ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

薬師寺

2007年11月13日 22時54分49秒 | 最近の出来事



薬師寺は奈良のお寺。
西ノ京の南端に位置している。
背景に若草山を配し
金堂、東塔、西塔を写しこんだ写真が
このお寺の代表的な姿だ。
ご本尊は
脇に日光・月光菩薩を立たせた
薬師如来。
もちろん、国宝の三体。
昔の人は
こんな歌を詠んだ。

ゆく秋の大和の国の薬師寺の
塔の上なるひとひらのくも

--佐々木信綱

信綱は西暦1200年頃の武将。
薬師寺は700年前後の建立。
したがって、築後500年くらいの
薬師寺を見て詠んだ歌だ。
その頃彼は、
塔の頂上にある水煙(後掲の東塔の写真参照)に
小さな天女がいることを知っていたのだろうか?
双眼鏡などない時代に
30mを超える塔の
そのまた上のもやもやの中に
そんな細工があることなんて
下からは見えないはずだ。
それでも彼の歌は
笛を吹いて踊る小さな天女の姿を
髣髴させる。

駐車場に車を止めて
長い参道を歩くと、
白鳳伽藍の入り口南門に到着する。
たわわに実る柿の木が
秋の大和の風情を
いっそう引き立てている。
写経と入場料合わせて
2000円を支払う。
高い?
そうかもしれないけど
この2000円は
伽藍復興の浄財となっているのです。

薬師寺の名物管主だったのが

高田好胤

当時、雨漏りがするほど
傷んでいたこの寺を
写経勧進によって再建した人だ。
1998年に他界している。

僕が学生の頃に
この寺に行ったときにはなかった
西塔もこの人が
賛否両論を押しのけて
再建し、
今は金堂をはさんで


▲これは金堂▲

唯一、奈良時代に建立されて残っている
東塔と対峙している。


▲これは東塔▲

しかも、お得情報として
毎月第3日曜は
この金額で
昼食も供されるらしい。
僕が行ったのは
生憎、第2日曜日。
残念!

さてその高田管主であるが
薬師寺に訪れた修学旅行の学生たちに
ユーモアたっぷりの
法話を聞かせることで有名になった人だ。
のべ5百万人もの学生が
彼の法話を聞いているという。
僕が行ったときも
大分からの修学旅行生に
若い僧が法話を聞かせていた。
話の中で出ていたが
その若い僧はまだ若干20歳。
若いのに、非常に巧みな話術で
学生たちを笑わせていた。
後ろに、僕も座って聞かせてもらったんです。


▲これは法話の様子▲


面白かったのは
つまらないときに心がけるお話ってやつで
「面倒」と「面白い」の話。
ま、詳しい話はここでは
書かないというか書いてはいけないでしょう。
現場か私に聞いてみてください。

そうそう、忘れていた。
これらの建物が配置されている
白鳳伽藍の中には
大講堂もあり
弥勒菩薩も鎮座されている。
その弥勒菩薩の
ちょうど裏に
国宝である「仏足石」もありました。
岩に彫られた足型に
いろいろ模様が書かれてあるもの。
足つぼの解説図みたいでした。

あっと、それから
入り口にある
線香場では
煙を足にかけては
「足が元気でありますように」
左胸に摺りこんでは
「心臓が元気になりますように」
頭に摺りこんでは
「毛が生えますように」
とお祈りしときました。へへ

白鳳伽藍を北に抜け
一般道を越えたところが

写経道場

そう、
いよいよ写経初体験が始まりますが
残念ながらお時間となりました。
今日はここまで
続きはまた明日以降ということで。

いつまで引張るねん!ってか