紀ノ川の上流の川で
奈良県内を流れる間は
吉野川
と呼ばれます。
今回の山歩きは
その吉野川の源流の一つをつめる
東吉野の山
「明神岳」
を目指しました。
近鉄八木から車で
山に入ること2時間。
大又というところからの登山です。
さすがに吉野川の源流とあって
名勝が各地にあります。
これはそのうちの一つ
七滝八壺
車を止めて、吊り橋をわたると
その滝壺は
まごうことなき
パワースポット
そこから風が生まれているようでした。
そう、目指すのが吉野の源流なら
その滝壺はまさに
あたり一帯の
風の源流
しびれるようなパワースポットでした。
そこからさらに行くと
最近の雨で崩れたのか
道は荒れ放題。
底をこすりながらの
林道ドライブの終点には
車が4台止まっておりました。
このあたりはあまり人が来ないようで
もし何かあったら
捜索しやすくするために
こんなものがあります。
最近はこんなのが各地に
整備されているんですかね
比較的新しく設置されたもののように見えました。
車を止めてからも
しばらく林道を歩きますが
人の足はすごい!
車では到底行けないような
荒れた道を
ひょいひょい歩いて登ります。
道は、吉野源流に沿って
どんどん登っていきます。
沢を右に行ったり左に行ったり
途中ロープを頼りに
渡渉したり、たまにはこんな梯子も。
そんな道が続くために
植生の変化はあまりありません。
ヒトリシズカ
フタリシズカ
ガクアジサイなどが
道を彩ります。
春先はきっともう少し
いろんな花が咲く道でしょう。
野生のミツバ、山椒もありましたぜ。
春ゼミだろうか、ずっと泣き続ける
蝉しぐれやカエルの合唱
そして絶え間なく流れる
沢の音を聞きながら
かなり登っていくと
やがて大きな滝に出ます。
この滝にまつわる逸話から
「旦那返しの滝」と名付けました。
さらに高度をどんどん稼ぎ
最後にパイプから水がチョロチョロと
出ている場所に到着。
そこが、源流でした。
そのあたりから振り返ると
遠くに「薊岳」のピークが望めました。
そうして登りきると
高原状の広場に突然出ます。
そこが「明神平」です。
写真に写っている山小屋は
大学の山小屋で
一般者は入れません。
少し離れたところにあるあずまやで
お待ちかねの昼食です。
メニューは
持参のおにぎりとチキンラーメン
こんなところで食べると
とてつもなくごちそうですなあ。
食べ終えたころには
すでに雨が降り始めましたので
今日はここまで。
実はこの先にあるという
「桧塚劇場」といわれる
名勝地を訪ねたかったのですが
次回に持ち越しとなりました。
小雨の中を急いで下山しました。
上るときに見えていた薊岳も
すっかりガスの中。
とこうして書くと
あわただしい登山のように
思われるでしょうが
doironにとっては
の~んびりできた
とても大きな意味のある山歩きでした。
その理由はというと
またいずれ書くかもしれませんが
一つの節目の登山であることは
間違いのないものでした。
久しぶりに自然に包まれて
清々しいパワーをいただきながら
まだまだ楽しいこと
いっぱいしなくちゃと
あらためて思った初夏の山歩きでした。
おしまい