは確か
『川の底からこんにちは』で話題になった石井裕也監督の新作だよね。
「うん。
さすがだなと思ったのは、
『博多っ子純情』で主役デビュー以来、
脇役一筋の光石研を主役にしたこと。
映画には、こういう歴史を作ることも
ひとつの意味があるとぼくは思う」

----主役は33年ぶりだっけ。
どんなお話ニャの…。
「彼が演じるのは、
妻を早くに亡くし、
ふたりの子どもと暮らしている宮田という男。
子どもたちとの会話はいつもかみ合わない。
楽しみは仕事帰りに真田と居酒屋でひっかけるビール。
あっ、この真田を田口トモロヲが好演。
いいキャスティングだと思う。
でも、物語がなあ~」

----おやおや、雲行きが怪しいニャあ?
「なんと言っていいか、
前作に比べて、まっとうすぎるんだ。
彼は、あるとき自分を胃がんと思いこむ。
最近の映画の特徴で、
それが彼の思い込みだということは、
すぐにわかるけどね…」

----確か、『僕らのワンダフルデイズ』もそうだったよね。
「で、彼はダンディに生きたい。
子どもに悟られることなく
弱みを見せずに日々をやり過ごそうとするけど、
もともと、そんなカッコいいタイプの人種じゃない。
ということで、そのおかしみが映画のトーンとなっていく。
で、もう一つの軸として、
子供も親の生き方は分かっているという。
これも、今の時代ならではの描き方」

----じゃあ、いいじゃニャい。
「う~ん。
でも、前作ほどの突き抜けというか、
この時代ならではの、
もっと言えば、この監督特有の視点がなあ…。
宮田は言う。
『こんな時代にオジサンやってんだぞ』。
この“こんな時代”を、もう少し浮き上がらせたら、
またまた見ごたえある作品になったと思うよ。
なあんて、偉そうに言いすぎたかな」




                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「今回、歌は出てくるのかニャ」小首ニャ

※歌どころかダンスまで出てくる度

コトリ・ロゴ「母の日」ありがとうございました。

こちらは噂のtwitter。
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