ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『映画 ブラック・ジャック ふたりの黒い医者』

2005-12-10 01:34:48 | 新作映画
----日本のアニメについて話すの久しぶりだよね。
「うん。この映画は手塚治虫の原作をその息子である手塚眞が監督。
それだけでも興味がそそられる」

----手塚眞って監督なんだ?
「うん。高校時代から映画を作っていて、
PFFの前身であるオフシアター・フィルム・フェスティバルとかで
早くから注目を集めていた」

----そうか映画青年あったんだね。
「この映画にもその名残があって、
冒頭のビル爆破からブライアン・デ・パルマばりの
スクリーン分割を使ってサスペンスを盛り上げている。
けっこうハラハラさせられたよ」

----ふうん。ビル爆破と言うことはテロリストのお話?
「そうとばかりは言い切れないけどね。
物語の方は、ダイダロスという製薬会社の実験が生み出した
『サタン』という悪魔の細菌をめぐって展開。
その中で『死神の化身』と言われるドクター・キリコと
ブラック・ジャックを対比させながら描いてゆく」

----ブラック・ジャックって無免許だけど
天才的な腕を持つ外科医。
でも法外な報酬を要求するんだよね。
「うん。そのため悪徳医師と呼ばれているけど、
そこには彼の強い信念がある。
一方のドクター・キリコは軍医としての経験から
苦しませずに患者を死なせようとする。」

----そうか、安楽死の問題にも繋がってくるんだ。
「その重いテーマの中に、
銃撃戦や爆破のカウントダウンによるスリルを織り込み、
エンターテイメントとして飽きさせないところは、
さすが手塚漫画の精神を受け継いでいると言っていいだろうね」

         (byえいwithフォーン)
同時上映『Dr.ピノコの森の冒険』

※息子が料理した度
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猫ニュー
※画像は「ふわふわピノコ」。(ポリウレタン製)。前売り券に付いています