ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『レアル ザ・ムービー』

2005-12-28 15:25:30 | 新作映画
----これってサッカーの映画だよね。
しかもドキュメンタリーなんでしょ。
どう考えてもここで喋るタイプの映画には見えないけど。
「ところが、そのドキュメンタリーの間に
5つのショートストーリーが入っているんだ。
これがこの映画にぼくが興味を持った一番の理由だね」

----そもそもこのタイトルは何よ?
これでサッカー映画を想像しろって、無理じゃない?
「でも分かる人には分かるんじゃないかな。
スペイン・サッカーリーグ、リーガ・エスパニョーラ。
その中でも、リーグ内最多の優勝回数29回を誇る名門が
このレアル・マドリードらしい。
サッカーに関してはずぶの素人のぼくも、
その陣容を聞いて驚いたね。
ジダン、ロナウド、ベッカム、ラウール・・・。
フランス、ブラジル、イングランド、スペインと
世界各国のスタープレイヤーが集まっている」

----へぇ~っ。それってまるで日本のプロ野球のジャイア○ツみたいだ。
でも、ジャイ○ンツが優勝できないように、
スターを集めたからって必ず勝てるわけじゃないんでしょ?
「うん。人気選手がたくさんいるだけあって、
レアル・マドリードのグッズ関係の売り上げは世界第一位。
でも世界最強のチームには
やはり攻めと守りの戦略、戦術が必要。
世界最高のプレイヤーを集めたはいいけれど、
彼らスターたちはその能力を最大限にいかせる
ポジションや役割が見つけられなかったらしい」

----おやおやいいの。
サッカーのことなんて知らないのに、
そんな付け焼き刃を喋っても(笑)。
「うん。そうだね(笑)。
でも、これを話さなきゃ先に進まない。
実はレアル・マドリードは
宿命のライバル、バルセロナに0-3と完敗を喫しているらしい」

----バルセロナって、タイガー○みたいなもんなのかな。
「さあ、それはどうだろう(笑)。
この映画はレアル・マドリードの全面的協力の下に、
初の公認映画として製作されているんだけど、
クライマックスでは宿敵バルセロナを4-2で撃破。
キャメラは、その決勝戦に向かって
選手たちの練習風景はもちろんのこと、
フロントの動向、監督の叱咤激励など、
多角的に捉えていく。
同時に、先ほど話した5つのショートストーリーが進むわけだけど、
もし、この決戦で負けていたらこの映画はどうなったんだろう?
次に勝つときまで、
キャメラは再び回り続けたのかな?…って。
それとも彼らが絶対に勝つという自信があったのかな?」

----ニャるほど。サッカー音痴らしいやぶにらみの見方だ。
ところで5つのストーリーってどういうものなの?
「荒涼としたセネガルの地でボールを蹴る少年、
ベッカムに熱狂する東京の女子高生、
灼熱のベネズエラで街頭テレビでクラシコ観戦する人々、
ロナウドと同じように足に怪我を負うニューヨークの女子大生サッカー選手」

---あれっ、ひとつ足りない。
「うん。もう一つはこの映画の中でも特別なポジションにある。
マドリードで教鞭をとることになった教師が、
この都市に住む人々にとってレアル・マドリードが
いかに重要な存在なのかを知り、
その秘密を探ろうとするというもの」

----ふうん。そういえば今年はワールドカップが開催されるよね。
「そう。
普段はサッカーに興味がない人も
このときばかりは別。
お祭りに参加してしまう。
レアル・マドリードには
世界を代表するスター選手がたくさんいるだけに、
この映画を観ておけば、
あっ、あの選手はこの国の人だったんだ…
なんて楽しみ方ができるかも。
そういう意味では、ぼくみたいなサッカー音痴もOKの映画かもね」

               (byえいwithフォーン)

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