心臓に爆弾を抱えているので
6か月に1回の検査と
3か月に一度の検診
並びに1年1度の精密検査を
一年半続けている。
今日はそのうちの
半年に一度の検査の日であった。
この日は朝から、絶食となる。
薬と水だけ飲んで
検査に臨むことになっているのです。
検査項目は
検尿、採血、心電図、レントゲン。
結果が出てからの診察となるので
できるだけ早く済ませておいた方がよいから
早朝から病院へ出かけることになるのでした。
病院について、検査の窓口へ行くと
検査開始まで30分ほどあるのに
doironが機械から受付表を
ピピッと抜いたときは
すでに34人待ちであった。
やはり高齢者が多いですね。
間違いなく、そこではdoironは
100%平均年齢以下だ。
少し離れた椅子に座り
持参した本の読書や
新聞をガサガサ読みながら
検査開始の時を待ちました。
いったん始まると検査は次々と
スムーズに流れていきます。
検尿があるのがわかっていたので
我慢していたから
検尿カップを受け取った時はうれしかったね。
思わず頬ずりをしたく・・・ならん、ならん
この時、これが今日このあと起こる
恐ろしい出来事の予兆であったことに
doironはまだ気づいていなかったのでした。
ところで、いつも思うんだ。
検尿って量は指定されないけど
どれくらい採取したらいいんだろう。
今朝は我慢していたので
カップになみなみと注げる自信はある。
表面張力で盛り上がるくらい注いで
検査の棚に慎重に入れておいたら
どうなるやろね。
検査技師の悲鳴が聞こえてきそうじゃな。
(あ~、このあと自分が悲鳴をあげることになろうとは)
ま、常識的に底から数センチくらいに
しといてあげた。
採血はというと
5人程度の看護師が次々と
患者をさばいている。
見ていると、右から2番目の看護師が
どうも下手そうである。
当たりませんようにと祈りながら
順番を予測すると
あと二人のところで
その人のところに新しい患者さんが当たった。
よしよし、心の中でガッツポーズだぜ。
当たった看護師は
ベテランで、いつ針が入ったのかも
わからないくらい上手であった。
たまに、採取するカプセルを
入れ替えるときに刺さった部分を
ぐりっとこねる不届きものもおるが
そういうこともなく
無事終了である。
採血が終わったら
本を開く間もなく
心電図室に呼ばれた。
そうそう、この時もいつも思うのは
心電図検査のベッドに寝た途端
不整脈が顔を出すような気がするんだよな。
検査が終わったら
「不整脈といわれてますか?」と
たいてい聞いてくる。
もしかしたら、
自分のセンサーのつけ方が
悪いのかもという不安が
脳裏をよぎるんだろうか。
かなりの確率で技師にそう聞かれるのだ。
「はい。言われてます。
でも動いててよかったです」と
答えてあげると、自分の自信のなさを
気取られていないと安心するんだよね。
気配りの行き届いた
いい患者だろ~
最後に、レントゲンの撮影会。
「はい、手をこういうふうに・・・
あ、そうですそうです」
「もう少しあげた方がいいんとちがう?」
「そうしましょう」
と、ここではまだ若そうな技師を
しっかりリードしてあげた。
検査慣れしてるだろ~
これでやっと検査は終了である。
絶食のおなかに食物を供給するために
いったん病院を出て
カインズカフェへ行き
モーニングをいただいた。
こっそりコーヒーも
追加で入れてくれたよ~
ところで、このお店の一角に
元スタッフのたま嬢が
ハワイアン雑貨のコーナーを
設けております。
まだまだ宣伝できていないとの
事でしたので
ちょっと宣伝しときます~。
皆さん足を運んでみてくださあい。
とか何とかしているうちに
診察時間が迫ってきたので
もう少しゆっくりしたかったけど
後ろ髪を引っ張られるように退店。
後ろ髪をなびかせながら
再び病院へと向かったのでありました。
診察は、いつもの塩J医師。
(塩爺ではありません。念のため)
心電図はいつも通りで
血液検査の結果もほぼ良好なのだが
一つ、以前から心臓とは関係なく
定期的に測っている
前立腺の数値が若干上がっていたので
受診を勧められた。
まだ受付時間中ですから
このまま泌尿器科へ回ってくださいという。
素直に従って行ったものの
これが間違いだった。
行くと、結構人が待っている。
看護師に事情を言って
診察券を渡すと
「尿検査がありますから、
トイレは少し我慢してくださいね」という。
そう、その時点で
かなりしたかったのですが
仕方なく待つこと・・・・・・二時間。
もう限界だ!
もう喉まで来ている。
抑えとかないと
鼻や耳から
噴き出そうや。
ここでマーライオンしてもいいのかあ。
漏らしてやる
散らかしてやる~
と、そんな心の叫びを
ついに看護師さんに吐露したところ
ちょっと待ってくださいねといって
診察室に入って出てきたら
「朝、検査したのでそれを使ってますから
トイレに行ってもらっていいですよ」
ぬわに~
それなら早く言えよ
こんなに冷や汗かいたら
身体に悪いやんけ~
と悪態つく間もなくトイレに入ろうとしたら
診察室から
「doironさんどうぞ~」
だって
ま、待っている人に悪いし
すぐに済むだろうからいいかと
踵を返して、診察室に入ったのでありました。
医師とこれまでの経過を説明。
(詳しくはブログで・・とは言いませんでしたよ)
ほかにもいくつかのやり取りの後
「では一度触診します。パンツを脱いで
膝を抱えてください」
きた~
仕方なく言われた通りにすると
ちょっと気持ち悪いけど我慢してくださいね~
といいながら、肛門に指・・・
もうこれ以上は言えません。
横で看護師が
力を抜いてください~といってる。
「はい、吸って吸って、はいてはいて、いきんで、ふぅ~」
というラマーズ法の呼吸は
指示されんかったけどね。
前立腺をまさぐられているときに
膀胱にも圧がかかる。
「ち、ちびる~」
こんなところで洩らしたら
きっと末代まで語り継がれるだろう。
「あいつはなあ、こともあろうに診察室に
まき散らしよった。診察室が
修羅場と化したらしい」ってね。
終了後、ぐったりとなって
明日のジョーのラストシーンのように
椅子に座っていると
遠いところから先生の声が聞こえてきた。
「打つべし、打つべし、えぐりこむべし」
ではなくて
「兆候はない」とか「様子を見る」とか「次回検査」とか
断片的な記憶しか残っていない。
塩をかけられたナメクジのようになっていた。
しかも、尿意は多分、生涯最高のピークを迎えていた。
もう全身が膀胱になったようであった。
切羽詰まった、なめくじ・・・
いい経験をさせていただきました。
診察が終わって
トイレに駆け込んで
やっと、この世に戻ってきたような
感覚でしたな。
結局、そんな強烈な体験ばかりが
記憶に残った今日の検診でした。
で、私の心臓はよろしかったでしょうか?