雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

屋上ミサイル

2011-09-16 21:00:00 | 

山下貴光著"屋上ミサイル"を読みました。
高校生のグループが主人公の物語です。
いろんな出来事が起きるのですが最後になってみると
全てのことが関連しているという具合にうまくまとまって
います。
登場人物の設定もきちんとしていて納得いく人物たちです。
高校生たちは愛すべきキャラクターです。
それなのにどうにも読みにくい本でした。
ぜんぜん中に入っていけなくて物語がどうなっていくの
だろうというわくわく感がなく、付けっ放しのテレビを
遠くから眺めている感じで読んでいました。
第7回 「このミステリーがすごい!」 大賞を受賞している
と最後に書かれています。
ぐいぐい引き込まれて読む本と、夢中になれない本との
違いはどこにあるのでしょう。
しっかり読み解いて本の評論ができる人ならこうだと
言葉にして伝えられるのでしょうが私にはこんな感覚だと
しか言えません。

辻尾アカネ、国重嘉人、沢木淳之介、平原啓太は高校生、
昼休みを屋上で過ごしています。
"屋上部"を結成することになります。
アカネはデザイン学科、国重はリーゼントで不良として
知られています。
沢木は国重の幼友達で陸上部の宮瀬晴美に恋をしていて
練習を屋上から眺めています。
平原は幼いときに誤って猟銃を暴発させて弟を死なせて
しまいます。その時の負い目をずっと抱えて生きています。

アメリカでは大統領が誘拐され要求が受け入れられなければ
ミサイルを発射すると脅かしています。
この話の間中、東京にミサイルが飛んでくるのではと
人々は右往左往しています。
宮瀬へのストーカ騒動、死体の写真や、拳銃を拾い
それが何なのか調べ始めます。
国重がおかしな殺し屋に殺す、とつきまとわれます。
詐欺師を捕まえたり、ロックをやっている弟が殴られて
怪我をする事件が起こります。
解決したかにみえた宮瀬のストーカ騒動でしたが宮脇が
誘拐される事態になります。

このようにばらばらの出来事がうまくまとまります。
最後に登場の悪人は思いがけない人です。9/4

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