ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

大和三山ミステリー歩行2

2014年05月27日 21時13分10秒 | ウォーキング

今回のコースどりだと
登山道からUターンするように
山頂への道がつながっています。

街からさほど離れていない山道
であるにもかかわらず、
冬に落ちた落ち葉を踏みしめる音を
聞きながらのトレイルも心地よく
かろうじて走れるほどの傾斜を登って行きますと、
こんな看板のある開けたところに出ます。

山頂はそこからすぐのところです。

ここが山頂広場。



三角点もあります。



国土地理院によりますと、
畝傍山の標高は198.5メートル。
橿原観光協会のHPでは198.8メートル。
橿原市のHPや現地の立て看板には
199.2メートルと書いてあります。

どれが正解なのかはよくわかりません。

古代史ミステリーのひとつです。

まあ、どれにしても四捨五入すれば
199メートルですから、
おおざっぱにそういうことにしておきましょう。

その199メートルの山頂には、
畝火山口神社の跡地と、
玉垣に囲まれた何やら神聖な一角があります。



この玉垣の場所、何も案内はなかったのですが、
調べてみたらやはりいわくのある場所でした。

大阪の住吉大社から、
年に二度「埴使い」と言われる人が
この玉垣の中の埴を取りに来ます。

「埴」というのは、
以前熊野古道のブログの中で書いたように、
焼き物の作れる粘土質の土のことを言います。

たしか「吐前(はんざき)王子」の吐が
「埴」に由来をしていたんですよね。

そしてこの埴で埴輪を作る・・・のではなく、
神器を作って祭事に使うのだそうです。

住吉大社のホームページには、
神職は麓の神社で祭典(埴土神事)を行い
口に榊の葉を含んで、
埴土を三握半、採取し、
埴筥(はにばこ)に収めて持ち帰るとあります。
量はわずかですので、
そのためにこの山の標高が変化している・・・
というわけでもなさそうです。

山頂広場では二組4人の先客が
お弁当を食べておられましたが
doironはとっとと下山します。

山道を先ほどのUターンの分岐まで戻り、



元来た道とは違う方の道を進んでいきます。
短い距離でしたが、
途中地元の人らしき3名に遭いました。

けっこう親しまれているんですね。

登山道入り口には杖も置かれておりました。



そうして道は畝火山口神社の参道へとつながっていきます。

この神社は社殿も鳥居も
朱塗りの神社で、



神功皇后が応神天皇を出産した伝承により、
安産の神として信仰されています。

参道を降りて、
街路に石燈籠がある古い街を抜けて



慈明寺橋まで下っていき、



そこを右折します。

田園地帯の向こうに
国道24号のバイパス高架道路が見えています。



しばらく行くと、右手に立派な太子堂が見えてきます。



今回の歩行は街道ではないので、
道しるべなどはあまりありません。
なので歩くにあたっては
近鉄の「てくてくまっぷ」を参考にしました。



奈良辺りの歩行には
この地図が優れもので、
イラストマップに距離と共に
細かい説明が書かれており、
50コースが設定されています。

太子堂もそこに書かれてありました。

由緒書によりますと、
弘法大師がこの地を訪れ、
この地域が水に苦労していることを知ると、
あるところを杖でトントンとすると
そこに水が湧いてきたそうです。

そんな井戸が畝傍周辺に7つあり、
そのうちのひとつが
この太子堂の横の井戸だそうで、
今も使われているのはこの井戸だけだそうです。



ここにはこんな休憩所もありましたが、



この日はお弁当を持参していなかったので、
スルーしました。

歩くときはやはりお弁当を持って行った方が
思わぬ素敵なところで、
ランチができていいかもしれません。
第一ここまでお店らしきものはありませんでした。

村中を抜けて、
池の横の狭い道を歩いていきますと、



神武天皇陵のある保安林の中に入っていきます。

ここでは、やぶ蚊にまとわりつかれ往生しました。
大群が、しつこくしつこく襲ってきて、
自分を見失ういそうになるほどでした。
保安林の様子を写した写真に
慌てふためく感情が見事に表現されていました。



神聖なエリアに、不浄な者を近づけまいとする
古代史ミステリーのひとつ・・・なわけないか。
これからの季節は、虫よけも必要かもしれません。

御陵の広い参道に出て



ようやく蚊ともおさらばし、
心静かにお参りをしました。





蚊に襲われ急いで歩き、
ホッとしたのでお腹が空いてきました。

昼も過ぎています。
食堂を探しましょう。

明日は神様降臨の
衝撃の画像が登場します。

続く。