今回の山の辺の道歩きの総勢は
100人を軽く超えているでしょう。
時にはすれ違いの難しいような道を、
先頭の黄色い旗の世話役の人の後を
ぞろぞろテクテクと歩いていきます。
反対向きに歩いている人には
迷惑この上ない団体です。
主宰者側では地図も準備してくれていて、
当日朝に配られましたが、
doironは近鉄さんが出しているこのマップの
該当ページをコピーして
あらかじめ予習をしておきました。
このマップでは桜井市から天理方面へ
北上する設定になっていますが、
今回のような逆コースの方が、
全体的に下りになっていて
歩きやすいとのことです。
そんな資料は百均で買った
ジップロック風の袋に入れて持ち歩き、
所要時間や歩数、簡単な様子を書き込んでくのが、
doironスタイルです。
まず最初のお目当てが
「内山永久寺跡」
永久年間に建立された寺ですが、
明治に神道と仏教の分離を目的に行われた
廃仏毀釈で廃寺となって、
今はこの池を残すのみとなっているそうです。
伽藍は全て亡くなったけど、
平安時代の遺物が
形になって残っているんですねえ。
ここには芭蕉の句碑もありました。
「うち山や とざましらずの 花ざかり」
外様の身にはわからないけど、
この地の花ざかりは
さぞやきれいなんだろう、
というような句ですね。
晩年、奥の細道を歩き、
秀作を残した芭蕉ですが、
この句碑の句を書いた伊賀上野に住んでいた若いころから、
スタンダードなわかりやすい句を
書いていたんやなあと思いましたね。
このあたりは、柿、ミカンのほか
サクランボの実る樹も
多く植えられていました。
これらは、コース途中にある
無人販売所や農小屋に作られたお店で
売られています。
人気の街道ですから、
歩く人を目当てにコース沿いには
この後もいろんなお店がありました。
多分、建築制限などがあって
誰でも店を開店できるわけではないのでしょうが、
なかなか長閑ないいお商売のような気がします。
道は、柿畑だったり、山道だったり、
石畳だったり、
長閑な野道だったり、
車の行き交う車道だったりと
変化に富んだ姿を見せながら続きます。
夜都伎(やとぎ)神社も過ぎて、
イチゴのビニールハウスを横目に行くと、
竹ノ内環濠集落で
コースをそれてちょっと寄り道です。
外敵から守るために作られた環濠が
一部残っているというので見に行きました。
これがその環濠で、
よく写真で紹介されているアングルです。
そしてこの街道には、
このあたりから古墳が多く見られるようになってきます。
どうやらこの道を歩くときには何に注目するか
テーマを決めた方がよさそうですねえ。
神社仏閣だったり、
古墳だったり、
あるいは歌碑や句碑だったり、
人々の暮らしだったり、
道端の小さな野仏だったり
また自然だったりみたいにね。
道端の菜の花畑には蝶々がいっぱい飛んでました。
ま、今回はこの街道は初心者のdoironですので
気持ちの向くままにだらだら歩きました。
途中、「え~、これが道?」というような
墓地の中を集団墓参りよろしく抜けたりしながら
ぞろぞろ、歩きます。
おっ、これも珍百景かも
やがて、到着したのが
「大和神社御旅所」
その名にふさわしく、
ここで中休止です。
トイレもちゃんと作られてあります。
そのトイレに行って、ちらっと見たらすぐ横に、
こんなにたくさんの野仏が
ゴージャスに並んでいました。
道行く人を入れてパチリ。
ここを出るとすぐに、
万葉集に出てくる柿本人麻呂の歌碑があります。
「衾道を 引手の山に 妹を置きて 山路を行けば 生けりともなし」
奥さんを埋葬し、生きた心地がしないほど悲しんだ
彼の心境をうたった句だそうです。
この句碑も、この街道の案内によく使われています。
そして間もなく今回の街道の中間点、
天理市のトレイルセンターで昼食となります。
え~、本日doironは大峰の山に
首DさんやT本さん、遠Dさん達と入っております。
和佐又キャンプ場をベースに
大普賢もしくは無双洞あたりのトレッキングをした後は
お待ちかねのBBQです。
この話は、もう少し山の辺の道を書いた後、
お菊山トレイル、熊野街道泉佐野~山中渓に続いて
出てくる予定でえーす。
あ、そうそう、本日ナニコレの放映があったんですねえ
山に居るので見れなかったけど
どうやったかなあ。
多分、みっともなく写ってるんやろけど
ま、もとよりみっともない生き方の
doironですから構いませんけど・・・
明日、帰って録画を見るのが
わてはちょっと不安ですわあ~