雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

トッカンVS勤労商工会

2013-05-31 18:58:53 | 

高殿円著"トッカンVS勤労商工会"を読みました。
"トッカン 特別国税徴収官"の続編です。
鏡が担当の滞納者を恫喝して自殺に追い込んだとその
妻から訴えられました。
その妻の背後には勤労商工会の弁護士の吹雪がついて
います。
鏡の幼馴染の二人の友人も心配して調査に乗り出します。
イタリアかぶれの弁護士のジョゼこと本屋敷と仕事が
ない里見の二人です。
ぐー子こと鈴宮も鏡がそんなことをするはずがないと
調査したいのですが鏡はぐー子にも友人にも何もするな
といいます。
この話が起ってから納税の相談に勤商が付き添ってくる
人が多くなりました。
鏡は出張で姿が見えないことが多くなりました。

ぐー子は忙しいからと別の部門の仕事を手伝うことに
なりました。
計画倒産を繰り返す男の滞納分を倒産手続きをされて
しまう前に徴収したいとがんばります。
計画倒産だからどこかに隠されたお金があるはずです。
一度は倒産の手続きに入られてしまい諦めましたが
署長を担ぎ出して停止させることに成功しました。

鏡の訴えられたトラブルはぐー子と友人たちで真相が
明らかにしました。
鏡は真相がわかっていながら妻を苦しめたくなくて
だまっていました。

ぐー子は母が亡くなった時に父との間にわだかまりが
できました。
お盆にお墓参りに故郷の神戸へ帰りました。
お墓の前で何年ぶりかで父親に出会いました。

今回の鏡はなんか迫力がありません。
ぐー子や友人たちのとった行動の方が説得力があります。
何もしなかったら結局妻はもっと窮地に追い込まれる
のにどうして何もしようとしなかったのでしょう。
この件ではぐー子のやり方が勝っているように思えます。
公務員、税務官を目の仇にしている勤商の弁護士の吹雪
ですがなんとも捻じ曲がった変な人物です。
憎めない部分もありますが正義を振りかざすわりには
自分自身が卑怯なことをしています。
これはどう弁明するつもりなんでしょう。

税務官の話おもしろかったです。

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