ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『マダムと奇人と殺人と』

2005-09-27 19:21:43 | 新作映画
----このタイトルって、ピーター・グリーナウェイの映画を連想させるよね。
「そうなんだよね。『コックと泥棒、その妻と愛人』。
しかも以前、送られてきた資料の中に
某ベルギービールの専門店が映画とのコラボで作った
オリジナル料理が紹介されていたため、
てっきりビストロの中で起こった殺人事件を描いた映画かと思っていた」

----と言うことは、それとは違ったわけだね。
「ビストロの下宿人が事件に巻き込まれると言うようなことはあるけど、
事件そのものがビストロで起こるわけではない。
ただ、このビストロの名前が“突然死”というふざけたもの。
ベルギーにそう言う名のビアカフェが実在するばかりか、
ベルギービールにもその名称のビールがあるらしい」

----でもタイトルがタイトルだけに殺人は起こるわけだよね。
「うん。物語をかいつまんで言うと、
美大生連続殺人事件が発生。
死体はそれぞれ名画収集家の墓の後ろに隠されていて、
一様に右の腕が切断されている。
この事件を、男性にはちょっと珍しい趣味を持つレオン警視が助手の刑事ボルネオと、
ぼやいてばかりいる愛犬のバブリュットを連れて捜査にあたる」

----ちょちょっと待った!犬がぼやく!?
「そう(笑)。この犬パブリュットの心の中がセリフとして現れる。
監督・脚本がこの映画の原作となった小説『レオン警視』シリーズの原作者
ナディーヌ・モンフィスと言うこともあって、
好きに脚色できているんだと思うよ。
映画はこの後、毒を含んだユーモアを基軸に、
原色バリバリの映像の中を奇想天外な人間模様を綴っていく」

----ニャるほどね。それにしてもその“珍しい趣味”って?
「うん。これは実際に見てもらった方がいいかもね。
ゆらゆら漂うシャボン玉から始まるオープニング。
そのシャボン玉が止まりはじけると、その向こうにはイカツイ一人の男。
ところが彼が机の下でヤッているのは…?」

----ふうん。知らない方がいいわけだ。
「しかし、一時期こういうタイトルの映画流行ったなあ。
『セックスと嘘とビデオテープ』、
これはビデオだけどアルモドバル監督で
『グロリアの憂鬱/セックスとドラッグと殺人』。
あっ『セックスと嘘とインターネット』なんてのもある」

----そういうタイトルって、日本で付けるの?
「原題の直訳もあれば、日本で勝手に付けるケースもある。
まあ、後者の場合は話題性を出すための苦肉の策の場合が多いけどね」

-----この映画はどうなの?
「さあ、どうでしょう?」
      (byえいwithフォーン)

※こんな人にオススメだ度
キッチュであれば細かいことは言わない人

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