今年も祭りの季節がやってきた。
9月に入ってから、
総会の開催、献灯台の設置、
詰所の開設、ブレーキテストと順調にこなし、
先の日曜日に試験曳も無事に終えた。
doironは今年も世話人の会長として、
他町との交流、人の手配など
バタバタと忙しかったな。
今はもうほぼ役割も終えて、
あとは本番を迎えるのみとなっている。
試験曳の前日は試験曳前夜祭。
詰所の横の広場でBBQをしながら
ワイワイと盛り上がる。
そこからが本格的な祭りの始まりなのだ。
次の土日の本番が終わるまで、
地元にどっぷりつかることになる。
そんな中でいろんな地元話が勃発したので、
ちょっと紹介しよう。
まずは「賽銭ドロボー」。
それは試験曳前夜祭の夜だった。
世話人の年寄り連中は早々に引き上げたのだが、
若頭の連中たちは遅くまで飲んで騒いでいたようだ。
午前二時頃に、酒を飲めないメンバーが
車で他のメンバー二人を送るべく、
車を停めてあった神社に行った時だ。
奥の本殿の辺りでガタゴト音がしていたので行ってみると、
初老の男が賽銭箱をひっくり返していたそうだ。
過去何度か賽銭ドロボー事件があったので、
ピンときた三人はそーっと近づき
声をかけたそうだ。
周りを屈強の男三人に囲まれて、
逃げる事もできず観念したようなので、
警察に電話をした。
警察が来るまで話を聞くと、
どうやら常習犯だったらしく、
ここも何度か来たことがあると言ってたそうだ。
やがて、警察と神主が駆けつけ
無事犯人は警察に連行となった。
と、ここまではよかったのだが、
その三人も事情聴取で
警察まで同行させられることになったのだ。
それが午前二時半くらいだった。
それから酔ってフラフラの二人と
運転手一人、そして神主も警察に
午前7時くらいまで警察に缶詰だったそうだ。
「しまいにゃ、早く帰宅したいあまり
『すみません、僕がやりました』
と言いそうになった」と後日語っていた。
神主は神主で、「これまであった被害額は?」
と聞かれて切れそうになったそうだ。
そりゃそうだろう、
賽銭がいくら入っているかなんて
開けてみなけりゃわからんもんな。
結局3人と神主は午前7時過ぎに解放。
その日の試験曳はヘロヘロだった。
最初は200円余りのさい銭を盗まなきゃならん
犯人の境遇に同情もしていたようだが、
フラフラになるにつれ
だんだん怒りが込み上げてきたと言っていたぞ。
そして次の話は「防犯ベル」。
昨日の早朝、ある家の防犯ベルが
「ジリリリリーン」
と静かな村中に響き渡った。
何事かと思って、doironを含めて
何人かが駆けつけたところ、
家人が出てきて、
「誤操作をして止め方がわからんねん」
と釈明した。
駆けつけた一人はゴルフクラブを持っていた。
家に何かあったんなら大変やけど、
それなら大事ないということで、
みんな引き上げたのだが・・・
いつまでたっても鳴りやまず、
通学時間になるとその家の前に
子どもが集まり始めたではないか。
家人はさらに慌てて
「何にもないよ。故障やで」
と説明していたな。
結局防犯ベルの電源を
何とか落として解決したが、
なんとまあ人騒がせなことである。
悲しいかなもうこの家の防犯ベルは、
防犯の役割を果たさんだろう。
三つ目は試験曳。
今年はdoironを含め喪中の人が多く、
その人たちはだんじりに触ることができないので、
他の自治会の人に交代要員として
前に乗ってもらうことになった。
ところがその年配の人は
だんじりに乗るのは初めてだったらしく、
やり回しで思わず落ちそうになり、
大いに照れていた。
だんじりを下りてから、
照れ隠しで
「シートベルトをつけてくれ」
と叫んで大笑いをしたというお話でした。
まだまだお腹を抱えて笑うこともいっぱいあったが、
以上とりあえず、地元ならではの3つのお話でした。