ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

親父の持ち物

2008年06月16日 21時59分41秒 | 生活

昨日は、ちちの日。
だから牛乳を飲んだ。

え?そのちちじゃない?
失礼しました。

父の日ですね。

わしんとこは息子が近くにいないので
何もしてもらえなかったなあ。
じゃあ、わしが
親父に何かしたかというと、
これも何もしていない。
我が家の父の日はさっぱりしたもんだ。
誰が父の日なんて作ったのだろう。

ネクタイ業界?
それとも、靴下業界?
なあんか、そんな商売気を感じるぞ。

と思って少し調べてみたら
意外にその背景には
歴史があるんやね。
興味のある人は
ウィキペディアでどうぞ。

ま、そんな父の日にちなんで
わしの親父のことをまた少し書いてみよう。


親父の忘れ物ははっきり言ってひどい。

年齢からして無理もないと、
思えるのならそれはそれで仕方ないのだが、
実は若いときからそうなのだ。
生来の忘れ物魔といえる。

わしと血がつながってるだけあって、
あちこち出歩くことが多く、
たまに見慣れない靴を履いてくることがある。
さすがに履き忘れて帰ってくることはないが、
ひどいときは、
左右別の靴で、右が茶色、
左が黒といったときもあった。

親父に言うと、

これしか残ってなかったんや

とたいていそんな言い訳をする。
それはある程度は本当かもしれない。
親父の出かけ先は、
近所の老人が集まる碁会所だったり、
老人の太極拳の集まりだったりするから、
たまにはそんなこともあるだろう。
しかし、
頻繁にそういうことが続くと、
親父の上手をいく忘れ物魔が親父の周辺にいるのか、
ということになる。
親父の若いときからの前歴も勘案すれば、
やはりそれは違うだろう。
そこで、少し工夫をしてみた。

親父の靴にGPSを仕込んだ

というのは冗談で、

靴の中敷の土踏まずの部分に、
ファイルなどを分類するときに使う
文房具の赤い丸シールを貼ってやった。


靴を履こうとして上から見ると、
その赤いシールがいやでも目に付く
とこういう算段だ。
以来、靴を間違えて帰ってくることはなくなっている。
今んとこね。

親父の忘れ物は、
靴だけではなく、
忘れ物の定番である傘もそうだ。
一年間に何本傘を買うか。
わしの傘を持っていって、
忘れてくることも多かったので、
今はわしのは別のところに置くことにしている。
そして、
親父も間違えないようにと、
派手な傘を買ってあげると、
そんな派手なのはもって歩けない、
とこうだ。

かくして親父の傘にも、
丸シールを貼ることになったのだが、
どうやら最近同類が現れたようで、
見慣れぬ傘を差して帰ってきたのを見てみると、
そこにも丸シールが・・。

世の中、
案外気づかないところで、
ブームって深く静かに起こっているのかもしれない。

そして、
そんな親父が最近携帯を持ち始めたのだが、
これが心配で気が気じゃない
今日この頃なのだ。

老人達が、
めいめいそこらにある携帯を持ち帰ると、
日本の情報通信網は崩壊していくではないか。

当然、携帯にも丸シールを貼ることにした。

かくして、
本人の自己防衛努力の甲斐もあって
親父の持ち物は
丸シールだらけになっていったのだが、
ついに
この前ばあちゃんのおでこをみたら
そこにも
丸シールが・・・

というのは作り話です。
へへ