ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

久しぶりのお店で

2008年06月17日 22時53分46秒 | 最近の出来事

以前に何度か行ったことのある居酒屋に、
久しぶりに
(3年ぶりくらいか)
足を運んでみた。
そこの大将は、
わしの名前は知らないが、
以前に交わしたやりとりや
一緒に行った連れとの会話から
マラソンやトライアスロンをしている
ということは知っていたはずである。

のれんをくぐると、

「らっしゃい~」

という威勢のいい声がかかった。
どうやら大将はか
わっていない。
客は一組だけだった。
カウンターと
テーブルが4つくらいの小さな店だが、
どこにしようかと迷いながら席に着くまで、
それとなく大将を見ていると、
手をとめて、目線がややうつろな様子、
蓄えたくちひげがピクピクしている。

間違いなく一生懸命記憶をたどっている顔だ。

そしてカウンター席に座って、
生ビールを注文し、
あてにイカ刺しを注文したときに、

大将の目がキラリン

と光ったのをわしは見逃さなかったぜ。
どうやら記憶の引き出しに
手がかかったようだ。
生ビール(発泡酒だが)が出てきて、
連れと乾杯。
「汗をかいた後のビールはやっぱり最高やなあ」
とぶちまけたところで、
大将の記憶の引き出しは完全に引き出されたんやろね。

「まだ走ってはるんですかあ」

と聞いてきた。
見ると、
どうだ思い出したぞ、
といわんばかりにひげもワサワサ動いているし、
イカ刺しを作る包丁さばきも
全身でリズムをとっているように軽やかだ。
さっきまでのうつろな表情や動きと、
まったく違っている。

「ボチボチね」

と答えると、
「あのトライ、なんたらいうんか、
あれもまだやってはるんですか」ときたもんだ。
3年ぶりの来店だったが、
やはり覚えてくれていたのは気持ちのいいもんだ。
(トライアスロンという言葉を覚えていないのはご愛嬌だが・・)

しかし、
来る日も来る日もいろんな客の応対をしているだろうに、
人の顔と名前がなかなか覚えられないわしには、
驚異の記憶力じゃな。
まったく客商売の鑑やね。
え?
それが普通やて?

仕事がある意味、
客商売の側面もあるわしも
少しは見習わないとねえ。


久しぶりに行った店がもう一軒ある。
以前、このブログに書いた喫茶店

「Pランタン」

こっちは一年ぶりくらいだったし、
けっこうこちらの素性も割れているから、
忘れることはない。
入るなり、「ヒマで、ヒマで」
とぼやき半分で声をかけてきた。
「この頃来てくれへんかったなあ。
運動は行ってるんか」と聞いてきたので、

「うん、あまり体調がよくなかったんでなあ」

というと、
「そうかそうか、そういえば痩せたみたいやな。大丈夫かあ」
と心配するような言葉が返ってきた。

病気で痩せたとでも思ったのだろうか。
そういえば、
3キロを泳いだ直後だったので、
げっそりしていたかも。
しかし勘違いにしても、
痩せたといわれるとちょっぴりうれしいよなあ。

最近は調子よくて、
ガンガンいってるで~とは、
腰痛に苦しんでいるマスターには
少し言いにくかったので、
「大丈夫!大丈夫!」とだけ言っておいた。

アイスコーヒーを飲みながら、
持込の「Tarzan」を読んで、
一時間くらいで帰ろうとすると、
「話し相手にもっとゆっくりしていきや~」だと。

十分ゆっくりさせていただきました。

大丈夫やて!
「痩せた」とうれしいことをいわれたので、
またちょくちょく行ってやるって。