雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

桃のひこばえ 御薬園同心水上草介

2014-12-10 21:00:00 | 

梶よう子著"桃のひこばえ 御薬園同心水上草介"を
読みました。
"柿のへた"の続編です。
水上草介は水草というあだ名で呼ばれています。
見習い同心の吉沢角蔵が薬園に見習いとして
やってきました。
吉沢は堅物で物事をきちんとしておかなければ
気がすまない人です。
いつのまにか堅蔵と影で呼ばれるようになりました。
しかし薬草や道具の置き場所をはっきりと決めたり
きちんと記録をつけるということは薬園にとって
そうすべきことでした。
水草の上司である芥川の娘の千歳は若衆姿で
剣術の稽古に励んでいます。
吉沢は千歳に心惹かれています。
吉沢の父は吹上奉行です。
千歳には縁談が起こります。
千歳は水草に気があるのですが、水草は鈍感で
自分の気持ちにさえ気づいていません。
お互いに好意は持っているのですがなんとも
なりません。
薬園や、併設されている小石川養生所を訪れる
人たちがいろんな出来事を起こします。
薬草の話はおもしろいです。
水草がぼんやりとしていて子供に牛に飲ませる
分量の薬を処方して危うく死なせるそうになる
話はちょっとどうかなと思います。

コメントを投稿